【第4章】十二段錦 〜「力まない強さ」を生み出す伝統の身体操作〜 | N field golf(エヌ フィールド ゴルフ)ブログ

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に引き続き、少し(笑)。

 

 

 

いつもN field golfをご愛読いただき、

誠にありがとうございます。

 

いよいよ今回から、

「養生編」は 【第二部:気と身体の錬成】へと入っていきます。

 

これまでの第一部では、 

骨格の歪みを見直し、

食や入浴といった

 「日常の土台」を整える方法をお伝えしてきました。

 

器が整い、エネルギーが満ちたなら、

 次はそのエネルギー(気)を身体の隅々まで巡らせ、

 実際の「動き」へと昇華させていく段階です。

 

今回は、東洋の伝統的な身体操作法である 

「導引(どういん)」をテーマに、 

ゴルフスイングにおける

「力まない強さ」の秘密を解き明かしていきます。

 

1. 「導引」とは何か? 〜ヨガやストレッチとの違い〜

「呼吸と動作を合わせる」と聞くと、 

ヨガやストレッチを思い浮かべる方も多いと思います。 

まずは、それぞれの役割の違いを整理してみましょう。

 

◆ストレッチ(西洋のスポーツ科学) 

筋肉や筋膜を「物理的・解剖学的」に伸ばし、 

関節の可動域を広げる、

いわば「パーツのメンテナンス」です。

 

◆ヨガ(インドの修行法) 

本来は「悟り(精神と肉体の結合)」

を目指すための修行であり、 

精神的な解放に重きが置かれています。

 

◆導引(東洋医学の養生法) 

「未病を防ぎ、健康に生き抜く」

という 極めて現実的な肉体の維持

を目的としています。 

筋肉を物理的に伸ばすだけでなく、

 深い呼吸と意識を連動させることで、 

体内を巡るエネルギー(気・血・水)の通り道である 

「経絡(けいらく)」をスッキリと通す、 

いわば「内部チューニング」です。

 

筋肉を「収縮」させて力を生み出すのが

現代の筋トレなら、 

導引は

関節や筋(すじ)を「伸ばし、緩め、通す」ことで、 

身体の内側からしなやかなエネルギーを引き出します。

 

2. 「ラジオ体操」を最強の気功に変える魔法

ここで一つ、皆さんに最も身近な例を挙げましょう。 

私たちが子どもの頃から親しんできた

「ラジオ体操」です。

 

ラジオ体操は、

全身の関節に油を差し、 

心拍数を緩やかに上げて筋肉を叩き起こす、 

非常に優秀な「動的アプローチ(暖機運転)」です。 

 

しかし、多くのアマチュアゴルファーは、 

ティーイングエリアの横で、

ただ惰性で腕をブラブラさせたり、 

息を止めながら反動をつけて

アキレス腱を伸ばしたりしています。 

これでは単なる「作業」です。

 

実は、このラジオ体操の動きの中に、 

「腕が上に伸びる時に深く息を吸い(気を取り込む)」 

「腕を下ろす時に細く長く息を吐く(気を巡らせる)」 

という「呼吸との連動」を意識し、 

指先から足先までの繋がりを感じながら行うとどうなるか。

 

それはもはや単なる準備体操ではなく、 

気と血を全身に漲らせる

「立派な現代の導引術(気功)」 へと姿を変えるのです。

 

3. 江戸の庶民は「十二段錦」をやっていなかった?

さて、数ある導引術の中でも、 

私がゴルファーにぜひおすすめしたいのが、 

座ったまま行える

「十二段錦(じゅうにだんきん)」という功法です。

 

ここでふと、一つの疑問が湧くかもしれません。 

「江戸の町人たちは、毎日こんな十二段錦をやっていたのか?」と。

 

結論から言うと、一般の庶民はおそらくやっていません(笑)。 

導引術は、漢方医や儒学者、一部の武術家といった 

「知識・特権階級」の人たちが熱心に実践していたものです。

 

 

では、なぜ庶民はやらなかったのか? 

それは、第一章でも触れた通り

「わざわざやる必要がなかったから」です。 

 

毎日10キロ以上歩き、

和式トイレや土間で深くしゃがみ、

井戸水を汲む。 

 

彼らの「生活の動作そのもの」が、 

関節を動かし気を巡らせる

究極の導引になっていたのです。

 

翻って、現代の私たちはどうでしょうか。

 一日中デスクワークで座りっぱなし、

スマホで首は固まり、歩かない。 

 

つまり、現代人は皆、江戸時代の 

「運動不足の学者やお殿様」と全く同じような、

 気の滞った身体になってしまっているのです。

 

だからこそ、

生活の中で気を巡らせることが難しくなった 

現代のゴルファーには、

古の知識人たちが心身を整えるために使っていた 

「十二段錦」が大きな武器になるのです。

 

4. ゴルファーを目覚めさせる3つのエッセンス

 

十二段錦のすべての動作を覚える必要はありません。 

ここでは、ゴルフに直接役立つ代表的な動作をご紹介します。

 

① 両手を組んで天を突き上げる(双手托天) 

座った状態で両手を胸の前で組み、 

息を吸いながら手のひらを上に向けて、 

天井を突き上げるように腕と背筋をぐーっと伸ばします。 

パソコンやスマホで丸まった猫背を引き伸ばし、 

スイングの「美しい軸」を作ると同時に、 

横隔膜が引き上げられ深い呼吸ができるようになります。

② 上体を左右に深く捻る 

下半身を動かさず、

息を吐きながら上体をゆっくりと限界まで右に捻り、 

後ろを振り返ります。

息を吸いながら正面に戻り、反対側も。 

これはまさに、

テークバックとフォロースルーの捻転です。 

腕の力ではなく、体幹から捻る感覚を養います。

③ 歯をカチカチと鳴らす(叩歯:こうし) 

少し変わっていますが、十二段錦には 

「上下の歯をカチカチと噛み合わせる」

という動作があります。 

東洋医学では、

歯は生命力の源である「腎」と深く結びつくと考えます。 

また、顎の緊張を解くことは、

首から肩にかけての力みを取ることに直結します。 

アドレスで無意識に奥歯を噛み締めてしまう人にとって、 

最高の脱力法になります。

 

5. 内側から湧き上がるエネルギーで振り抜く

導引を行う上で最も重要なルールは、 

「動作と呼吸を完全に一致させること」です。

 

ゴルフでも、ルーティンの中で呼吸が浅くなったり、 

スイング中に息を止めてしまったりすると、 

筋肉は一瞬で硬直し、ミスショットへと繋がります。

 

筋力に頼ったパワーゴルフは、 

年齢とともに必ず限界を迎えます。 

 

しかし、導引によって「気・血・水」の巡りを良くし、 

関節の可動域と呼吸を整えた身体は、 

年齢を重ねるごとにしなやかさを増し、 

無駄のない洗練されたスイングへと進化していきます。

 

いつ終わっても後悔しない「今、必死のゴルフ」。

その一打に最高のパフォーマンスをぶつけるためには、 

外側の筋肉を鎧のように鍛え上げるだけでなく、 

内側からしなやかに湧き上がる

「力まない強さ」が必要です。

 

テレビを見ながらでも、

デスクワークの合間でも構いません。 

 

まずは座ったまま、

両手を天に向かってぐーっと伸ばし、 

深い呼吸を一つ、

身体に巡らせてみてください。

 

【次章予告:小周天(しょうしゅうてん) 〜体内のエネルギーを循環させる〜】

座ったままの動作で経絡を刺激した後は、 

いよいよ体内のエネルギー(気)を

本格的に巡らせる奥義に入ります。

 

第五章では、

体内の気を循環させる 「小周天」の運気法と

その養生原理を解説します。 

生命力を根本から養い、 

スイングにおける

「下半身から上半身へのエネルギー伝達」を

 極限まで高める実践法です。

 

お楽しみに。

 

 

 

さて、この連載もひと区切りの【9月30日】まで、

今日で「あと31日」となりました。

 

「時間は有限である」ということを私自身も忘れないために、

そして少しの緊張感と笑いを交えながら完走するために、

勝手にカウントダウンして行きます(笑)。 

 

自分の心に嘘をつかず、今日できることを淡々と。

 

【9月30日まで……あと31日!】

 

 

 

 

 

 

私は、生涯ゴルフではなく、

 

いつ終わっても後悔しない

 

今、必死のゴルフ

 

を目指しています(笑)。

 

 

 

 

それでは皆様、本日も

 

楽しくお過ごし下さい。

 

 

 

最後まで読んで頂き、

 

ありがとうございました。

 

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よろしくお願いいたします。

 

 

 

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