長編のイメージが強い作家ですが、短編集を見つけたので読んでみました。音楽をテーマにした五篇。
文章が良くて意外と読みやすかったです。この感じなら長篇も読めそうです。
どれも男女の関係の危機を描いていて、深刻というよりはちょっと滑稽なところもあるという感じでした。
他に全てにだいたい共通していたのが、才能って何だろうか?という問題。才能があると言われていても必ずしも成功するわけではないし。運なのか?タイミング?それか周りの助けか?
ある程度の年齢になると、こんなはずじゃない人生や冴えない自分にも折り合いをつけられるものなのかな、とも思いました。