ありがとう5000形「小田急顔よ永遠に…」

3月16日(金)、小田急電鉄の名車が
3種類引退するので撮影に行ってきました。

ロマンスカーHiSE10000形、RSE20000形、
通勤電車5000形(5063F)と小田急線に乗り入れている
JR東海371系『あさぎり号』が一気にラストランを
迎えると言う事で大変慌ただしいのですが
やはり何度もお世話になり愛着のある5000形に
絞って追いかけることに。

早朝の電車内から大野車両基地で
出庫待ちの5063Fが見えました。
相模大野7:56発『急行・藤沢』行きが
一番列車なのでホームで待ち構える事に。
着いたときは高校生のファン1人しかおらず
彼と談話しながら待っていたら入線時間が
近づくにつれ続々と同業さんが集まり始め
最終的に30人程は溜まったでしょうか…。

出庫してくるので整備員が運転し
尚且つ方向幕が『急行・藤沢』＋ライト点灯で
撮影できる貴重な瞬間でもあります。
一斉にシャッターが切られますが
通勤通学客は普段と変わらぬ
ラッシュ時のように乗り込みます。

Odakyuブランドマークが剥がされ懐かしい表情に。

大和で返しを狙うので1番列車を乗り収めに選択。
車内にはこれまで走り続けてきた

引退車両の写真が広告枠に
掲示されており、これまでの思い出が
走馬灯のように駆け巡ります。

現在の車両では見られない青い座席モケットなど
レトロ感が充満していますし、モーター音や
ブレーキ解緩音も聞き収め。
印象的だったのは駅発車時、ホーム転落等の際に
車掌が操作する紐でぶら下がった赤い緊急停止装置。
普段はモーター車を選ぶので久々に見る光景でした。
あれ一度引っ張ってみたいんですよね(汗)

大和で下車。
ホーム先端で復路の『急行・新宿』行きを待ちます。
集まっていたファンの方とお話しまして
有り難い事に先に並んでいた方がローアングルでの
撮影スペースを譲ってくださり助かりました。
勾配を駆け上がってくる5063Fをフィルム一眼で記録。

切符を買いなおし、今度は鶴川へ急ぎます。
車窓から大野車庫で廃車分割されたＬＳＥ新塗装の姿が（泣）
乗り継いで鶴川へ到着しましたが、同業さんはおらず。
10:26発『準急・本厚木』までかなり時間がありますが、
念には念をという事で…。

鶴川駅を通過するJR東海371系『あさぎり2号』

やはり到着時刻近くになると人が集まってきました。
それでも当初予想していた程ではなく計5人くらいでしたがw
鶴川駅上りホームは長いので
下り編成写真が余裕で収まります。
緑色の準急種別幕と「本厚木」表示が萌えますねw

最後はどこで狙おうか迷いつつも前面被りつきで
ロケハンしましたが、なんだかんだで厚木駅に(汗)
先頭カツカツになりますから、ホーム中ほどから。
ホーム先端は溢れんばかりの人だかりで
厚木先端は列車接近放送が届かず
モニター確認も出来ないため
拡声器を手にした駅員さんが配置されて
注意を促す案内で大変そうでした。
ここはキャパ少ないから見ていて冷や汗もんでしたわ…。

厚木駅を通過するロマンスカーHiSE『はこね8号』

最終列車『各停・相模大野』行きの姿が
相模川鉄橋の奥に現れました。
間髪いれず旧塗装に変更されたばかりの
ロマンスカー7003編成が通過し
鉄橋上で5063Fと並びましたが、
ホーム中ほどからでは写せず…。
端で構えていたファンは無事に並びが撮れたのでしょうか？

編成写真風に記録し、中間車も大急ぎで撮影。
小田急顔の各停大野を撮ったのって10年振りくらいかなぁ？

“田の字”型の上下開閉式窓
(下は改造され開けられなくなってますが)

も小田急から消滅です。

併合相手は後輩の3260編成。

なんとか満足いく出来に仕上がり

ホッと胸をなでおろしましたが
これでお別れだと思うと胸が切なくなります(涙)

まだHiSEやRSEなどが走っていますが、

疲労感がハンパないので
鶴川でご一緒したファンと厚木駅で下車し
休車状態で留置中の相鉄7000系を撮影。
相鉄顔？も残り僅かでしょうからまた乗りに行こうかな。

最後に地元駅でHiSE『はこね21号』を狙うも
さっき厚木で通過して行った
旧塗装7003Fに被られ微妙な感じに…。
駅貼りの記念ポスターを撮ってから一旦帰宅。

夕方から車で地元ポイントに出向き
HiSE『はこね35号』と371系『あさぎり6号』を
狙いましたが見事なドン曇りとなり
露出は稼げないわと散々な結果(無理やりシュート！)
371の方はコンデジで満足なカットが押さえられました。

小田急ロマンスカー (キャンブックス)/生方良雄: ￥1,995; Amazon.co.jp; 最後まで残った5063Fは1969年就役の5000形・第4次車で
製造は1976年ですから36年間の活躍だったのですね。
2600形から続く伝統の小田急顔でしたが、
前面窓枠処理や手すり形状に変化が見られるなど
ディティールを探すだけでも結構楽しい
アナログ的で個性溢れる電車だったと思います。
これで白を基調としたペンキ塗色の車両は8000形だけとなり
おでこライト車は消滅。抵抗制御車も過去帳入りでしょうか。

小田急電鉄のひみつ/小田急電鉄: ￥1,600; Amazon.co.jp; 愛甲石田～本厚木を快走する5063F(2011年夏)

4両編成で箱根湯本行きに充当される5063F
(普段は連結され目にする機会が無い下り方
5163号を先頭にカーブを行く！)