こころの深呼吸
すっと気持ちが楽になる
禅語
監修 松原哲明
書監修 石飛博光
発行所 株式会社永岡書店
2008年5月5日発行
喝
――メリハリある生活に、
勢いある気合の一声
『臨済録』より。
趙州は無字、これらは臨済は一喝。
臨済宗の宗祖・臨済義玄禅師が
学人を無生心に導く手段として用いた語である。
一喝は心に生じる全てを消す働きがある。
そしてこの喝には
「金剛王宝剣の如し」
「踞地金毛の獅子の如し」
「探竿影草の如し」
「一喝の用を作さず」
の四種である。
「喝」というと、怒鳴られて叱られるイメージがあります。
しかし、そこには
相手に対して気づきを与える手段
という要素が含まれているのです。
臨済禅師が用いた語の「四喝」とは
「金剛王宝剣の如し」
「踞地金毛の獅子の如し」
「探竿影草の如し」
「一喝の用を作さず」
の四種類。
「金剛王宝剣の如し」とは、
金剛王の持つ切れ味の鋭い宝剣で、妄想や煩悩を切り裂く喝。
「踞地金毛の獅子」は、
金毛の獅子が威力を秘め、うずくまり時機をみる状態で、
一度吠えれば誰もが畏れる迫力ある喝です。
「探竿影草の如し」は、
漁師が竿で水中を探り魚をおびき寄せるように、
相手に探りを入れる喝のこと。
「一喝の用を作さず」は、
喝と大声で吐いても、何の働きもない喝。
入門したての雲水の真似事の喝です。
伝わるような気づきを与えるためには、
相手の状態を見極めて
それに応じた四つの喝を使いわけること。
大声で怒鳴る、
落ち着いて嗜める、
静かに諭すなど。
誰かに怒られたときは、
それがどんな喝であったのか、
振り返る良い機会です。
また、誰かに注意や指導をするときは、
うまく伝わるよう相手の状態を見極めて
相応しい喝を入れることが大切。
気づく力は皆が持っているものなのです。
それでは、皆様、本日も
楽しくお過ごし下さい。
最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。
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