コロナ禍のタイ旅行 強制隔離・・・ビックリ編 | nezumiippiki

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ウンザリするほどの事前チェックに導入アプリ。

 

 

 

搭乗機は予定時刻、朝6時羽田に到着。

驚いたことに人が多い。

朝の到着便が多いということだろうか、中にはオリンピック関係者もいるのだろうか。

ウィング中央部にあるオリンピックの受付カウンターがやけに目立つ。

(集団で移動のため写真撮れず)

 

まずは検疫だが、空港内を歩かされること甚だしい。

ゲートからゲートへと歩かされるのである。

それぞれの場所は、普段なら出発ゲートである。

到着が横ウィングの右奥の方で、検疫手続きの場所が縦ウィングの上の方だったので、ボーっとした頭で朝っぱらから1000メートル前後は歩いているはず。

 

深夜便で到着した年寄りには、空港内の移動に長時間の待ち時間は辛い。

調べると、ウィングの総距離1400mほどある。

 

PCR検査を受ける前にPRC陰性証明書、誓約書、等々のチェック、アプリの確認、等‥、そして強制隔離3泊を告げられる。

エェ~!!!そんなの聞いていない。

自宅待機だけかと思っていたら、最近のタイのデルタ株による感染拡大で強制隔離リスト国に入っていたとは、超驚き!!!

心構えが出来ていなかった。

そしてPCR検査。

 

またまた横ウィングの右側奥のゲートまで歩かされ、検査結果を待たされる。

待っている間、疲労のせいか頭がクラクラ、体がフラフラし出す。

2時間以上は待たされたのか、ようやく陰性であることを告げられ、順番に集団行動(バスの搭乗人数毎)をさせられる。

小生、ワクチン接種2回済みの上に10日間でPCR検査4回、全て陰性、なのに強制隔離

費用は全て国が払う、とはいえ、元はと言えば我々の金ではないか。

画一的なオペレーションで、小生のような者にとっては税金の無駄遣い。

しかし、個人の理屈は通らない。

 

 

各グループ十数人、前後横とスタッフが張り付き抜け駆けが出来ないようにしている。

集団ごと入国審査に進み、荷物をピックアップし、税関を通る。

そしてバス乗り場へ。

 

この一連のオペレーションで動いているスタッフの数、若い女性が多く相当の人数である。

コロナで仕事の無くなった企業からの出向と思われる。

付添うスタッフにこの先の流れを質問するが、自分の任された場所でのことしかわかっていない。

 

到着からホテルまで、実は昨夜から、写真で記録を残すのをすっかり忘れている。

ブログを書き始めて今、ようやくそのことに気が付く。

年取って疲れやすくなっているのか、あぁ~失敗!

 

大型バスで小生が連れていかれたのは両国のアパホテル。

7月22日は何故か祭日らしくバスは程なくホテルに到着。

到着後、一人ひとり滞在中の説明・注意を聞かされ、またしてもアプリのダウンロード。

隔離ホテルでの健康観察報告もスマホによるアプリを使用。

 

ホテルで小生に面してくれた女性に、これまでズブズブの水際対策をしてきて非難され、今はムキになっている、と指摘すると彼女もそれに同意してくれる。

 

今日の昼食弁当を受け取り部屋に入る、そうかもう昼なんだ。

 

プラスチック袋に入れられた弁当はドアノブにぶら下げられる。

毎日の体温測定が義務付けられている

 

つまり、到着から既に6時間近い。

疲労が重なっているところに沢山説明を聞かされ、アプリの使用方法の説明も受けていたが、もううんざり。 実際、翌朝連絡が来てアプリからの報告の催促をされ、昨日の説明をすっかり忘れてしまっていた。

 

部屋は日本のビジネスホテルらしく11㎡。

昨日までのラマイ・サムイの10分の1以下のサイズ。

 

 

手を伸ばせば部屋の照明も空調もTVもなんでも触れるというのは極めて便利。

ベッドから起き上がって2歩進むともうバスルーム。

 

 

ここで余談だが、サムイでは広すぎるプールビラにイライラしていた身には居心地が良い。

というのも、例えば、ちょっと水を使いたいとき、クーラーのあるベッドルームからオープンエアーのバスルームのエリアまで、ドアの開け閉めを行いプールの脇を通り、6-7メートル先に進む。一々面倒臭い。

 

 

朝の洗顔は蚊の攻撃をかわしながら、それでも、その先にトイレがあり、尻を出すと蚊の攻撃を受ける。

冷蔵庫もベッドルームの外。ここも蚊が待ち構えているのでドアの開け閉めは欠かせない。

 

たまたまここのヴィラがオープンエアになっていて、全てのホテルのヴィラがこの状態ではないのでご安心を。

 

本来であればもっと宿泊客がいて、蚊も分散しているのだろうけど、如何せん少ない客に種族保存の本能で少ない客に集中してしまうのだろうか。

 

これもドアの外。

 

南の国の建物、建付けの悪さは習慣的なもので扉はしっかりと閉まらない。

それに比べて日本のホテルの建付けはしっかりしていて、部屋のドアを閉めると外界からは遮断された完璧な隔離ルームになる。

 

狭い部屋の一番の問題は、大きなスーツケースは広げることが出来ない。

小生の場合はキャリーケースにリュックだけなので問題は無いが、荷物の多くなるような覚悟を決めて日本に来た人、久々に帰ってきた人には大変だと思う。

 

居心地の良い部屋とはいえ、体を動かさないのは良くない。

ジムでもあればとも思うが、そもそも、日本のビジネスホテルにジムは無いし、隔離期間中ドアを開けられるのは弁当を取る時のみとなっている。

再びブロイラー状態?

 

 

食事は全て弁当で、朝は7時前、昼は12時前、夕は6時前にプラスチックの袋に入れられドアノブにかけられている。しかし、勝手に取ることはできない。

館内放送があり、許可が出てから一斉にドアを開けて取る。

ペットの餌やりと同じではないか!

 

弁当の内容はコンビニの500円程度のもので、小食な女性なら納得するボリューム。

普通の男性にとっては少なすぎる。

そして、毎回冷たく、飲み物はペットボトルの水のみ。

部屋でお湯は沸かせるのだから、せめて小さな袋に入っている即席みそ汁でも付けてくれればと思うのだが。

 

弁当の種類は2種類。

通常のものとハラル料理。

小生、ある理由を持って大よそ2回に1回はハラル。

一度、ちょっとした問題で2つとも食し胃のサイズにフィット。

 

 

ついでに意見させてもらうが、アルコールが禁止される理由がわからない。

強制隔離で不愉快な思いをしているのだから、酒でもあれば慰めになるのに。

小生にとって2日以上アルコールを抜くのは実に35年ぶり。

見方によっては強制的な休肝日が与えられたということ。

 

強制隔離という小生にとってはショックな状態で、本も読む気になれず、世の中オリンピックが始まったらしいが全く興味が無く、TVを見る習慣もなく、仕事をする気にもなれず、最初の2日間はただただ無為に過ごしている。

事前に隔離されることが分かっていればやるべきことを準備していたのに。

 

3日目になり、エネルギーを消費しない環境と食の量のバランスを胃がまず理解したようで、空腹を感じなくなっている。

そしてようやく仕事をする気になりデスクに向かう。

 

4日目、朝PCR検査キットがドアノブに引っ掛けて配られ、唾液を入れて、今回は保健所の人かな、回収に来る。 検査結果は午後になるが、午前中から帰宅の準備。

 

ホテルは両国、陰性であればここで解放してもよさそうなものだが、再びバスで羽田に戻される。

羽田からは公共交通機関の使用は禁止され、タクシーも不可

プライベートな迎えの車かハイヤーとなる。

サイトを調べるとそれ用のハイヤーの案内が出ている。

羽田到着からのオーダーでは暫く待たされることになるらしいが、何時に羽田に戻されるのかが分からない。実際、予定よりも1時間は早く羽田に戻っている。

皆さんは、小生の帰った方法は気にせず、一番良い方法は家族や近しい人に来るまで迎えに来てもらうこと。

 

 

ようやく強制隔離から解放され、残りの11日間を自宅待機になるのだが、折角仕事もする気になって、かといって自宅では仕事はやりたくないので、だらけるので、結局オフィスに出ることにする。

自分専用のオフィスで、ほかに誰も居ない・来ないオフィス。

誰からも文句は出ないはず。

そして公共交通機関は使うな、となっているので自転車でオフィスに来ることにする。

距離は17.5キロ前後。運動不足だった体には手始めとしてちょうど良い。

 

 

ところがだ、オフィスで仕事しているときに「入国者健康確認センター」から自動ビデオ電話がかかってくる。背景をチェックして何処にいるかを確認するためらしい。

それはAIがするとか言いながら、居場所に疑問があると突然生身の人間が、何処にいる?と始まる。

それはランダムに掛ってくるから、予想が付かない。

 

そして、オフィスで仕事をしているときにそれが掛って来た。

小生はだれにも迷惑をかけていないと説明するも、とにかくダメ、ダメなものはダメ、終いには、名前を公表する、の脅し

この人にはマニュアル以上のことは通用しないと諦め渋々、分かりました、と返答しその場は収めた。

恐らくこの時点で要注意人物とでも思ったのでしょうね。

 

小生、羽田到着から自宅待機まで、サンドボックスとの比較も体験的に行い、世界がワクチンパスポートで行動の自由が広がり始まっているにも拘わらず、日本の画一的な検疫行政が行われていることに逆らってみたが、ここで詳しくそれを書くのも差しさわりが出そうなので止めにしておくが、だからと言って、屈強なAlsokのスタッフ2名が自宅まで在宅を確認に来たのには恐れ入った

その日はたまたま家にいた日で、近所の散歩に2時間ほど出かけており家の近くまで戻って来た時だった。ワイフからの連絡で急ぎ戻り、口頭で注意を受け、入国者各位の書面を受け取った次第。

小生、ワクチン接種済み、13日間に5度のPCR検査全てに陰性にもかかわらず、ここまで監視され税金使うのかと思うとやること他にあるだろうと言いたくなる。

 

 

7月15日にスタートしたサムイ島の旅から帰国したのが7月22日。

しかし、その後の強制隔離と自宅待機で、厚生労働省と出入国在留管理庁の監視下に置かれたのが8月5日まで。

都合r22日間、これがコロナ禍における海外旅行。

終わってみると、多くの旅行経験の中でもこんな経験もしました、で思い出深いものになったと思う。

特に自宅待機は、外に出ざるを得ない仕事を無事にこなし終えているので、良しとする。

 

次回、追加編として、プーケット編をお送りします。