に引き続き、少し(笑)。
いつもN field golfをご愛読いただき、
誠にありがとうございます。
前回の第一章では、
デジタル社会によって歪んだ骨格を見直し、
日常の動作から
「自然体」のアドレスを取り戻す重要性
についてお話ししました。
外側から身体の器を整えたなら、
次に向き合うべきは、
その器を満たすエネルギーの源、
つまり「食」です。
今回は、
江戸庶民が当たり前のように実践していた
「食養(しょくよう)」の知恵から、
いつ終わっても後悔しない
「今、必死のゴルフ」を支え切るための、
力強い身体の作り方を紐解いていきます。
1. 「身土不二」——ゴルファーと自然は一体である
東洋の伝統的な食の哲学に
「身土不二(しんどふじ)」という言葉があります。
「身(身体)」と「土(環境・風土)」は、
「不二(二つに分かつことはできない、一体である)」
という意味です。
つまり、自分が暮らしている土地で、
その季節に採れたものを食べるのが、
身体にとって最も自然であり、
生命力を高めるという教えです。
ゴルフほど、
この「身土不二」の精神が試されるスポーツはありません。
エアコンの効いた室内で行う競技とは違い、
私たちは灼熱の太陽や、
凍てつくような冬の北風など、
その土地の厳しい自然環境の中に身を置き、
自然と直接対話しながらプレーをします。
それなのに、冷暖房の完備された現代の生活では、
季節外れの食材や、地球の裏側から運ばれてきた
加工食品をいつでも口にすることができます。
自然環境の中で戦う身体と、
人工的にコントロールされた食生活。
このギャップこそが、
ラウンド後半のバテや、
原因不明の疲労感、
ひいてはスイングの崩れを生み出す要因
になっているかも知れません。
2. 旬の食材は、季節に順応するための「食べるギア」
江戸の町人たちは、
現代のように栄養学の知識を持っていたわけではありませんが、
季節の移ろいに対して身体をどうチューニングすれば良いかを、
経験として熟知していました。
それが「旬(しゅん)」をいただくという知恵です。
夏になれば、
水分とカリウムを豊富に含む夏野菜
(きゅうり、トマト、ナスなど)を食べて、
身体の熱をスッと逃がす。
冬になれば、
土の中で育った根菜類
(大根、ごぼう、レンコンなど)で、
身体を芯から温める。
旬の食材とは、
その季節を乗り切るために自然界が用意してくれた、
最も理にかなった「食べるギア」なのです。
3. 情報や流行りよりも「身体のフィードバック」を信じる
現代は
「〇〇を食べればスコアが上がる」
「糖質制限こそが正義」といった、
最新のダイエット法やサプリメントの情報が
ネット上に溢れ返っています。
スイング理論と同じで、
頭でっかちになりやすい環境です。
しかし、私が
食養において最も大切だと考えているのは、
世間の流行りではなく
「食後の自分の身体のフィードバック」
を信じることです。
いくら栄養価が高いと言われるものでも、
食べた後に胃腸が重く感じたり、
身体が冷えたり、
スイングのキレが悪くなるのであれば、
それは今の自分の身体には
合っていないということです。
そして、私自身が日々の食事を選ぶ上で、
非常に大切にしている究極の基準があります。
それは、
「便が良く出るか(お通じが良いか)」
ということです。
どれほど世間で
「健康に良い」と持て囃されている食品でも、
お通じのリズムが崩れたり、
スッキリとした排泄が得られないのであれば、
それは私の身体(内臓)が
うまく消化吸収できていない証拠として敬遠します。
食べたものがスムーズに身体を通り抜け、
自然に排泄される気持ちの良さ。
この気持ちの良い「快食・快便」という極めて
アナログで誤魔化しのきかないフィードバックこそが、
胃腸が元気で、生命力に満ちている
何よりの証明なのです。
4. 地の恵みをいただく 〜最高のエナジーフード〜
例えば、
夏の猛暑の中で必死にラウンドを終えた後、
疲労困憊の身体が本当に求めているのは、
人工的な甘さのスポーツドリンクや
化学的なサプリメントではありません。
地元で採れたみずみずしい新鮮なきゅうりに、
丁寧に作られた地元の味噌をたっぷりとつけてかじる
「もろきゅう」。
これ以上の贅沢と特効薬があるでしょうか。
近隣の能勢町で作られている
『田尻の糀2倍みそ』や『歌垣みそ』のような、
大地のエネルギーと発酵の力が詰まった
地のものをいただいた時、
すーっと汗が引き、胃腸からじんわりと
生命力が蘇ってくるのを実感します。
当然、翌日のお通じもすこぶる快調です。
これこそが、まさに「身土不二」の体現です。
その土地の気候で育った食べ物が、
その土地で戦うゴルファーの身体を
最も優しく、そして力強く回復させてくれるのです。
5. 「今、必死のゴルフ」を支える食卓
「食べたものが、明日のスイングになる」
これは決して大げさな表現ではありません。
カロリー計算や栄養素の数値にばかり囚われるのではなく、
「これは今、自分が暮らす土地の、
今の季節のものだろうか?」
という視点を持つこと。
そして、食べた後の身体の軽さや、
スムーズなお通じという
「アナログな感覚」に耳を澄ませること。
毎日の食卓を少しだけ
自然のリズムに合わせるという江戸の知恵が、
年齢に負けない粘り強い下半身を作り、
いつ終わっても後悔しない
「今、必死のゴルフ」を全力で振り抜くための、
最強の土台となってくれるはずです。
【次章予告:温泉と湯治 〜大地のエネルギーで疲労をリセットする〜】
食べることで内側から生命力を養った後は、
酷使した身体の「回復」です。
第三章では、
日本古来の養生文化である
「温泉と湯治」に焦点を当てます。
シャワーだけで済ませてしまう
現代の入浴習慣がゴルファーに
どのような悪影響を及ぼしているのか。
そして、大地のエネルギー(熱とミネラル)を取り入れ、
翌日に疲れを残さないための伝統的な入浴法に迫ります。
お楽しみに。
さて、この連載もひと区切りの【9月30日】まで、
今日で「あと33日」となりました。
「時間は有限である」ということを私自身も忘れないために、
そして少しの緊張感と笑いを交えながら完走するために、
勝手にカウントダウンして行きます(笑)。
自分の心に嘘をつかず、今日できることを淡々と。
【9月30日まで……あと33日!】
私は、生涯ゴルフではなく、
いつ終わっても後悔しない
今、必死のゴルフ
を目指しています(笑)。
それでは皆様、本日も
楽しくお過ごし下さい。
最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
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