に引き続き、少し(笑)。
いつもN field golfをご愛読いただき、
誠にありがとうございます。
前回の第二章では、
「身土不二(しんどふじ)」の思想に基づき、
その土地の旬のものをいただく「食養」が、
いかに力強い身体を作るかについてお話ししました。
食べることで内側から生命力を養ったなら、
次に必要なのは、 酷使した身体の
「確実なリセット」です。
今回は、
日本古来の養生文化である
「温泉と湯治」から、
蓄積した疲労を抜き去り、
「今、必死のゴルフ」を明日も全力で続けるための
伝統的な回復法(リカバリー)に迫ります。
江戸時代の「湯治」——自然治癒力を呼び覚ます
日本は世界有数の温泉大国であり、
古くから「湯治(とうじ)」という文化が根付いています。
江戸時代、温泉は単なるレジャーではなく、
農作業で疲れ果てた身体や、 怪我、持病を治すための
「立派な医療行為」でした。
当時の人々は、
数週間から長ければ数ヶ月にわたり、
温泉地に滞在しました。
大地の奥深くから湧き出るお湯には、
熱エネルギーだけでなく、
地中の豊かなミネラルが溶け込んでいます。
その「大地のエネルギー」に全身を委ね、
ゆっくりと時間をかけて身体を温めることで、
人間が本来持っている
「自然治癒力」を 極限まで高めていたのです。
現代ゴルファーの落とし穴:
「シャワー」と「冷え」 翻って、現代の私たちはどうでしょうか。
忙しさを理由に、 日々の入浴を
「シャワーだけ」で 済ませてしまう人が
非常に増えています。
夏の暑い時期や、
ラウンド後などは特にその傾向が強いでしょう。
しかし、東洋医学の観点から言えば、
これはゴルファーにとって
「最悪の習慣」です。
シャワーは皮膚の表面の汚れを落とすだけで、
深部の体温を上げることはできません。
むしろ、気化熱によって身体の熱を奪うことすらあります。
第1章でもお話しした通り、
私自身、50代前半に「暗黒の三年間」と呼ぶべき
深刻な五十肩(左肩の激痛)を経験しました。
その最大の引き金となったのが「冷え」です。
冷えは血管を収縮させ、
血流(血)とエネルギー(気)の 巡りを
完全にストップさせます。
筋肉は硬くこわばり、関節は滑らかさを失い、
やがてスイングの自由を奪い去ってしまうのです。
「浮力」と「水圧」がスイングの歪みをリセットする
湯船にしっかりと浸かることの恩恵は、
ただ「温まる」だけにとどまりません。
お湯に肩まで浸かると、
体重は「浮力」によって約10分の1になります。
ゴルフは前傾姿勢を保ち、
片方向に身体を激しく捻る
極めてアンバランスなスポーツです。
重力に抗い、スイングの衝撃に耐え続けて
悲鳴を上げている脊椎や関節、筋肉たちが、
お湯の浮力によって、
ようやく日常の負荷から解放されます。
さらに、適度な「水圧」が全身にかかることで、
滞っていた血液やリンパ液(水)が心臓に押し戻され、
疲労物質がスムーズに排出されます。
湯船に浸かることは、
歪んだ骨格と筋肉をゼロに戻す、
最高の「整体」なのです。
ラウンド後の「15分」が明日を決める
ゴルフ場のお風呂は、
まさに最高のリカバリー施設です。
プレーが終わって「疲れたから早く帰りたい」と
カラスの行水で済ませてしまうのは、
あまりにももったいない行為です。
ラウンド後、 少なくとも
「10分〜15分」はしっかりと湯船に浸かり、
今日一日、必死に頑張ってくれた
自分の身体を 労ってあげてください。
この時、スマホを見たり、
スコアの後悔(あのパットが入っていれば…)を
頭の中で反芻するのはやめましょう。
目を閉じ、お湯の温度を感じ、
じんわりと筋肉が緩んでいく
「身体のフィードバック」に
ただ静かに意識を向けるのです。
もし可能であれば、 温かいお湯に浸かった後、
ふくらはぎや膝下に少しだけ
冷たいシャワーをかける
「温冷交代浴」を取り入れると、
血管のポンプ作用がさらに活性化し、
翌日の足の重さが劇的に変わります。
洗い流すのは「汗」だけではない
私たちが湯船で洗い流すべきものは、
単なる身体の汚れや汗だけではありません。
ミスショットの悔しさ、
思うように身体が動かなかったもどかしさ。
そうした「心の淀み」すらも、
たっぷりのお湯に溶かして
流してしまうのです。
いつ終わっても後悔しない、
「今、必死のゴルフ」。
今日の一打にすべてを出し切り、
そして夜は、
大地のエネルギーである「お湯」に
身も心もすっかり委ねて、
ゼロにリセットする。
明日の朝、
また新たな気持ちでクラブを握るために、
今夜も、
しっかりと身体の芯まで温まりましょう。
【次章予告:気と身体の錬成(導引と気功)】
第一部の「江戸の暮らし(日常の養生)」を経て、
いよいよ次章からは第二部に入ります。
第四章のテーマは、
東洋の伝統的な身体操作法である
「導引(どういん)」と「気功」です。
座ったまま行える伝統的な導引術
「十二段錦(じゅうにだんきん)」を題材に、
体内の経絡を巡らせ、 スイングの土台となる
「気」を練り上げる 具体的な身体の動かし方
へと踏み込んでいきます。
現代の筋力トレーニングとは全く異なる、
「力まない強さ」の秘密を解き明かします。
お楽しみに。
さて、この連載もひと区切りの【9月30日】まで、
今日で「あと32日」となりました。
「時間は有限である」ということを私自身も忘れないために、
そして少しの緊張感と笑いを交えながら完走するために、
勝手にカウントダウンして行きます(笑)。
自分の心に嘘をつかず、今日できることを淡々と。
【9月30日まで……あと32日!】
私は、生涯ゴルフではなく、
いつ終わっても後悔しない
今、必死のゴルフ
を目指しています(笑)。
それでは皆様、本日も
楽しくお過ごし下さい。
最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
良かったら「いいね」、「フォロー」
よろしくお願いいたします。
猪名川町・三田・川西・宝塚・伊丹のゴルフレッスン
「誰もが気軽にゴルフを楽しめるように」
真心を込めて、サポートさせていただきます。

