10月鑑賞映画まとめ | 三つ子の魂百まで…トラウマニア

三つ子の魂百まで…トラウマニア

映画レビュー、コレクション紹介、映画や趣味全般について書いています。

10月に観たビデオの数:22本
観た鑑賞時間:2090分


『エクスタミネーター2 -HDリマスター版-』
溶接マスクに火炎放射器を背負ったギンティが
街のダニを一掃してゆくシリーズ2作目。
ドラマ色は薄れているけど、黒人清掃員と共に
ゴミトラックを改造して悪の軍団エックスたちに立ち向かう
アクション要素の強いバディ物になっているのが
最大の見所。M-65を羽織ってバーでナンパする
一皮剥けたギンティ。X役のマリオ兄貴が超絶カッコ良くて
絶叫しながらマシンガンを乱射するトコなんて惚れますよ。
1作目のポスター詐欺を払拭すべく火炎放射器で
人間バーベキューを増産するギンティ。
男の切なさを背負った去り際の表情がクールでカッコいい!
鑑賞日:10月02日 監督:マーク・バンツマン


『悪魔のいけにえ 公開40周年記念版』
新宿ピカデリーの轟音上映で鑑賞。
4Kスキャンで甦った40周年記念版は見えてはイケない所まで
クッキリ確認できる。死体の口からしたたる液体、
アルマジロにたかる蠅、天井で蠢くクモ。これまで黒潰れ
していたディティールが露になる事により
「いつもの」いけにえ感じゃなくなってるのが凄い!
7.1chサラウンドは驚愕の分離感でウシの鳴き声が
右から左へ、フランクリンの肉体をジョリジョリ切り刻む
チェーンソーの刃音は耳を塞ぎたくなる生々しさ!
そして相当音を動かしいると思われる360度回転の
チェーンソーダンスSOUND!凄すぎて呆気にとられます。
鑑賞日:10月04日 監督:トビー・フーパー


『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
小田原コロナシネマ【4DX・3D字幕】
本編は3度目の鑑賞。冒頭で砂煙を上げ
急発進するインターセプターの場面で
派手にケムリがぶわっと!
カーチェイスでは太腿と背中にバイブレーション、
クラッシュしたら座席がリアル事故みたいに
揺れて凄いのなんの!
シタデルの水が注がれると天井から大粒の水滴がボタボタ。
砂嵐に突っ込んだら劇場を風が舞い、
赤いフラッシュが点滅する凄まじさ。
ラストの追跡劇は終始揺れっぱなしで
ジョー様のジョー(顎)が炸裂するとミスト効果と言うより
水鉄砲並な勢いで血しぶきを表現していたのには
ドギモを抜かれました!
鑑賞日:10月07日 監督:ジョージ・ミラー


マイ・インターン『マイ・インターン』
70歳になっても希望を捨てず前向きに生きる
デニーロから学ぶ面が沢山ありました。
身だしなみを整え、日々を大切に過ごすお洒落な
おじさんがアパレルメーカーへ再就職。IT関連の専門用語が
分からなくても全く動じる事なく、素直な気持ちで向き合う
柔軟な心に感化されます。一方、女社長のアン・ハサウェイは
屈託のない笑顔でデニーロと対等に接し、人生の先輩から
アドバイスを受ける事で更に磨きをかける
デキる女性役が素敵。憧れのデニーロは相変わらず渋いし、
ハサウェイは可愛くて面白くてサイコー!
公開初日、TOHOシネマズ海老名で鑑賞。
鑑賞日:10月10日 監督:ナンシー・マイヤーズ


『超高層プロフェッショナル』
高層ビル建設のプロ集団が鉄骨を歩く時は
命綱なしと相当過酷な環境で作業しているのは
手に汗握ります。
初っ端からジョージ・ケネディが大ボスの貫禄を
見せ付けていたので「もしや?」と思ったら…。
スタントマンが実際に亡くなっているそうです。
底意地の悪い大ボスの弟が妨害行動に出る中、
方々から集めた職人たちがライトなノリでトラックを盗んだり
爆破したりと一風変わったアクションドラマに
仕上がっているのが特徴。プロと言っても落下事故や
凡ミスの多い事!賭け事が好きな親友が転落死するのは
切なかったなぁ。肝っ玉がすわった男の映画!
鑑賞日:10月12日 監督:スティーヴ・カーヴァー


『ファイナル・カウントダウン』
1941年12月6日、真珠湾攻撃前日に時空の壁を
超えてしまった米空母ニミッツ。
トムキャットと零戦のドッグファイト、
空母を発艦してゆく戦闘機の数々は空軍の協力無しには
実現不可能な迫力のシーンを生んでいる。
過去の出来事に干渉してはならないタイムトラベル物の
定義を忠実に守り、都合良く未来に帰還する流れは
地味だけど説得力があり見入ってしまう。
ラストは鳥肌が立ちますね。
岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」作曲家が本作のサントラ
「愛のテーマ」を盗作。ジョン・スコット自ら訴訟のため
来日したのは有名な話。
鑑賞日:10月12日 監督:ドン・テイラー


『ボディ・ダブル』
売れない役者がある男に留守番を頼まれた事から
殺人現場を目撃するハメになるサイコスリラー。
殺人犯が如何にも特殊メイク然とした風貌で
歩き回るし、閉所恐怖症から突然360度回転なラブシーンに
転換するなどクレイグ・ワッソンの自作自演かと思うくらい
難解な造り。男の欲望を恥ずかしいくらい克明に映し出す
デ・パルマ節が炸裂した本作。
本国にはタワーレコードが経営する
レンタルビデオ店なんてあったんですね。
後半から登場するメラニー・グリフィスの
お転婆娘っぷりが最高に萌えます。
現実と虚構の境目を上手く使ったオチで
全てをチャラにさせる変わり種スリラー。
鑑賞日:10月13日 監督:ブライアン・デ・パルマ


『ジャッジ・ドレッド』
スタローン版よりバイオレンス描写強く
コミック原作って感じがしないリブートの方が好み。
法と秩序を破った者をその場で処刑する
デリバリー裁判官ジャッジ・ドレッド。音声認識で動作する
特殊銃ローギバーや各種小道具が魅力的。
彼に師事するのは超能力者の女性新人アンダーソン。
堅苦しいドレッド師匠とルーキーの千里眼が融合し、
超高層ビルで悪の限りを尽くすママを追いつめる。
違法薬物スローモーを吸うと動きが鈍く見えるという設定を
革新的なCG技術で美しく見せる。
3D上映された劇場では煌めく幻覚シーンが
非常に印象深く見ている側もトリップさせる凄さ。
鑑賞日:10月14日 監督:ピート・トラヴィス


『コモド・リターンズ』
超ド級地雷映画!コモドが全然出てこない。
出てきても全速力で走って蜂の巣にされても
カスリ傷ひとつ負わない無敵ぶり。
コモドが出来損ないのCGなら、出てくるビッチも豊胸丸出しの
ブスばかりで全く有難味がない偽物のバーゲンセール。
コモドの唾液に触れると感染症を起こして気絶。
ゾンビのように甦って襲撃してくる所くらいかな
面白かったのは。ジョン・カーペンター映画の常連
ジョージ"バック"フラワーを瞬殺させるとは
何を考えてるんだこの監督…。
鑑賞日:10月15日 監督:ジェイ・アンドリュース


ジョン・ウィック『ジョン・ウィック』
愛する者を奪われたジョン・ウィックが
ロシアンマフィアに復讐を誓う。
感情を表に出さないキアヌの
スマートな演技が新鮮。
黒衣に身を包み格闘技とガンアクションを融合させた
"ガン・フー"なるスタイルで敵を瞬殺してゆく爽快さ!
決して躊躇わず敵の息の根が完全に止まるまで
攻撃を止めないのは流石プロの殺し屋。
妻からの贈り物、犬のデイジーが愛くるしい表情を
沢山見せてくれるのが可愛くも切ない。
(ここだけ数万回見たい!)漫画っぽいタッチで
描かれたロシア語の英語字幕が劇画風で
スーパーヒーローを思わせる。
さすらいのヒットマンは去り際もクール!
公開初日、TOHOシネマズ海老名で鑑賞。
鑑賞日:10月16日 監督:チャド・スタエルスキー


『ザ・ロック』
公衆便所の消臭剤のようなVXガス容器が
転がる度にハラハラドキドキ!
ロン毛のショーン・コネリーが散髪を
済ませたら激シブなあのコネリーに大変身!
抜け目が無く元SAS大尉だけあってサバイバル技術は
誰も真似できないウルトラテクを披露。
もうこれだけで大満足。囚人が腕を買われて特務を
任されるのは「ニューヨーク1997」のオマージュかも。
テログループのリーダーにエド・ハリスは似合わないなあ。
シールズ潜入シーンでどっちが善人なのか混乱する。
薄毛のニコケイ良く頑張りました!
正味90分のTV放送版だとカットが多くて伝わらん!
鑑賞日:10月17日 監督:マイケル・ベイ


『ハプニング』
ある日突然街の人間が自殺する
不可解な現象が発生。
建設現場から次々と投身自殺する
作業員(怖すぎる!)。その脅威はアメリカ全土に拡大。
我先にと逃げ惑う人々、大勢で固まっていると
標的にされてしまう恐怖。
主人公のマーク・ウォールバーグと行動を共にする
植物学者が「植物が毒を出している」と。
環境を汚染し続け地球そのものを破壊させようとする
人間の愚かさに植物たちが無言の抵抗をする斬新な
パニック映画でした。一人住まいの老婆が感染し、
顔面で窓ガラスを突き破る夢に出そうな場面は強烈。
大自然に生かされているハズの人間の傲慢さに
警鐘を鳴らす傑作!
鑑賞日:10月18日 監督:M・ナイト・シャマラン


『ザ・クロコダイル 人喰いワニ襲来』
ワニ園で飼育されていたマオという名の
巨大クロコダイルが食肉業者に買い取られ脱走。
中国お得意の笑いの要素をふんだんに
盛り込みながらも、ワニのCGは良く描かれていてリアル。
大金が入ったワニ革バッグを食われてしまった女が
ヒステリックに騒いでウザく感じるけど、
物語が進行するにつれ可愛らしく見えてくるのが不思議。
任天堂の光線銃ゲーム「ダックハント」で
射撃の腕を磨く巡査が大奮闘!
ワニ師匠の妻が斉藤由貴そっくりw ワニにも情があるからと
飼いならす師匠とマオの最期が切ない。
シンが持ってたのはハムじゃなく魚肉ソーセージじゃないの?
鑑賞日:10月18日 監督:リン・リーシュン


『マンドレイク~人喰い植物のえじき』
柄にルビーが付いた短剣欲しさに棺桶の遺体から
短剣を盗むバカチン。森が息を吹き返す。
森の怪物が眠る封印を解いた探検隊が次々と
血祭りに上げられる。枝やツタが体に絡み付いて
胴体真っ二つにするとかTV映画にしては見せ場が多いけど、
せっかく楽し気なアイデアを思いついたんだから
劇場用映画として製作し、触手プレイのような
お色気シーンを盛り込んでほしかった(汗)
先住民が「赤ちゃん」など日本語空耳な
原語連発するのがなんともw 怪物の本体は
森の精霊みたいで意外と可愛いですね。
足を怪我した長髪のお兄ちゃん、殺さなくても良かったのに。
鑑賞日:10月18日 監督:トリップ・リード

『コンスタンティン』
下手すりゃ厨二病を発症しそうなネタなのに、
ブラックジョークを上手く練り込んでいて
大人でもニンマリ出来ちゃう要素満点のキザな
エクソシスト映画。キアヌはモク中、デブ神父はアル中と
弱みを持っているのも人間臭く、荒唐無稽な世界観に
リアリティを与えています。十字のショットガンや
メリケンサックがやたら魅力的。聖水のスプリンクラー、
あの発想はなかった!サタンがお茶目なオッサンなのも
参りましたわーw 水に濡れまくるレイチェル・ワイズ
水も滴るいい女ですね~。煙草を美味そうに吸うキアヌが
カッコいいし、ジッポの開け方も万国共通だw
鑑賞日:10月19日 監督:フランシス・ローレンス


『ドク・ハリウッド』
マーティがドク役に!?
外科医のマイケルJが愛車スピードスターを
飛ばして西海岸に向かう途中事故を起こしてしまう。
柵を壊した代わりに町で医療奉仕をするハメに。
町医者も自動車整備工もみんな我流。
田舎でのんびりと暮す町の人々に慕われるベンは、
一目惚れしたルーの事もあり、一旦ビバリーヒルズの
美容外科へ行くのだけど「自分の道は自分で切り開け」
という言葉を信じ田舎に移住する。都会で忙しなく働く
医者が田舎のスローライフに感化され真の意味での
理想の人生を見つけるドラマ。
森でおしっこし合うベンとルーが可笑しいw
鑑賞日:10月20日 監督:マイケル・ケイトン・ジョーンズ


『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』
25年前に映画館で見た時は2015年なんて
随分先の話だなと思っていたけど、
映画の中の未来世界がほぼ実用化されており、
スタッフの先見の明には驚かされる。
アナログのSFX技術が幅を利かせていた時代に
これほどまでにリアルな世界観を演出した作品は
もう生まれないだろう。随所に張り巡らされた伏線の数々。
シリーズを通して接点があり、見れば見るほど楽しくなる
タイムトラベル映画の金字塔。映画の中だけでなく、
歴史そのものがBTTFに影響されていると
言っても過言ではない。
青春時代にBTTFに出会えて本当に良かった!
鑑賞日:10月20日 監督:ロバート・ゼメキス


『ゾンビ・ガール』
ホラー映画好きのマックスは自分とは正反対の
性格だけど美人なエヴリンと付き合う。
ある日エヴリンは悲劇的な死を遂げ
埋葬されるのだが…。マックスが風変わりな
アイスクリーム店を経営している同じホラー好きの
オリヴィアに惹かれ、墓地でいちゃついていると
死んだ元カノが嫉妬心からゾンビ化して蘇り暴れまくる
ギャグ満載のコメディホラー。防腐剤を吐き、腐った唇で
彼氏にキスを迫る地縛霊的なしつこさが儚くもウザったいw
往年のホラー映画エッセンスを散りばめた
ジョー・ダンテ監督の最新作!
【シッチェス映画祭2015】
公開初日、ヒューマントラストシネマ渋谷で鑑賞。
鑑賞日:10月24日 監督:ジョー・ダンテ


『悪魔のいけにえ 公開40周年記念版』
抜ける様な青空の下にバンが止まる。
そこへ悪魔が乗り込み…。天と地のフレーミングが絶妙で
正にこれから地獄の幕開けを感じさせるカメラアングル。
16mmリバーサルフィルムから丁寧に4Kスキャニングした
ホラー映画の国宝が大スクリーンに映し出されると、
生々しい映像に吐き気を催し、耳を劈く轟音は
超満員の観客を強姦する凄まじさ!
太陽がジリジリと照りつけるテキサスを再現したかのような
弱めのクーラーが4DXみたいで酷い臨場感。
二階で爺さまの椅子を引きずる厭な音、
レザーフェイスが引き戸を閉めた時の重低音に
この世の終わりを感じた。
公開初日、渋谷HUMAXシネマで鑑賞。
鑑賞日:10月24日 監督:トビー・フーパー


『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
ドクが初めてタイムトラベル実験に成功したのが
今日10月26日なので記念に鑑賞。
マーティの80'sファッションを中学時代マネしたり、
スケボーやジョニー・B・グッド演奏時のダックウォークなど
一生懸命覚えたのが懐かしいです。
伏線の張り巡らせ方が秀逸で見る度にパズルピースを
組み立てるような楽しさがありますね。
歳の離れたドク博士とマーティが1955年から1985年へ
帰る際にハグする所なんて世代を超えた男の友情に
涙が溢れます。シルヴェストリの壮大な音楽に乗って
デロリアンが爆走する場面はいつも鳥肌が立つくらい好き!
鑑賞日:10月26日 監督:ロバート・ゼメキス


『パットン大戦車軍団』
精神病でピーピー泣き事言う奴は腰抜けだ!と
がなり立てるパットン将軍に扮する
ジョージ・C・スコットの暴君ぶりが
戦場より恐ろしい伝記映画。戦車が大砲噴こうが、
銃弾が飛び交おうがパットン将軍の奇行の方が
迫力があるとは意外。腰抜けは張り倒すけど、
勇敢に戦って負傷した兵士にはキスをする節操のなさ。
横になって見ても座って見ても睡魔が襲ってくる
怒涛の長尺170分!パットンの愛犬ブル・テリアが
子犬にビビっても逃げ出しても突っ込まないのには
笑いました。狂わなきゃ勝てんと言わんばかりな
罵詈雑言の数々に圧倒されます。
「クズ同士カンパイ!」
鑑賞日:10月31日 監督:フランクリン・J・シャフナー


『処刑軍団ザップ』
(2003リミテッドエディション
スペシャル・コレクション)

感染系ホラーの始祖でもあり、
ゾンビマニアをも満足させるパイオニア的存在。
年に1度は見なければいけない大傑作!
田舎町にやってきた悪魔崇拝者たちの傍若無人な
振る舞いに業を煮やした少年がパイに狂犬病の血を
混入させ連中に食わせたら復讐のつもりが大参事に発展。
ロメロの「ザ・クレイジーズ」は本作の模倣とも言える。
リン・ローリーの起用と、焼身自殺するチャイナ女のくだり。
足や手が吹き飛び、鮮血がほとばしる
地獄のハイドロフォビア!チープなシンセは後の
ゴブリンやプログレに影響を与えていると勝手に思う。
全てが新鮮で色褪せないカルトホラーの名作。
鑑賞日:10月31日 監督:デヴィッド・ダーストン