ラノーンの観光巡り | nezumiippiki

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アジア再発見Blog

ラノーンの記事を書いて暫くたち、新たらしいネタ探しに、次回は海でも行こうかと予定していたらCovid-19の流行で何時行けるのやら、となったので昨年ラノーンに再訪したときの情報を取り敢えず紹介します。

 

以前紹介したときには、ツーリストがあまり来ない理由としてアクセスの悪さを書いている。

https://ameblo.jp/nezumiippiki/entry-11604528782.html?frm=theme

が、今は状況が変わっている。

 

ラノーンには昔から海軍所有の空港があり、一時民間機がバンコクとの間を運行したが需要がそれほどなく間もなく運休してしまった。そのため筆者が以前来た時にはスラタニから車で来ている。

ところが昨今のLCCによる需要増により、ラノーンにも再び民間機によるフライトが復活していた。

バンコクはドンムアン空港から日に3~4便の運行だ。そこで昨年早速行ってきた。

 

 

空港から市内は23Km、交通量の少ない快適な道路、国道1号線なので30分ほどで市内に入れる。

空港から市内の足は、泊まるホテルに往復送迎(無料)を頼んでおいた。

 

数えてみると6年ぶりのラノーン。

しかし、他の町と比較してあまり変化は見られない。

ということは、SDGsの視点から見ると喜ばしいことかも。

実際ラノーン県の土地の60%は国有地だそうだ。

 

結局、宿は以前と同じTinideeティーニーディー。

他に新しいホテルもないようだし、ティーニーディーの意味は「ここは良いところ」なので。

 

チェックイン後ラタナランサン宮殿に行く。

前回は仕事に時間を取られて行けなかったところだ。

 

ホテルから市場の中を通り過ぎ、薄暗いアーケード街を抜け、メインストリートに出て約20数分じゃらんじゃらんして到着。

 

ラノーンの象徴として丘の上に立つ宮殿。

ラーマ5世は、ラノーンをタイ領マレー半島の重要都市と位置付けていたようで、自らたびたび訪問している。

その時に滞在していた宮殿がラタナランサン宮殿。

外観は通常のタイらしくない建物のデザインなので珍しく、ラノーンを象徴する建物になっている。

実際にはこれはレプリカで博物館となっている。

 

ホテルに戻り、せっかくなのでラノーン温泉の源泉の一つラクサ・ワリン温泉の露天風呂に行く。

ホテルで無料の往復送迎サービスがある。

 

無料の足湯と有料の露天風呂がある。

今回は有料、たかが40バーツ。

ガッカリするという人もいるけど、これがタイの温泉と思えば楽しいものだ。

見ていると日本の銭湯と同じで常連さんがいるようだ。

欧米人の、日本でいえば湯治客も慣れたもんだ。

 

無料の足湯は庶民の憩いの場。

 

相変わらず貯湯タンクの温まったコンクリートの上で温熱療法でリラックス。

 

風呂から上がり、一杯やりがてら夕食と思って向かいのレストランに入り、まずはビールを注文したら、

無い、という。 えぇっ? 聞くと風呂上がりの酒は条例で禁止されているとか。

 

暫く中断していたタイの滝巡りはラノーンで再開です。

ガオ国立公園の中にあるガオ滝です。

高低差約400mと公園事務所で確認。

一段の滝の長さ、高低差としてはタイで一番ではないかと思う。

 

滝壺までの道500mに貴重な植物やガオ固有種のカニがいる。

 

滝に沿って登攀ルートがある様だが、普通の人にはまず無理でしょう。

本格的な雨季前の時点だがそれなりに水量がある。

 

ガオ国立公園の中にポーンラン温泉がある。

以前にも紹介しているがもう一度。

 

タイの温泉は源泉かけ流ししかなく、日本のように循環させ塩素を入れるようなことはない。

 

地元の人々が憩いに来る温泉。

温泉に浸かり熱くなったら川の水で冷まし、ついでに天然のフィッシュスパ。

若い子は川での水遊びの方が楽しそう。

 


課外活動で来ていた女子高生(?)達が41℃の源泉を指さしてくれました。

 

相変わらずの温泉卵。

 

ガオ滝の国道1号線を挟んで新しいガオ寺がほぼ出来上がっていました。

 

ガオ滝の所だけに生息する固有種のカニ。

階段のところで紹介です。

 

ガオ寺から見たガオ滝。

570mの高さの山の、水源はどう見ても岩の中から出てきているように見える。

雨の後の滝はもっとすごいでしょうね。

 

お寺の後方に小山があって、元気なら登り鐘を撞ける。

 

お寺から少し離れたところにランタレー・クロコダイル・ファームがある。

観光客相手のクロコダイル・ファームなら遠慮するのだが、ここは他とは違う。

オーナーの趣味で始まったのが2000年。徐々に規模が大きくなり一般公開は3年前。

それで納得、前回来た時にはワニ園があるなどとは聞いていなかった。

観光客の少ないラノーンなのに、タイのクロコダイル・ファームとしては2番目の規模。現在1700頭。

ツーリストを喜ばすようなショウは無く、派手さがなく、一見するとクロコダイル研究所に見える。

ワニの幼稚園。

 

実際、ワニの生態をレクチャーすることを主目的にしているクロコダイル・ファームだ。

餌は鶏肉しか与えていない。

そして奇形のワニが生まれてくる。

ということは、その鶏に原因があるということで、その卵を食べる人間にはどのような影響を与えているのだろうか、と不安になる。

 

サスティナブルツーリズムの時代に入り、今後このようなクロコダイル・ファームに注目が集まるかと思う。

その時、タイはラノーンのランタレー・クロコダイル・ファームを自慢できる。

 

ラノーンに来たらマングローブも是非。

ラノーン県の海岸一帯はタイ最大のマングローブエリアで、ユネスコが指定するエコパークがある。

 

このマングローブの中にも固有種のマッド・ロブスターがいる。

 

マングローブの干潮時を見るのは初めて。

森閑としたモノクロの世界に圧倒されました。

 

一番先まで進むと「国立マングローブセンター」があり、しかしお休みの日だそうで中は見れなかった。

道理で誰にも会わないにはずだ。

 

夕方前にホテルに戻り、ホテルの温泉を楽しむ。

三角屋根の下が温泉。

温度別に4つの浴槽とジャグジーがある。

一般的にタイの人は熱い温泉、日本人にはぬるすぎるお湯でも熱いといって入れないが、ラノーンの人、ラノーンに温泉目的で来るタイ人は我々日本人と同じ温度の温泉に平気で入る。

 

実は、ティニーディーの温泉は運び湯。

源泉の一つラクサ・ワリンから毎日温泉を運ぶ。

タイは掘削で温泉を出すことを環境庁が許可しない。

 

筆者、前回も今回も温泉や滝に気を取られ、ハイシーズンに来ないので海には行けていない。

欧米のお客さん達はハイシーズンは完全に海目的でラノーンにやってくる。

 

特に、ミャンマー側の海は全くの手つかずのような海で、ライムストーンの中のラグーンもあり、

ダイビングやシュノーケルで大人気のようです。

この写真は、ラノーンの日帰りツアーを催行して会社の写真を借りました。

 

ラノーンの港の対岸、写真で見えている丘の向こう側がミャンマーで、人々はロングテールボートで行き来している。

ラノーンに来たついでにミャンマーはコークタウンの街に日帰り観光にも行ける。

次回はそうしましょう。