いい親よりも大切なこと 小竹めぐみ 小笠原舞 | N field golf(エヌ フィールド ゴルフ)ブログ

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いい親よりも大切なこと

~子どものために“しなくていいこと”こんなにあった~

著者 小竹めぐみ 小笠原舞

発行所 株式会社新潮社

2016年12月15日初版発行

 

 

猪名川町立図書館にてお借りして

 

パラパラとめくらせて頂きました。

 

 

 

 いい親よりも大切なこと

〜子どものために"しなくていいこと"こんなにあった!〜目次

 

はじめに

・理想の子育てって何だろう

・保育士だから気づけること

・世にも新しい「おやこ保育園」

・大丈夫。肩の力を抜いていい

 

1章 子育てが楽になる!たった6つの「しない」こと0

 

1 子どもにすべてを教えない

・子どもの特権は、知らないこと

 

「これは〇〇だよ。こう使うんだよ」と教えなければ、

大人が思う以上に、枠を越えた使い方や遊び方が生まれていったり、

自分で答えを出せるようになるのです。

「思考力や想像力を養おう」と、わざわざ声高にうたわなくても、

子どもたちの中にはその芽がすでにある。

たくさんの子どもたちと出会ってきた結果、

"私たち大人の役目とは、この芽が育つ環境をつくることだ"

という考えに行き着きました。

 

・「教えない」は、親も気楽!

 

2「 してあげなきゃ」リストをつくらない

・「もっともっと」はきりがない

・「いい親」って何だろう?

・「いい保育士」をやめたら変化した子どもたち

・"子どものために"が、親と子どもを苦しめる!?

 

3 生活リズムに縛られない

・一日3食、食べられない日があってもいい

・初めから完璧を求めない

・子どもと接するときの「マナー」

 

私たちがよくやっている方法をお伝えします。

・「まだ遊びたいよね」と気持ちを代弁してあげながら、一緒に悲しんでみる

・この次にあるワクワクする予定を伝える

(年齢によっては、あらかじめ先に伝えておく)

・「あと〇回にしようか」など、終わりが見える遊び方を提案する

これは、子どもと接するときの最低限の大人側の「マナー」だと思っています。

時間の概念がまだなく、

常に「今」に夢中になる子どもには、大人時間が通用しない

のだということを知っておきましょう。

 

・子どもの世界に浸ってみよう

 

4 いつも笑顔じゃなくていい

・その笑顔、作り笑いになっていませんか?

・「笑顔」「元気」が一番という思い込みをやめる

 

5 子どもを100%愛そうとしなくていい

・愛し方は人それぞれ

・手作りだけが、愛情の証ではない

・子どもは、愛情を貯金できない

 

 どんな方法でもいいのですが、

これだけは子どものために歩み寄ってほしいことがあります。

それは、“一日1回は愛情を伝える時間をつくる”ということ。

なぜなら、子どもは愛情を貯金しておけないからです。

 

6 子育てに軸はいらない

・ブレたっていい。その都度、向き合えるから

・軸があるから苦しくなる!?

・夫婦で意見がちがうのは当たり

 

何しろちがう人間ですし、ちがうからこそ惹かれ合った夫婦も多いはず。

ただ、子育てはチームプレイであるがゆえ、自分と同じ考えを相手に求めてしまいがち。

でも、二人で育てているならば、

むしろ夫婦間でちがう意見を持っていることを子どもに見せてあげてほしいのです。

子どもの質問に答えるときに、「ママはこう思うの、でもパパにも聞いてみてね」

と言えばいい。事前に「パパは何て答えるかな」と伝えておけば、

「ちがうことが当たり前なんだ」と思い、戸惑わなくなるのです。

 

・世界が多様であることを伝えよう

 

 夫婦の意見がちがらと、子どもが多様な考えに出会える。

そんな風にも考えられます。子どもの考え方がより柔軟になり、

ひとつの考えに固執しない、魅力的な大人になるのではないでしょうか。

 また、そのほうが将来、自分らしさを見失わず、

やっていける大人になると私たちは考えます。

 だって、世の中は自分とちがう人ばかりです。

自分が感じていることと相手が考えていることがちがうという原則

を知っていると、強いと思いませんか?

どんな逆境でも自分の力で答えを探し、

どんな異文化でも受け入れる心の土壌を持てることでしょう。

「人の数だけ正解がある」ということに気づける機会が、

家庭内にあるのはとてもラッキーなことです。

 もし夫婦で話し合いをして、「同じ意見にしようね」と決めたのであれば、

その話し合いのプロセスもすべて子どもに見せてあげてくださいね。

なぜその答えに至ったのかを知ることは、子どもにとって大きな学びになるからです。

 

2章 遊ひを子どもが楽しむために!

   たった6つの「しない」こと

 

一方、私たちが考える

「遊び」とは、

もっともっと自由なもの。

子ども自身が集中していること、

または夢中になっていることは、

すべてが「遊び」です。

 

1 「いないいないばあ」はやらない

・親はエンターテイナーではない

・あらゆるものの力を借りて、子育てをしよう

・五感に響くだけで「出会い」

・暮らしにひそむ「出会い」

・遊びを邪魔しない

 

2 子ども向けばかりを選ばない

・子どもはなんでも受け止められる

・たとえばこんな音楽たち

・選択肢が増えるという重要性

 

3 元気に楽しく、ばかりが遊びではない

・子どもの頃からひと休みするクセをつける

・遊びには「静」と「動」の2種類ある

・子どもを観察すると、「遊び」がわかる

・「静」と「動」の遊びを考えてみよう

 

4 おもちゃ売り場だけでおもちゃを選ばない

・おままごとセットの落とし穴

・飽きるおもちゃ 飽きないおもちゃ

 

おもちゃは、遊ぶ側が、意欲的に関わっていけるものであることが大切です。

想像力を使う余白があり、「何ものにでもなれるもの」。

それが、子どもが飽きずに楽しめるおもちゃとなるものの、

何よりのポイントです。

 

・知っていますか? 自然物が持つ力

・おもちゃの引き算をしてみよう

 

 素敵だなと思った話があります。ある保育園にブロックが置いてありました。

0歳、1歳児クラスでは、

象の形のブロック、人形、ケーキなどの形になっているブロックや、

丸かったり三角だったりするブロックも置いてあります。

ところが、2歳児クラスになると、

それらを全部なくして、四角いブロックだけにするのです。

つまり、おもちゃの引き算をしているということです。

 2歳は立派に想像する力があるからということでしょう。

案の定、その四角いブロックだけを使って、

子どもたちは夢中になって遊んでいるそうです。

 

5 見本はつくらない

・見本が邪魔になる!?

・葛藤すら子ども自身のもの

・模倣にひそむワナ

 

「表現されたものが芸術」。

だからこそ、模倣よりも、

まず自分らしい表現を大事にしてほしいのです。

 

6 子どもの遊びを止めない

・子どもの遊びをすり替えないで

・子どもは急に止まれない

・達成感を壊さない

 

3章 関係性がもっとよくなる!

   コミュニケーション4つの「しない」コツ

 

子どもたちは、

「ジェスチャー」「絵」「歌」

「アイコンタクト」「ボディタッチ」……

多様なやり方で、全身で自分の意思を伝えてきます。

彼らは大人に比べて、たくさんの表現方法が使えるのです。 

 

1 言葉だけに頼らない

・言葉のない世界を想像してみる

・コミュニケーションは多様だから面白い

・大人こそが、忘れていた表現を取り戻そう

 

では、「表現」って何でしょう?

「表現」の方法は色々あります。

歌、楽器、ダンス、工作、ファッションなど、

それらもすべて表現のひとつです。

 

・コミュニケーションの種類

 

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2 否定語を使わない

・無意識の口グセに注意!

・子どもは外国人だと思ってみる

・「ダメ!」と言わなくても伝わる方法

 

3 子どもの話を止めない

・「聞く」ではなく「聞ききる」

・「聞ききる」ためにできること

・暮らしに対話を取り入れる

・言い訳にこそ真実がある

 

4 子どもの言動をそのまま受け止めない

・子どもが絵本を読んでほしがる本当の理由

・子どもが求める本当のもの

・暮らしの中のすべてがコミュニケーション

 

4章 親子間係がよくなる!

すぐ取り入れたいしつけ、4つの「しない」テク

 

1 「しつけ」という言葉に惑わされない

・「しつけ」って誰のため?

 

だから私たちは、こう思っています。

しつけの定義は、自分自身できめるもの。

大事なのは、何をしつけるかよりも、

「なぜしつけたいのか。どのようにしつけたいのか」

だと思っています。

言い換えれば、大切なのは

「What」ではなく「Why」と「How」の部分なのです。

 

・理由なき「しつけ」は親のエゴ

 

2 言葉だけでしつけない

・子どもに届く「しつけ」とは?

 

 

・日常にある、"モノ"に頼ってみよう

 

3 子どもの敵にならない

・怒られることを怖がる子どもと、

しつけに戸惑う大人

・叱らなくても、伝わる方法

 

 

4 「すごい」「えらい」「うまい」に頼らない

・ほめたことがアダとなる!?

・ほめるよりも、認めてあげる

 

5章 「しない」子育てで、ママも子どもも幸せに!

 

1 子どものためのママ友はいらない

・自分の本来の性格まで変える必要はない

・社会性って何だろう?

 

だって、隣の家の犬とどう仲良くなるのか。

それこそ、言語以外のコミュニケーション力を問われますよね。

あらゆる手段を使って、相手のことを想像して、

仲良くなっていくためにはどうしたらいいかを考える

のがコミュニケーション。

相手がどんな年齢でも、どんな生き物でも。

そう考えると、自分がすでに子どものためのいろんな交流先を持っていたこと

に気がつくのではないでしょうか?

友達の数が多ければいいわけではないと、

誰よりも知っているのは、親のあなた自身ではありませんか?

それに、同じ友達とだって、いつも異なる状況でのコミュニケーションがあるのですから。

それよりも、この時期に大事なのはママや家族など、

身近にいる人たちとの関係性を、深く確かなものにすること。

無理に同年齢の子どもを探さなくても大丈夫。肩肘張らず、その日その日を親子で暮らす。

その中で、社会性とは何か、その答えをゆっくり子どもと見つけていきましょう。

 

2 自分の"好き"を見失わない

・ママである前に、たったひとりノの人間

・自分の"好き"を取り戻すために

 

しかし、正解は、いつでも自分の中に隠れています。

不安を抱えながら動き続けるよりも、

“一度止まる時間”をつくってみてください。

その時間が、自分らしい答えへとつながっていくのです。

 

・好きなことに夢中な大人の背中を見せる

 

  子育て中も自分の"好き"を見失わないことこそ、

親が自分らしさを尊重している姿そのもの。

それは、親自身が自分の個性を大事にしていることにつながります。

 自分の"好き"を書きだす際、夫婦や家族で一緒に取り組むのもよいでしょう。

 パートナーや自分の家族の"好き"を5個答えることができますか?

 意外と答えられなかったり、忘れちゃったりという人が多いんですよ。

 重要なのは「相手のどういうところが好き」ではなく、

「相手が何を好きか」ということに改めて向き合える点。

 子どもも大事。自分の"好き"も大事。そして、

一緒にいる、家族ひとりひとりの"好き"もすべて大事。

 こんなぶうに全部の"好き"を尊重して暮らすことができたら、

きっと子どもも「自分らしさ」を大事にする子に育つでしょう。

 

3 自分の"個性"を知ってる?

・本当の"個性"とは

・たくさんある自分の"個性"を集めてみよう

 

4 「凸凹論」という考え方

・人は誰もが"凸"と"凹"を持っている

・凸凹論とは?

 

「自分自身の強みや弱みを含めた特性

に気づき、受容することで、

結果的に、他者の持つ特性

をも受容できるマインドがつくられていくこと」

これが私たちが行きついた凸凹論の考え方です。

この凸凹論、子どもも含めた他人とのかかわりを劇的に楽にしてくれる秘策なのです。

それはなぜかをお話ししていきたいと思います。

 どうやら人は、大きくなるにつれて、

「"できない"ということは、恥ずかしいこと。できるようにならなきゃ!」

というような考えが生まれていくようです。

 たとえばあなたがあるメーヵーに就職するとしましょう。

配属は営業部。そこではみんな同じように、営業ノルマを課されます。

でも、中にはノルマの半分しか達成できない人もいれば、

倍くらい軽く達成しちゃう人だっています。

さらに、営業は不得意だけど、広報の仕事はとても得意な人、

経理なら任せて、という人だっています。

 そう。人が持っている力や特性の種類はこんなにも様々なのに、

同じ条件の仕事内容がただ割り振られていくのでは、うまくいきっこありません。

 ひとりひとりの特性を見ていけば、

仕事をうまく分担して、"適材適所"となる可能性があるのに⋯⋯

現実社会では、なかなかそうはいきませんね。

それどころか、「何でノルマを達成できないの?」

「みんな達成しているのに、社会人として失格です」

などと言われ、周りから責められてしまう。

“大人”らしく、"会社員"らしく、"親"らしく⋯⋯と考えていると、

いつのまにか、重たい鎧をまとってしまうのです。

 

「こうであらねば!」と、その鎧が重くなるほどに、

本来の凸凹な自分自身のカタチを忘れていきます。

挙句の果てに、本来の自分を思い出そうとさえしなくなっていきます。

そうなると、とてもつまらない。貝殻や石ころなどの自然物とおんなじで、

人はそれぞれ、せっかく"ちがい"を持って生まれてきたのに!

 そもそもスタートラインがちがうのに、

"みんな"という主語で、同じように扱おうとすることが、

大人社会の特徴なのかもしれません。

 世間では、「子どもの個性を大事にしよう」とか、

「相手を尊重しよう」とか、そういう言葉が叫ばれがちです。

 でもそれってすごく難しいこと。

だって実際に、大人社会ではなかなかできていないですよね。

 それは、大人自身のせいだけではありません。

大人だって自分自身の個性を大切にされてこなかった人が多いから、

どうやって人の個性を大切にしてあげればよいのか

がわからないのです。

 

・弱みを見せると、手に入るもの

 

 実は、私(小竹)はピアノがとても苦手でした。

保育士時代、家で毎日何時間も練習を重ねても、

翌日の朝の歌では、やっぱり間違えてしまうのです。

下を向いて、眉間にシワをよせて弾いている自分に、

あるときハッと気づきました。

これではいけないと思い、勇気を出して、

子どもたちに素直に伝えてみることにしたのです。

「先生ね、ピアノが上手に弾けなくて、間違えるから困ってるんだ」と。

 すると子どもたちがロ々に言いました。

「大丈夫だよ、先生!」「ぼく、歌をもっとがんばるよ!」と。

子どもたちの"ピアノが弾けなくてもいい"という言葉に後押しされて、

朝の歌の伴奏を、思いきってとても簡易なものに変えて弾いてみました。

手元に不安のなくなった私が、初めて顔をあげたとき――。

とっても楽しそうな顔で歌を歌っているクラスの子どもたちが、そこにいました。

「ああ、私の役割は、子どもたちが楽しく歌を歌うサポートだった。

何で今まで、下を向いていたんだろう」と、思いました。同時に、

「よい保育士とは、上手にピアノが弾けるということだけではなかったんだ」

ということに気づかされたのでした。

こんな風に私たちも、

自分自身の"個性を見つめ、気づき、受け入れた"

というステップを踏んで、ようやくここまで辿りついたのです。

 

5 凸凹を受け入れると、人生が楽になる

 

 

・5つのステップで起こること

・凸凹論を実践するために

 

おわりに

・迷ったときは、立ち止まってみよう

・人間らしい、毎日を

 

 実は、私たちは長い間、そもそも"子育て"という言葉に違和感を抱いていました。

だって、子どもは"育つ"ものだから。

 

 ちゃんと「子育てしている」のに、できていない気になって、

たくさんのものを背負いすぎているママが大勢います。

全部を完璧にできる人なんて、この世にいません。

未完成で、凸凹しているからこそ、

人間らしいのです。

「おやこ保育園」を通してママたちは気づいていきます。

 ママである前に"ひとりの人間"であったことを。

 そして、子どもたちがそうであるように、それぞれ「ちがい」があるのだから、

いわゆる"いい親"になろうとしなくてよかったのだということに。

 

 凸凹を大切にしながら、子どもと一緒に「今」を生きることを楽しんでみませんか?

 大切なのは、いい親になることではありません。

子どもの隣にいる大人が、どんな風に生きているか、なのです。

 

 子どもも自分も凸凹で0K!みんなちがってバラバラだけど、

それでも手をつないで、暮らしていく。

 さあ。これからも、そんな毎日を家族で楽しんでください。

 

 

 

いい感じです(笑)。

 

 

 

 

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