コロナ禍のタイ旅行 滞在編 | nezumiippiki

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今回のホテルはラマイビーチにあるラマイ・サムイ。

パッケージの中身は、7泊・空港送迎・3食付き・PCR検査を含んでいる。

部屋はプールビラだが、見るだけのプール。

利用していたのは、翌朝あいさつに来ていたこのカエル。

 

しかし、小生の場合は5泊で帰ってしまうため、2泊短くし日本入国のためのPCR検査を加えて料金を出してもらっている。

サムイ・プラスの ルールからすると3泊過ぎれば帰れるが、苦労して旅してきたのに3泊ではもったいない。

欧米人マーケットであれば、7泊+7泊(パンガン島、タオ島)が一般的なので、サムイ・プラスもそうなっているが、小生も日本人。

コロナで忙しいわけではないが、自由にできないのに7泊は長すぎる。

ということで5泊。

 

 

ラマイビーチは昔からあまり日本人が泊まらないビーチエリアで、ホテルによっては結果として欧米人御用達みたいなところもある。

どちらかというと、昔からシンプル・イズ・ベスト的なリゾートホテルが多く、日本を含むアジア人には苦手なタイプが多かったせいか、あまり近づかなかったエリア。

しかし、このラマイ・サムイはラグジュアリークラスのホテル。

デザインコンセプトはユニークだ。

 

空港からラマイ・サムイまで30分はかかっていない。

普段なら街中を抜けるのに結構時間がかかるはずだが、何処を見ても閑散としている。

ほどんどの店やレストランはクローズ状態か空き家になっている。

珍しく営業中のレストランを何軒か見かけたが、時間帯が違うとはいえ客の姿を全く見ない。

その街の状態を後で写真に収めようと考えていたが、結局ホテルから一歩も外に出られなかったので、借りた写真でお見せする。

あの深夜でも賑やかだったチャウェンもいまだにゴーストタウンらしい。

 

 

ホテルに到着し、ドライバーが荷物を下ろしくれるのかと思ったら、後ろのドアを開けて数メートル下がったところに立っているだけ。他のホテルスタッフ数人も離れて此方を見ているだけ。

これがソーシャルディスタンスなのだろうけど、少し違和感を持つ。

外国からウィルスを持ち込んでいるかもしれない危険な外国人、という目でこちらを見ている感じ。

それにドライバーは一言も口を聞かない。

そもそも、ドライバー席と客席の間に厚手のビニールで完全に遮断されている。

後で分かったのが、サンドボックス用にトレーニングを受けた専用ドライバーと専用の車。

 

既に必要な情報は出してあるので、特にチェックインの手続きは無く、ホテルレセプションのスタッフから

2つのアプリをダウンロードするように言われる。またか、とは思ったが仕方ない。

一つはCOSTE。サムイの保健所に日に2回体温と体調を報告するアプリだ。

これもダウンロードで苦労し、使用要領を得たのが3日目に入ってから。

もう一つが、LINE。なぜLINEなのかというと、ホテルスタッフとのコミュニケ―ションがLINEか客室の電話。

レストランの注文も事前にLINE。注文書のある朝食は写真に撮って送る。

基本は非接触。

つまり、辞典引き引きでは時間がかかる、ボディーランゲージでは通じないということだ。

 

ホテルスタッフに滞在中の注意を諸々聞きながら部屋に入る。

そのスタッフ、ビラのドアの外まで来て帰っていく。

ビラ内、部屋の中に入っての説明は無し。自分で諸々チェックするしかない。

とにかく非接触。

 

 

到着後のPCR検査は病院スタッフがホテルまで間もなく来る、とか。

これが陰性であれば、翌日からレストランで食事が出来る。

タイ時間の「間もなく」から電話があり、外に出てみる検査の用意がされている。

このスチュエーション、自分が汚らしい人間に見られているのかと感じてしまう。

 

 

そして部屋に戻り、ディナーの注文をするように催促される。

初日のディナーは部屋で摂るしかない。

メニューは限定されていて、セットメニュー3種と限られた数のアラカルトから。

パッケージ料金に含まれないオーダーも出来るが、大したメニューが無い。

ミニバーは空でアルコールメニューはビールのみ。

オーダーシートのあるものは記入し写真に撮り送る。

 

 

最初の7日間はハウスキーピングが入らないらしく、タオル類や紙コップ(使い捨てのため)、水ボトルが余計にセットされている。

 

部屋の外には大きなバケツが置いてあり、使用済みのタオル類やゴミを中に入れておく。

これらが行政からの指示されている、サンドボックス・ホテルのオペレーションということらしい。

何とも、汚そうな人間をどこかのドミトリーに放り込まれたような感じで、差別を受けるというのはこうゆうことなのかな、思ってしまう。

 

そのうち、食事はビラの扉の前においてある、と連絡がある。

外に出てみると大きな盆の上に食事は置かれている。

ビラのドアを開け、次にベッドッドルームの扉を開けて中に運び込む。

非接触サービス、実に煩わしい。

そして、侘しい食事をすることになる。

 

食事は毎回この上に置かれている。

 

 

夜、PCR検査の結果が出たと連絡。

当然陰性である。

翌日からレストランで食事を摂るとLINEで連絡。

 

翌朝から朝食はレストラン。時間は7・8・9時の何れかからの指定。

食器類はレストランも全て紙とプラスチック。

 

調味料もプラスチックパッケージのみ。

使い捨てをもって衛生管理しようということなのだろうけど、これはやり過ぎではないか、と感じてしまう。

 

レストランスタッフに滞在人数を聞くと、小生入れて7名とか。

少ない客数に少ないスタッフの数。

ギリギリの人数でオペレーションしているのがわかる。

 

朝食の後に昼食が直ぐに来てしまう。

レストランで、アラカルトで頼み、ビールを頼むと、レストランではアルコールは出さない、という。

そうなれば今夜からのディナーはルームサービスしかない。

 

身体を動かさないでいるわけにはいかないので、ジムで1時間汗を流す。

 

ご希望のスパはこのコロナ禍、営業中止中

 

お腹が空いてもいないのに、夕食時間の範囲が狭く、遅い時間でのオーダーが出来ない。

デザートがアイスクリームの乗ったフルーツポンチなのだが、配膳され連絡がきたときにはアイスクリームは既に大方溶けてしまっている。

まぁ~ビールが冷えているから良しとしよう。

それにしても、全然楽しくない食事だ。

 

大してすることもなく、このまま食っちゃ寝食っちゃ寝では完全ブロイラー状態。

翌日からはジムで汗を流しても、昼食は抜きとする。

 

昼の時間は軽いテレワーク。

しかし、持ってきたノートPCが使えない、というトラブル。

諦めてスマートフォンでやるがはかどらない。

親指族が羨ましい。

レセプションに聞くとビジネスセンターは無く、貸出PCも無し。

気の毒に思ってくれたスタッフが、自分使用のノートPCを貸してくれる。

リゾートでのワーケイションを行う場合、当たり前のことだが、そのための小道具は出発前に確認することが肝要。

 

 

4日目になり、外に出られると思っていたらそれは事前にお願いしておかなければならないことが判明。

車とドライバーを事前に予約し、許可の出る範囲で何処に行くかを申請する。

なら、面倒だ。止めておく。

 

来る前のプランでは、気になるスパやウエルネスリゾートがあり、もしやっていればと考えていたが、このツーリストの絶対数がいない状態で聞くと、やはりやっていないか、事前に申し込みがあればセラピストを用意する、或いは8日目以降の客なら受ける、とかいったものばかりで、そうなると行きたいところがない。

試しに、ツアーを催行しているエージェント3社を調べると、行けるところは3か所。

全部海関連で、アントーンのアイランドホッピングならと思ったが、それも高い。

やはり止めておく。

 

3日目、女性の総支配人、メールでやり取りさせてもらった人、と話をすることができた。

食器の事を聞くとやはり行政からの指示とのこと。

しかし、日本ではそんなことはしていないし、SDGsの志向に反していると思うというと、同意してくれ、実際に余計なコストが掛っている、とか、限られた条件の下でのホスピタリティー表現に苦労している、等と話してくれた。

プラスチックに紙コップだけど、お洒落に見えるように努力してくれている。

 

サムイの場合、恐る恐る外国人ツーリストの受け入れを始めた感があるので、今後慣れてくればルールの見直しもしてくれると思う。

 

5日目、日本帰国のためのPCR検査を受ける。

本当は可愛い子なんだろうけど、素顔を見ながら話が出来ないのが残念!

 

最終日の前のディナーはシーフードバーベキューなので、レストランかピアでと言われる。

この日、午後から風が出てきたのでレストランで摂ることにした。

時間は6時。個人的には早すぎるが我儘は言えない。

 

 

相変わらず紙とプラスチックの食器だが、さすがシーフードなので見栄えが良い。

海を見ながらの食事、漸く、タイにいるんだ、と思えた。

 

6目日、スタッフから陰性証明書が昨夜のうちに届いている、と連絡あり。

空港への車の時間確認で、自分が思っていたフライト時間が間違っていることが判った。想定していた時間より1時間も早い出発、かつ、バンコクで3時間半も時間がある。

 

ところで、サムイ到着前に入れておくように言われた3つのアプリ。サムイ滞在中は一度も機能していない。毎日使ったのがCOSTEで、帰国した今も体温・体調レポート送るように連絡が来る。

 

滞在中にトンサイベイのHIROさんが合いに来てくれた。

本当はダメらしいが、そこは同じホテル業界同士、ソーシャルディスタンスあればということで彼は許可をもらってロビーエリアまで来てくれた。

いつの間にか普段通りの距離になっている。

 

結局、ホテル滞在中、一歩たりとも外には出ていない。

ビーチの専用ピアには出たが、ホテル正面のビーチから横にそれると位置情報で警告が出るのだと思う。

 

 

まぁ、今回はサムイ・プラスとはどんなものかを知りたかったので来てみたが、

正直、今の段階では不慣れな人、旅行期間の短い人は来ないほうが良いと思う。

お薦めできる人は、ロングスティ目的の人でゲートウィエとしてサムイを選ぶひと。

ワーケイションで最初の7日間を溜めた仕事で集中する人。なら良しです。

プーケットの場合は翌日から自由になるらしいので、それならプーケットですね。

しかし、問題は日本に帰国してから。

 

次回は、帰国編、ビックリ編と続きます。