10月鑑賞映画まとめ | 三つ子の魂百まで…トラウマニア

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映画レビュー、コレクション紹介、映画や趣味全般について書いています。

『バトル・ハザード』

ドルフ・ラングレンがアジアンゾンビを殴って・

蹴って・斬る(KILL)肉弾戦で魅せる

正統派ゾンビアクション物。
東洋人のゾンビってのは何処か

胡散臭いイメージがあるのだけど、

コレ本気度高いですよ!フザけてないんです。

 

極力ハジキを使わずにボコる爽快さ。

街に取り残された少女を救出するラングレンの

男気溢れる色気たまんないね。
まさかの殺人ロボット登場で

こりゃあ蛇足かと思いきや

なかなかの隠し玉で可愛いったらありゃしない。

ロケーション効果も抜群だし、

安っぽさも感じさせずダレずに

最後まで楽しめました。

オリエンタルなムードも抜群!

ゾンビ店員の田舎芝居!

あれ滅茶苦茶怖いじゃないですか!!
2016年10月13日(木)鑑賞。

※午後のロードショー

(2016年6月6日、地上波初放送)

 

 

『ロケッティア』

グラフィックノベル原作だけど、

スーパーヒーローに成り切れないと言うか

なる気もない曲芸飛行で生計を立てている

主人公がロケットパックを背負って

危なっかしく空を飛び回る姿は

人間味があって夢を感じさせて

なんか憧れますよ。


時代設定と相まってリアリティを生んでいるので

物語にすんなりと入り込む事ができるのも楽しくて

素敵だと思います。先ず注目すべき点はクリフの

コスチュームだよね。ハンドメイドの鉄仮面に

やたらスナップボタンが付いている

レザージャケット!

公開当時とても話題になりました。


で、クリフ役のビル・キャンベルが本作が縁で

ジェニファー・コネリーと婚約しちゃう!

ファンだから悔しかったなー(笑)

そんなビルの当たり役なのかどうか

分からないけど、強烈なDV夫を演じた

『イナフ』とかマルチな演技に

度胆を抜かれます。

超大作じゃないけどゆったりとした

コメディタッチで描くクラシカルなSF映画。 
チューインガムは必携!
2016年10月14日(金)鑑賞。

※サタ★シネ(2016年7月24日放送の録画で)

 

 

『ロックンローラ』

三枚目のジェラルド・バトラーが

ゲイのトム・ハーディ(歯がチャームポイントねっ!)

に気に入られ仲間から「ホモダチ」と

イジられるシーンは抱腹絶倒間違いなし!

しかもジェリーのプリケツまで

拝めるのだからファンは見るべきでしょう。

犯罪群像劇でかなりごちゃついているけど

楽しいです。
2016年10月15日(土)鑑賞。

※映画天国(2016年8月30日放送の録画で)

 

 

『エクスペンダブル・レディズ』

誘拐された大統領の娘を奪還するため

凄腕の女囚が駆り出されるエクスペンダブルズの

パクリと思いきや真面目な方の

アサイラム作品でした(笑)
導入部がまんま『ニューヨーク1997』で

頸動脈に爆弾を~のオマージュに

ニヤ付いていたら本業がスタントマンの

ゾーイ・ベル姐さんのアクションが炸裂し、

お色気担当は見覚えがある姉ちゃん!

そう『ターミネーター3』でT-Xを演じた

あの女優さんです。

爆弾魔のチャイナガールも何もかもキャラが

引き立っていて決して馬鹿にできない

爽快感と面白みが凝縮された

キャットファイト猛打が!


血糊はアサイラムお得意のCGだけど

粘性の高さからブロブが飛び出しているのかと

思うくらいコミカルなビジュアル。

久方振りに顔を見たブリジット・ニールセンが

女親分を楽しそーに熱演しております。

なんかゴツくて面長だけど、

まるでマックスヘッドルームだよね。

この人うんこも太そうだよね…w
2016年10月16日(日)鑑賞。

※午後のロードショー

(2016年10月3日放送の録画で)

 

 

『ジョーズ4/復讐篇』

熱帯の海には順応出来ないサメがブロディ一家へ

復讐するため遠路遥々バハマへお上り。

憎きサメに次男を殺された母エレン・ブロディが

息子の、そして夫の仇を撃つため

人間vs"ジョーズ"因縁の対決が

幕を開けるシリーズ最終章。


透き通るエメラルドグリーンの大海に

ファイバーグラス製のサメがしなやかな動きで

獲物を付け狙うヴィジュアル。

昨今のCG技術では表現できないザラザラとした

「サメ肌」を自然光下で堂々と映し出した

リアルさはさすが本家本元の

専売特許というべき圧倒的迫力。
ブロディ夫人が覚醒しテレパシーを修得。

キルスイッチONになった未亡人の

ロマンスも丁寧に描かれています。

マイケル・ケインがアカデミー授賞式を蹴ってまで

(実はギャラの為w)撮影に挑んだ話は

少し有名だったりします。

 

息の合ったマイケルとジェイクの掛け合いも

上手く描かれていて、1作目のような男の友情を

彷彿とさせてくれるのもドラマチック。
賛否両論あるようですが、サメが吼え、

意思をもって復讐に挑んで来る斬新と言うか

荒唐無稽と言うか真剣さの中にも

キチンと怪物映画としての流れを汲んでいるのが

本作最大の魅力でしょう。 
船の足場をバリバリ噛み砕いて歯が欠けて

出血しようが、機械部分が見切れようが

そんなの物ともしない真面目さに

僕は惚れこんでかれこれ29年も

愛して止まない完結編。

ブロディ一家とジョーズさんの小競り合いが

収束したのだから4作で〆て

本当に良かったと思います。


潜水艇、バナナボート、伝家の宝刀ストロボ攻撃からの体当たり。ソフト版と劇場公開版では

結末が異なる(厳密にいうと全体の編集も違う)

一粒で二度美味しいモヤり方も

全く飽きさせません。 
海中へ沈んだセスナ機は今もバハマで魚礁として

第二の余生を送っております。

サメはユニバーサルスタジオに

展示されていましたが、経年劣化が激しく

ボロボロになったので廃棄処分。

陸の藻屑と消えました。。
2016年10月17日(月)ユニバーサルの

Blu-rayで鑑賞。

(劇場公開時題名「ジョーズ'87/復讐篇」

※初見は1987年8月8日、

公開初日に横浜東宝会館にて。

 

 

『サスペリア』

強烈な色彩感覚と神経を掻き乱す

ゴブリンのスコア。

もうこれだけで気が振れてしまう

ダリオ・アルジェント監督の

美的センスが凝縮されたイタリアを

代表するオカルトホラーの大傑作!


童顔で太眉のジェシカ・ハーパーがとっても可憐。

当初子役を起用する筈が製作元からの

指示で使えず、大人を子供のように見せる

手法として意図的にドアノブを高い位置へ

取り付けるなど、美術面でのアイデアが

そこかしこに散りばめられており、

割れたガラスでさえ美術品に見えてしまう

抽象画のような作風は一度見たら決して

忘れる事の出来ないインパクトを放っています。


腕毛フサフサのおっさん?が殺しに来たり、

ちょっとオカルトとはかけ離れた設定に

疑問を感じる箇所もあるんですが、

キャラクター全員なんか怪しいんですね。

何を信じていいのか分からなくなる不安感。

それを極彩色のヴィジュアルで追い込んで来る。

暴力的なティンパニの響き、

チェレステが奏でる美しいテーマ曲。

五感で見る映画。二度と作れない映画。

映像に物語が埋め込まれた映画。

「青いアイリスを回すのよ…。」
2016年10月26日(水)

『サスペリア/HDリマスター・

パーフェクトコレクション』Blu-rayで鑑賞。

 ※初見は80年代に木曜洋画劇場で。

 

 

 

『31 サーティーワン』

「これから皆さんに殺され合いを

初めていただきます」

70年代のヒッピー文化、悪魔のいけにえタッチな

のらりくらりとしたキャラたち。

ブラックエクスプロイテーションをしっかり

織り交ぜながら家族愛、そして窮地に

立たされた人間の残虐性が爆発!

ロブ・ゾンビの自己愛が凝縮されている。

カーニバルで働く男女5人が見せる立場から

見世物側に追い込まれ、赤い液体の噴射と

屍が散乱するデス・ゲームの

火蓋が切って落とされるゴアホラー。

 

シェリ・ムーン・ゾンビはライオンのヨダレかけを

トレードマークに旦那の要望に見事

応えてくれているけど、バイオハザードの

ミラ・ジョヴォヴィッチも布一枚でおっぱい隠し

コスに挑戦させられたり、

何かこのおしどり夫婦には

布切れで語る夫婦愛があるのかなーと

色々考えさせられましたw

『死亡遊戯』のボスみたいに各ステージで

待ち受ける頭のネジが吹き飛んだ狂人たちが

実にコミカルかつ哀愁が漂っていて

どっちに感情移入してよいのやら…。

ミゼットナチ君、チェーンソーピエロ馬鹿兄弟、

白塗りおっさんなどなど。

 

シワシワ婆さんになっちゃったメグ・フォスターが

戦う女性としてキチンと描かれていたのに

好感が持てたけど、マルコム・マグダウェルは

存在感ねぇな(泣)

ブルジョワはさ、卵かけご飯の素晴らしさを

知らないんだよね。

暇ぶっこいてるなら仕事をしろ仕事を!

そして卵かけご飯を食べるのだ。

「腹が減っては戦は出来ぬ」

2016年10月27日(木)新宿シネマカリテで鑑賞。