コロナ禍のタイ旅行 出発準備編 | nezumiippiki

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アジア再発見Blog

1年半ぶりにタイに行ってきた。

2021年7月15日から22日。

そして帰国後の強制隔離と自宅待機の14日間の旅の報告。

 

 

2021の7月1日からプーケットが外国人観光客の受け入れを始めると聞いていた。そして、追っかけ7月15日からサムイも外国人観光客を受け入れると。

そこで早速サムイのその第一号客となるべく実行してみた。

 

タイに早く行きたい人の参考になるかと思い報告します。

これまでのタイ出入国の方法とはまるで違っているため、「出発準備」から帰国、日本の水際対策体験までを数回に亘ってお伝えします。

 

 

まずは、プーケットではなくサムイにした理由?

時期としてはサムイの7-9月はベストシーズンだから。

プーケットの位置するアンダマン海側は、6-10月がモンスーン時期。

 

 

7月1日からのプーケットに隔離無しで入れるプログラムを「プーケット・サンドボックス」という。7月15日からのサムイのプログラムは、「サムイ・プラス」。

サムイ・サンドボックスでも通じるが、正式名称ではない。実はプーケットとサムイでは多少プログラムの内容が違っている。

小生、現地に着いてからその内容の差に初めて気が付く。

 

まずはタイが求める条件、書類等をTATのホームページで確認してみる。

サムイ・プラスについて | 【公式】タイ国政府観光庁 (thailandtravel.or.jp)

1. WHOとタイの保健省が認めたワクチン2回接種済みであること

2. 入国72時間前以内のPCR検査で陰性であること

3. 10万ドル以上の治療費をカバーする医療(旅行)保険を掛けていること

4. 入国許可証(COE)を取得していること

とある。

 

そしてCOEを得るには次の通り

a.      パスポート残存6か月

b.      ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)

c.      旅行保険(10万ドル以上をカバー)領収書

d.      航空券

e.      指定ホテル払い済み領収書

f.       PCR検査領収書

 

であれば小生の場合、通常行わないb.とc.を加えるだけ。

運の良いことに、小生1か月前に2度のワクチン接種済み、。ワクチンパスポート発行前の渡航のため、接種した時に接種券に貼ってもらったシールが接種済証でとかでb.は問題なし。

 

ならば、1年半ぶりにタイに行ってみるかと挑戦することにする。

小生に必要なことはPCR検査のみ。調べると、タイ保健省が認める検査法で英語書式、そして医師の自筆のサインが必要。街中で格安で行っているPCR検査では認められないらしい。国によってフォーマットも違ったりして、果たしてどこで検査を受けるべきなのかがまず迷う。

 

 

PCR検査はどこで受けるのか

Covid-19発生当初、世界各国はそれこそ全人口を対象とする勢いでPCR検査をしているが、日本はと言えば厚生労働省、保健所が認める症状が発生しない限りPCR検査を受けさせない国。もっぱらクラスター潰しをやっているうちに、Covid-19は全国に蔓延。それほどPCR検査とは日本では難しいのか、と思っていたら、今必要に迫られて厚生労働省のホームページで調べるとPCR検査を行っているクリニック・病院数の多さに驚いてしまった。

 

要はどこででもPCR検査は受けられたわけだ。単に国はPCR検査受けたければ自分で金を払え、ということ。佐藤優氏が文化放送の番組「くにまるジャパン」で、日本の厚生労働省は国民の健康と命の事は考えていない、考えているのは自分たちの利権だけ、という意味のことを話しているのを聞いていたが、なるほどね、と理解が進む。

 

そのPCR検査を行っている多くの病院・クリニックの中で海外向けに合う証明書を発行してくれるところはどこか、どうやって自分で探すのかと困ってしまった。インターネット検索で幾つかは海外出張に対応してくれるところは出てくるが、値段を見ると高い、なんでこんなに高いんだ!自分のオフィスの近くに1980円でPCR検査ができるところがあり、どの範囲での検査かはわからないが、どうしてもその金額との差に躊躇してしまう。 72時間以内なのでまだ日かあるからと、どこで検査を受けるかは決めないでいるうちに目にしたのがTeCOT。

海外渡航者新型コロナウイルス検査センター(TeCOT)

これは厚生労働省と経済産業省が運営する海外渡航者向けのPCR検査を行っている病院・クリニックを紹介するサイト。それで見ると、オフィスの近くにもあるではないか。予約もできる。料金も最安値3万円とある。確かに、インターネット検索で出てきたクリニックから比較すると安い。

そこで早速予約。しかし、サイトからは何の反応もない。

まァいいか。検査前日に電話で予約の再確認を入れると、案の定、予約はされていない。仕方ない、国が作った予約サイトだ。そこで、その場で予約を入れてもらう。

検査翌日に証明書をゲット。

タイが要求する検査方法はRT-PCRという方式で、鼻から綿棒を入れて検体を取る方法。証明書にはクリニックの印鑑ではなく、ドクターのサインが必要。

 

 

フライトが自由に選べない

航空機とホテルの手続きは簡単だ、と思っていたら、パンデミック下での旅行手配に慣れは通じなかった。

そもそも、日タイ間のフライトが限定されている。予約席数も絞られている。

バンコク/サムイ間はバンコクエアウェイズと決まっている上に、サムイ・プラス利用客は専用フライトしか乗れない。つまり、隔離フライトだ。

Bangkok (Suvarnabhumi) to Samui

PG5125 Bangkok 10.05 Samui 11.35

PG5151 Bangkok 14.35 Samui 16.05

PG5171 Bangkok 17.10 Samui 18.40

Samui to Bangkok (Suvarnabhumi)

PG5126 Samui 12.15 Bangkok 13.45

PG5152 Samui 16.45 Bangkok 18.15

PG5172 Samui 19.20 Bangkok 20.50

 

不味いことに日本からの便ではサムイ行の便につながらない。

最小乗り継ぎ時間MCT2時間半とある。通常なら1時間半あれば問題ないが、無理すれば1時間でも可能だが、パンデミック下での入国手続き、新しいサムイ・プラスの方式ではどれくらいの時間を要するかがわからない。

MCTを切るわけにはいかない。

プーケットの場合はシンガポール経由でのプーケット・サンドバンクが始まっている。なら、サムイもシンガポール経由か、となるが行きが夜行便の上にシンガポールでの乗り継ぎ時間が4時間40分、バンコクが3時間35分と長時間。日本の出発地点から計算するとほぼ終日の移動時間となる。それでは今回パスしてもう少し便利になってからにしようかとなったのだが・・・・。

結局、行きはシンガポール航空を使い、シンガポール経由バンコク、そしてPG5151でサムイへ。

帰りはサムイ/バンコク/東京で繋がるので、全日空の夜便を予約。

 

 

定宿にも泊まれない

このパンデミック下でタイには新しホテルカテゴリーが当してきている。

SHA(Safety and Health Administration)健康安全基準をクリア―しているホテルに与えられる、所謂丸適マークを得ているホテルをSHA Hotelと称し、更に厳密な審査に適合し、サムイ・プラスで利用可能なホテルがSHA Plus。その中から最初の7日間で利用すべきホテルがSamui Extra Plus Hotel。

小生、5泊6日の予定なので当然宿泊ホテルはExtraのみになる。

そのホテルリスト、なんとタイ大使館のサイトに載っている。

Samui Plus Sandbox Hotels (thaiembassy.com)

小生のサムイの定宿はトンサイベイだが、SHA PlusではあるがExtraには参加していない。Extraリスト17軒には馴染みのホテルは殆どない。1軒だけ、1年前までメリディアンだったラマイ・サムイは知っていたのでそれを選び、OTA(オンラインエージェント)から予約を入れると予約不可の回答。もしかしてと思い直接メールを入れると、Samui Extra Plusの予約は直接の予約のみ、かつプールビラに限っている。

実はこのホテル、下カテゴリーの部屋の方が居心地が良いのだが、他のホテルは知らないので不安。仕方なしにプールビラのラマイ・サムイを予約する。

領収書が無いとCOEの申請が出来ないので、すぐの支払いをしたいのでクレジットカード引き落とし承諾書のフォーマットを送ってくれと頼むと、なんと、領収書を先に送ってくれるではないか。不思議に思い聞いてみると、申請のシステムが信用できないから、取り敢えず申請してOKが出てからの支払いで良い、とのこと。なんと鷹揚な、と思ってCOE申請に向かうと、なるほど彼らの言う意味に納得。

 

 

難関はCOE申請

COE申請書類は揃い入国申請へと進む。

タイ入国許可証(COE)新規申請システムについて(2020年12月9日現在) | 【公式】タイ国政府観光庁 (thailandtravel.or.jp)

申請はすべてデジタル、それもすべて英語。

大使館に出向く必要はない一方、申請の仕方、要領がわからず往生してしまう。小生、七転八倒、何度もやり直しの上、情けない奴が申請してきている、とでも思ったか最終的には大使館の方から電話をもらい、制限時間ギリギリでCOEゲット。この申請書、事前にタイの保健省・外務省に送られるらしい。タイもワクチン接種者対応のCOEがスタートしたばかりで、システムもまだこなれていないのかもしれないが、デジタルに弱い人にはとにかく難しい。

必要書類は揃っているが申請書類が書けないというのは相当にストレスだ。

小生、何度もやり直すことで要領は得たが、おそらくビザ申請やその他デジタル申請に慣れている人なら難しくないかとは思うので、この種の手続きに慣れている人や旅行会社に代理申請や代書を頼むべきと思う。

 

 

次回、出発~トランジット~サンドボックスの何たるかを知る、を報告します。