6月鑑賞映画まとめ | 三つ子の魂百まで…トラウマニア

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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年/アメリカ)

 

姿カタチは違えど正義感の強い銀河の

はぐれ者が、手よりも先に口を動かしてたら

何か皆の為に良い事しちゃた系の

ハートウォーミングなアメコミSF。

クリプラの地球"あるある"ジョークがスベったり、ガードの硬いゾーイ・サルダナが「腰を振る戦法」に警戒心を抱いたり、もう事あるごとに

対立するんだけど、クソ下らない台詞と

独特の間合いが絶妙で、アライグマのロケットの毒舌キュートさだけで全てが許せてしまう、

まさにマンガ本から飛び出してきたような

個性溢れるキャラに尽きる。

初代ウォークマン、名前は知らんけど

ハワイっぽい向こうの人形、

ダンシングフラワー・・・それと画を引き立てる

懐かしポップソングシャワーが懐かしすぎて

嬉し泣きですね!みんなが心を通わせれば

何だって出来る!悲しい過去を背負った

ヒーローとその仲間に不可能の文字は無い。

グルート優しすぎるよ(涙)

【2017年6月1日(木)】

WOWOW<2016年1月30日(土)>
放送の録画【字幕】で鑑賞。
※初見は2014年10月18日(土)

イオンシネマ海老名で

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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年/アメリカ)

※ネタバレです。ネタバレしてます。

未見の方は、ご覧になってから読んでください(汗)

前作同様ブッ飛んだキャラやノスタルジックな

設定をそのままに、より一層主人公クイルと、

本物の家族同然の仲間が抱える心の傷に

フォーカスを絞り、マンガ本原作だからと

コケには出来ないSFヒューマンドラマに

仕上がっているのが文句なしに

素晴らしかったです!

心を分かち合った者同士にしか通じない

ジョークや素振り。悪態をつこうが茶化そうが、

心の居場所があればそれはそれで

平和なのである。

ロンTに厚い胸板がボン!と出た

クリプラの微妙なイケメン度合い。

壊れた笑い声と無遠慮な発言が

どこか憎めない巨漢ドラックス。

本人はカワユイあらいぐまとは

思っておらずスラング吐きまくりだけど

機械いじりは天下一品なロケット。

相変わらず恋に奥手な?ガモーラ。

育ち盛りで元気いっぱいチビ・グルート。

こんな魅力的でペーソス溢れる

銀河の守護者ホントにいないかな?

ヨンドゥ役のマイケル・ルーカーが滝の涙が

出るほど素晴らしい演技を魅せてくれます。

そしてまさかのN.Y.1997なあの眼帯で

有名なカート・ラッセルがクリプラの親父に!

冒頭のぴちぴちな若さは

一体全体どうなってるんだ?

生みの親より、育ての親・・・このテーマが

僕の生い立ちまんまで、家に帰ってからも

涙がボロボロ溢れるほど胸に染み渡りました。

友人関係もそうだよね。

仲が良くても喧嘩しても、心のパズルピースが

欠けた人間にしか理解できない寂しさや

孤独感ってある。

離れたりくっ付いたりそのくりかえし。

今この時を気心の知れた友人や、

決して離れる事のない家族に感謝しなきゃと

気付かせてくれる馬鹿な演出なんだけど、

お説教臭い映画より100倍共感できました。

本来人間にあるべき姿を丁寧に描いた

大・大・大傑作です。

個人的に前作よりも心に響きましね。

「ゴミパンダ」「三角顔のサル」「キャン○マ袋」とかお下劣ワードが出るけどねw
それでもなんでもザッツオーサムよ!

【2017年6月2日(金)TOHOシネマズ海老名で鑑賞】

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『ジェーン・ドウの解剖』

(2016年/イギリス・アメリカ/

映倫区分:R15+)

美しく透き通った肌を持った

謎の死体ジェーン・ドウ。

彼女の死の原因を突き止めるべく、

解剖医の親子がパンドラの箱を

開封してしまう逆転の発想が死ぬほど面白い!

むくりと起き上がりモルグを彷徨う遺体。

「死霊のしたたり」「炎のいけにえ」辺りを

彷彿とさせますが、ゾンビと似て非なるもので、

超自然的な事象がジワジワと親子を

恐怖のドン底へと叩き落とすオカルトの極致。

睡眠をとっているだけのようなジェーン・ドウに

メスが入れられ、臓器と共に鮮血が溢れだしても不思議なことに、あまり嫌悪感を感じさせない。

特殊造型の技術が一級品で、ポッカリと穴が

開いた腹部をどのように撮ったのか?

その辺りも非常に好奇心を刺激させられました。

内側からねぇ…。その発想は無かったですよ。

積年の怨みが入り混じった開封厳禁案件。

「リング」が呪いのビテオなら、ジェーン・ドウは

呪いの死体。怪現象起動のテーマ曲

"Open Your Heart"が流れる度に鳥肌が立つ

面白くてお腹いっぱい恐怖を味わえる超傑作!「心を明るく照らして、ニコッと笑うの・・・」

【2017年6月7日(水)新宿シネマカリテで鑑賞】

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『ラプチャー破裂』

(2016年/アメリカ)

アラクノフォビアの女性を拉致監禁し、

無理やりニガテを克服させようと、

鬼畜の所業とも思える人体実験を施し

「いいぞ、いいぞ」とニヤニヤする謎の組織。

蜘蛛やヘビが超至近距離で迫りくる!

なんかホントにあるそうですね、

こういったフォビア系を克服するための

荒療治が(知らねえよw)

破裂・・・確かにあの毒々モンスター風の設定なら破裂させられるよね。あれさえ使わなければ

趣味の悪いトーチャー系ホラーなのにねえ。。

劣化したマーターズみたいで全然面白くなかったです。ノオミ・ラパスも苦手だし。

価値観の押し付けも大概にして!(よし拷問だww)

【2017年6月7日(水)
ヒューマントラストシネマ渋谷で鑑賞】

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『アイム・ノット・シリアルキラー』

(2016年/アイルランド・イギリス/

映倫区分:PG-12)

反則技を駆使する老いぼれ連続殺人鬼。

その爺様の首根っこ引っ掴んでゲロさせようと

するソシオパス(社会病質者)な主人公。

しかし気弱なもんだから殺しの現場を影で

コソコソ覗き見していたりと、

どうにもストレスが溜まる演出。

「カッコーの巣の上で」のクリストファー・ロイドが

病院から抜け出して、こてっちゃん食べたくなったからつい殺っちまったダ!みたいな物語でした。風呂に浸かるドクがシワシワな身体だったけど、

とりあえず元気そうで安心した(笑)

だからその設定は100億年前から

反則なんだってばよ…。

【2017年6月28日(水)新宿シネマカリテで鑑賞】

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『処女のはらわた』

(1986年/にっかつ)

ポスター撮影のため、人里離れた山奥へと

やって来た男女6名が、霧深い森から忍び寄る

殺人鬼にじわじわ消されていく

日本初のスプラッターホラー。

にっかつがホラーブームに便乗し

ポルノと融合させた和製13金っぽいストーリー。

バブリー時代の業界人がゲスい会話を

虫唾が走るほど語り尽くしたり、

絶命の瞬間にインサートされる日常の

ハプニング映像と素早いカット割りなど

ガイラ監督の独特のコダワリが

散りばめられています。

エッチ7割、グロ3割といった感じだけど、

唐突に落下してくるガラス看板で首チョンパになる女や、何故かプロレス技をかけられて気絶した

女が発狂!エロ街道まっしぐらに殺人鬼の○○を欲しがる死と性欲が渾然一体となる

フィストフ○ックが本作最大の見せ場。

あの殺人鬼は赤ん坊のころに山へ捨てられ

育ったのかな?似たような映画だと

『新バーニング』がある。

エッチは自然と覚えるにしても、堕落した社会を

皮肉って見せる台詞を吐いた途端ズシッと重みがのし掛かる。松井祐一氏の特殊メイクは

非常にクオリティの高いもので所詮ポルノと

馬鹿に出来ない一見の価値があるもの。

スポーティーな槍投げ串刺しのヴィジュアルが

抽象画のようで記憶に残る。

イモ臭い処女のアシスタントを演じた

木築沙絵子の純朴さは本当にグッと来る!

【2017年6月28日(水)
~怪奇・幻想映画ノ世界~
ラピュタ阿佐ヶ谷で鑑賞】
※初見は06年頃にSynapse社の輸入DVDで。