『バイオハザードⅣ』 | 三つ子の魂百まで…トラウマニア

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今週いっぱいで終了してしまう『バイオハザードⅣ アフターライフ』。前売券を購入しておきながら都合がつかず水の泡にするところだったが、小田原コロナワールドで上映してたので滑り込みセーフな観賞となりました。
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安住の地アルカディアを求めて旅するアリス。途中、昔の仲間であったクレアと遭遇し行動を共にするが、無数のアンデッドがうごめく刑務所跡地屋上に生存者を発見。セスナで着陸し内部に侵入しようとするアンデッドを蹴散らしながら皆一丸となりアルカディアを目指そうとするが彼女らの一部始終をアンブレラ社の黒幕ウェスカー議長が
見張っていた…。
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冒頭、雨が降り注ぎ色とりどりの傘(アンブレラ)が行き交う
渋谷スクランブル交差点に佇む少女(中島美嘉)が突然サラリーマンの首筋に噛み付き血しぶきがあがる。見慣れた景色もどこかブレランちっくに映し出されており、空撮で捉えた雨が地上へ落ちていく細かさが凄い!なぜ中島美嘉にオファーが舞い込んだのか不思議だけどエンドクレジットで確認した役名はJポップガールだった。

製薬会社のクセに何の躊躇もせず核投下で渋谷を壊滅させたり東京本部がスクランブル交差点の地下にあったりとアンブレラ社の意図が丸っきり見えてこない。金で“しぶちか”買収すんなよ!社員?のユニフォーム後ろに書いてある会社のフォントがダサ過ぎて笑えますが、そんな雑魚どもをアリスのクローンが刀片手に斬首のオンパレードを見せてくれます。戦友クレアとの再会後、セスナに乗って廃墟と化した元刑務所に無謀にもランディング。落ちそうになるくだりがニューヨーク1997そっくりですし、物体Xのスパイダードッグ並みにゾンビ犬の顔が裂けて無数の牙が現れる描写などカーペンター監督作のオマージュともとれるシーンが散見。LAのハリウッドサインがボロボロになっているのは『エスケープ・フロム・L.A.』っぽいし。

今回ゾンビが人間に噛み付くシーンは冒頭の渋谷だけで物足りない感じなんですが、不意をつかれるショックシーンの連続で緊張してしまいました。3Dなんで恐怖感も倍増ですし。ウドの大木みたいな処刑マジニの巨大ハンマー怖すぎ。クレアとのガチンコ勝負は見応え十分。アリ・ラーター好きだけど、3作目のときより少し顔が劣化していて残念だったな。刑務所に囚われているクリス(ウェントワース・ミラー)。プリズンブレイクのセルフパロディじゃん(苦笑)アリスが愛用しているマッドマックスに出てきたようなショットガンが強烈な破壊力を秘めていて何故か弾がコイン流用。黒幕との対決ではNASA開発によるハイスピード・カメラを駆使したスローショットが目を引きますが、ちょっと多用した感は否めない。マトリックスの再現みたいだったし…。

アクション要素がより強くなったⅣ。間延びするけどそれなりに見せてくれます。パート5製作意欲満々なラスト。当分は金太郎飴状態でしょうな。飛び出し効果が低いと思っていたメガネ使い捨ての“Real D”方式を採用しているシネコンでしたが、フル3D撮影のせいか、以前見た『ブラッディ・バレンタイン』の時より格段に遠近感と迫力を感じ取れました。スロモで弾丸とか突起物が迫ってくる遊び心をもっと派手に取り入れてほしかったです。吹き替えはTV放送版のバイオシリーズでFixとなっている声優陣が揃っていて安心して楽しむ事ができます。アリス(本田貴子)、クレア(岡寛恵)、クリス(東地宏樹)。3Dは余程の事じゃない限り画面に集中するため字幕版は避けたほうが無難かも。サントラは『ヒルズ・ハブ・アイズ』を手掛けたトムアンドアンディ。単体でも十分楽しめるスコア。
Resident Evil: Afterlife/Various Artists



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パンフレットがB4特大サイズで驚きましたが、過去観た作品ですと『ゾンビ完全版』や『マトリックス・リローデッド』以来の大きさ。写真もそこそこありますが、読み物中心ながらこれで700円は結構お徳かも。
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PG12指定なのに明らかに低学年だろ!と思わせる子供が見に来ていたり、親子で観てたりと今の子は度胸ありますね。予告で『バトル・ロワイヤル3D』が流れてスプラッターに切り株満載だったから余計心配になっちゃいました。ブルース・リーが出演していたTVドラマのリメイク『グリーン・ホーネット』がようやく公開されるようで楽しみです。