ゴブリンのイギリス盤・紙ジャケCD-BOX | 三つ子の魂百まで…トラウマニア

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ゴブリンの人気アルバム6枚をセットにした
CD-BOXがイギリスBELLA CASA
レーベルからリリース。
GOBLINの紙ジャケは海外では初リリースですが、
ディスクユニオンのように背タイトルが印刷されておらず紙質も薄いですが、プリント技術も
ボケ滲みなど無く上出来!
オリジナルLP盤を可能な限り忠実に

再現したファン涙物のジャケット。

『サスペリアPART2』、『ローラー』、『サスペリア』、
『マークの幻想の旅』、『ゾンビ』、『シャドー』
※サントラは全てチネヴォックス社の
完全盤マスターを使用。


 

単なる再販かと思いきや、オリジナル・アルバム
『ローラー』と『マークの幻想の旅』に
ボーナストラックが追加されていたのが

嬉しかったです!
イタリアのTV番組『CHI?』から当時シングル盤のみ
発売されていた2曲を。CHI?(キ)を訳すると「誰?」。
こちらは1995年発売の未発表音源集VOL.1にも
収録されていましたが、最新デジタルリマスターと
言う事でやはり高音質で楽しめるのは嬉しいです。
76年、結成1年目のオリジナル・メンバーが奏でる
本物のゴブリン・サウンド。

ピニャテッリのうねるベースも健在!

 

マーク~の方には同じくイタリアTV番組の

『Sette storie per non dormire』 のテーマ

“YELL”が1曲収録されています。
“YELL”はジャクリーン・ビセット主演の恋愛映画
『アモ・ノン・アモ(邦題『抱いて』)』のイタリア盤LPと
世界初CD化された『パトリック』の日本盤に

収録されていたナンバーですが

重厚なティンパニの出だしと哀愁のピアノに

鼓膜が共振する甲高いシンセ!
シモネッティやモランテが脱退し、ドラマーの
アゴスティーノ・マランゴロとその兄アントニオ、
そしてベースのファビオ・ピニャテッリの

リズム隊編成ですが、彼ら独特のグルーヴィーさも
琴線に触れる音色ですね。
 

他のアルバムも従来の物より若干録音レベルが
向上したかな?程度のクオリティーでしたが、
マスターが古いですからレコード音源が

一番クリアで迫力あるサウンドを

堪能できるのは紛れもない事実・・・。

 

裏面は独自のデザインで世界各国の
ポスター類をあしらったもの。
『サスペリア2』、『ゾンビ』は

フランス版といった具合。
サスペリア2のみ1枚組仕様。
従来の完全盤は2枚組だったのになぜ?
と疑問に思っていたらリミックスバージョンと
劇中SE入りのトラックをオミットしているだけで
特に問題はありませんでした。
アルバムバージョンとフィルムバージョンを
ディスク交換せず通して聴けるのは助かりますw

 

ディスクはジャケット色に合わせてあるだけで
いたってシンプル。
ゾンビのジャケは実際の

LPに比べると若干濃い色味。
海外はディスクをビニールや不織布に

収納しておらず裸のままジャケに

ぶち込まれてるので傷や指紋が付いている事が

多々あり決して気分は宜しくないですな…。
このゾンビ、昔から1曲目“ゾンビ・メインテーマ”の
終わりの部分で音が歪むんですが、

マスターテープ損傷によるものなのでしょうか?
クレームを嫌ってか歪みが発生する箇所までは

入れず途中で無理やりフェードアウト

させているのは正直腹が立ちました。
日本盤ですと79年のLP盤や87年に出たCDでも
音の乱れが起こらず普通に聴けるのは

特殊な処理でも施しているのか長年疑問に

感じています…。

 

ブックレットは1~2ページに

ライナーノートがあるだけで他は曲目と

映画データのみ(汗)

BOXが上開きで出し入れし易いです。

 

 

※長らく廃盤になっていましたが、

最近になって再販されました。(2017年6月追記)

 

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