タイの絶品コーヒー | nezumiippiki

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タイもコーヒーの産地であることはあまり知られていない。





ゴールデントライアングルと言われているタイ北方、ラオスとビルマの国境地帯は、嘗て麻薬の原料であるケシ栽培が少数山岳民族の現金収入目的で行われていた。違法なケシ栽培は当然治安の悪さを意味し、その栽培方法は焼畑農法によるため森林伐採、水源が失われ、土地が痩せていくという問題も引き起こしていた。そこで、ケシ栽培からコーヒーや茶への転作を指導したのがロイヤルプロジェクト。主に王室がリードしたプロジェクトとして名高く、今ではゴールデントライアングル産のコーヒーやウーロン茶は、タイ自慢の農産物となっている。





しかし、今回の絶品コーヒーはそのコーヒーではなく、そこらで売られている安物の粉末コーヒーが絶品コーヒーに変わるマジックの話。





カオラックに行くと多くの客はカオソック国立公園へと向かう。





世界最古の熱帯雨林を体験するツアーに参加するためだ。ツアーを催行している会社は幾つかあるのだが、絶品コーヒーを飲ましてくれるのは、グリーンアンダマン、という会社。
http://www.greenandamantravel.com/

この会社のツアーはカオラック・ラグーナ・リゾートのホテルパッケージに組み込まれています。
http://www.khaolaklaguna.com/
日本人スタッフもいるホテルなので問い合わせは日本語で出来ます。



ジャングルの中をゆったりと流れるソックリバーを筏で川下りするのだが、途中でコーヒーブレイクを取る。筏を降りジャングルの坂道を登っていくと高さ数百メートルの石灰岩の真下、岩壁がえぐれた部分がチョッとした広場になっていて、そこで小休止。絶品コーヒーを楽しむ所となる。

 





この場所を左手側に少し進むと洞窟があり、ヘッドランプを着けてちょっとした洞窟探検が楽しめる。









孟宗竹(多分)の節の上から切り、節に穴をあけその穴から水を入れる。
そして火を燃やしその竹を火の中にたけかけお湯を沸かす。





竹のコップには粉末のコーヒーをいれ、湧いたお湯を注ぐ。





絶品コーヒーの出来あがり。





日本酒を青竹に入れて美味い酒が飲めるのは日本人なら誰でも知っているが、安物の粉末コーヒーが青竹で沸かしたお湯で青竹のコップで飲むと、絶品コーヒーに生まれ変わるとは、恐らくお釈迦様でも知らなかっただろうと思う。このコーヒー、誰が飲んでも“美味い!”と唸る。
恐らく、環境のせいもあると思う。何せ、アバターの世界を彷彿させる不思議な場所だから。

川下りをしていてると猿の鳴き声が聞こえる。
川面にせり出した枝の上で惰眠を貪る蛇もよく見かける。

猿を見かけたのか、蛇を見つけたのか?