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ニールのシアター

お越しいただきありがとうございます!鑑賞した映画・特撮・ドラマ・アニメをシェアしたいと思い、始めました!現在、様々な作品を開拓中!(まあ、たまに偏りはありますがw)

来月は12月、聖なるクリスマスまでおよそ1ヶ月前。

俺以外はみんな支度を始めたようですが。

ちなみに自分は入院中に「フットルース」を見て「傑作に出会ったぜ…」と感動していたところ。

思い返せば小さい頃テレビをつけるとイブあたりはクリスマス関連の映画や単体アニメが流れていたのをよく見ていた記憶があります。


今回挙げる作品は今後毎年クリスマスになったら見たくなるであろう、そんな作品群に並ぶ一本が出てきました。短い尺にもかかわらず相当詰め込まれた幸せな一本です。


最初で言っておきます、100点です。色々理由はありますがとりあえず言えるとすれば

「ケヴィン・ベーコンは最高です」


[映画レビュー#102] 

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル

サノスとの戦いから時が経ち、ソーとガモーラが不在の中、救った惑星ノーウェアの復興にガーディアンズチームは勤しんでいたが、ピーター(クリス・プラット)は元気がない。彼を励ましたいと思ったマンティス(ポム・クレメンティエフ)はもうすぐ地球ではクリスマスという催しがあることを知る。そこで、ピーターが常々「伝説のヒーロー」と称して話していた、ケヴィン・ベーコンを求めにドラックス(デイヴ・バウティスタ)と共にハリウッドに降り立つ。


原題: The Guardians of the Galaxy Holiday Special 

配信日: 2022年11月25日

上映時間: 41分

製作国: アメリカ合衆国


監督&脚本: ジェームズ・ガン

製作総指揮: ケヴィン・ファイギ

音楽: ジョン・マーフィー


出演: クリス・プラット、ポム・クレメンティエフ、デイヴ・バウティスタ、ヴィン・ディーゼル、ブラッドリー・クーパー、カレン・ギラン、ショーン・ガン、マリア・バカローヴァ、マイケル・ルーカー、他

And ケヴィン・ベーコン



関係ないですが、画面サイズがシネスコじゃなくて大きめの16:9なのも嬉しいっすねぇ。今後もこれでええよ、うん。


本日のお品書き

①これまでの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」

②今作の立ち位置

③今作の作風

④ ケヴィン・ベーコン始めとするジェームズ・ガンファミリー



①これまでの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」

もう説明するまでもないでしょうけど一応。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、スパイダーマンと言ったマーベルヒーローたちが映画、ドラマで同じ世界観を共有するシリーズ、マーベル・シネマティック・ユニバース。(通称MCU) その中でも特に無名だった立ち位置から一作目の面白さ、完成度の高さで大勝利を収め誕生したのが傑作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」



初期のチームは誘拐された地球人ピーター・クィル、緑色の肌の殺し屋ガモーラ、ど天然の殺傷マシーンのドラックス、喋る木グルート、そしてアライグマのロケット。主流だったリアル志向のヒーローものトレンドとは逆のゴリゴリSFかつカラフルなコメディと音楽の融合でなかなか類を見ないシリーズとして登場しました。ノリに乗った時代の枠を超えた音楽、人となりのわかるアホすぎる会話劇、それを経てチームで困難を乗り切る姿に笑わされ、そして泣かされ、大人子供が関係なしに見終わった後に軽く「良いもん見たな」そんなふうに思える作品です。

まだ見ていない方がいれば、とりあえず一作目はご覧になってみてください。たいてい面白いと思っていただけるはず。続編「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス」、初めてアベンジャーズと合流した「アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー」は世界中から温かく迎えられました。


②今作の立ち位置

これだけ支持されていたシリーズで3作目もすぐ予定されたんですが、2018年に監督・脚本のジェームズ・ガンによる不適切なツイートが発掘され、一時期ディズニー、マーベルから解雇されます。そこで飽和状態になってしまいます。その合間でジェームズ・ガンはライバルのDCコミックスからのフックアップされ「ザ・スーサイド・スクワッド 極悪党、集結」の監督・脚本に携わり、それを経て改めてディズニーに復帰。予定からは遅れましたが、彼の支持者、ファンの熱意もありガン監督のもとでシリーズが続行することに。そんな様々な出来事を背に魂を込めたことが伺える3作目は来年の5月に日の目を見るわけですが、それと同じく製作されていたのがストリーミングサービス「ディズニープラス」でのオリジナル作品(実質短編映画)として作られた「ホリデイ・スペシャル」。

「アベンジャーズ / エンドゲーム」(2019年)でもアイアンマン達と共闘し、そこまでに仲間も増えるんですがピーターと恋仲になったガモーラが訳あって行方不明に。そこで旅の仲間として加わった雷神ソーも「ソー ラブ&サンダー」で別行動を取ることになります。その直後から始まるのが今作です。


③今作の作風

番外編という位置付けで尺も1時間もないものですから、銀河を侵略する巨大な敵が出るといったことはないのですが、あのね、

こんなに満足するなんて全く予想していませんでした。

ちゃんと「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」していました。短い間でもアクション、コメディ、SF要素でそれぞれキャラクターの活躍の場が細かく振り分けられていて無駄がなかったです。今回の尺も多過ぎず少な過ぎず丁度いい。そして大事なことですが、ちゃんとクリスマス映画である。メインはマンティスとドラックスです。

特にアホの部類の2人ですから面白くなることは保証済みです。ただ、どちらも感受性が豊かで繊細でございます。

2作目から加わったマンティスは、ピーターの父親エゴ(カート・ラッセル)から生まれ、エゴに仕えてたんですが、今回自分はピーターの妹かもしれない、という話題が初めて出てきます。しかしエゴはピーターを殺そうとしたということから自分が妹かも、という話を簡単には切り出せない。しかしガモーラがいなくて寂しいピーターを家族として元気付けたい。どんなプレゼントが喜ぶだろうか、そんなことを仲間に相談するマンティス。

まだ序盤の序盤ですが、ごめんない。これまでの彼らのことを追ってるから

もうこの時点で泣いていました。なんだって喜ぶに決まってるじゃねえか!

しかしドラックスが無邪気にも笑顔で「特別なものじゃなくて、人はどうだろうか?」と提案。そこで彼らは思い出します。一作目からずっとピーターが讃えていた伝説のヒーローの名を。ケヴィン・ベーコン。ピーターは宇宙だけど、あの人は音楽とダンスで街を救ったことがあるらしいじゃないか!どんな人なんだろう、彼をピーターの元に連れて来よう!


聞こえは良いですが、これを真面目に楽しく描くのがジェームズ・ガン。見たらわかりますが、繰り広げられるのは

異星人による私有地の不法侵入、洗脳、監禁、拉致。以上。ハリウッドを歩き回り、街に馴染んでいくマンティスとドラックスのシーンからずっと笑いまくりです。何も知らずにプレゼントを用意し、自宅で家族の帰りを待つ幸せそうなケヴィン・ベーコンがどうなってしまうのか、ピーターに幸せなクリスマスは来るのか?!

是非その目で確認していただきたいです。


④ ケヴィン・ベーコン始めとするジェームズ・ガンファミリー

これまで以上に今作では温かさを感じる理由としてジェームズ・ガンとゆかりのあるキャスト陣が多い点でしょう。「ガーディアンズ」チームはもちろんですが、ケヴィン・ベーコンも過去にジェームズ・ガンのこれまた傑作「スーパー!」(2010年)で主人公の奥さんを連れ去るけどなんか可哀想なドラッグディーラーを演じていました。

今回は本人役なんですけどどうなるかは控えておきます。とりあえず言えるのは「フットルース」か「13日の金曜日」を見ている人は今作を見てより幸福度が増すことは間違いないでしょう。他にもガン監督がディズニー出禁中にDCと作った「ザ・スーサイド・スクワッド 極悪党、集結」のキャストもいたりと、実質マーベルとDCのコラボレーションのような特別感、そして垣根を作らない監督の人となりも感じさせるキャスティングでした。

そしてその作りに、マンティスを中心に描かれた「家族のカタチ」、「ガーディアンズ」メンバーのこれまでの関係性や設定が絶妙にマッチして温度感がずっとキープされたままでした。


まとめ

改めて見ても本当にジェームズ・ガンって脚本がとにかく素晴らしい。色んなものを振り撒いたり拾ったりするんだけど最後にはその全体像で大いに満足させる…天才というか、わかってらっしゃる方。

一年に一度、それぞれに色んな人生があるであろうクリスマス。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」第3作目は既に「シリアスかつ、チームにとって最終章となる話」であることは既に公表済み。そう考えるともしかしたら今作での展開から奈落に落とされるようなことがあるかもしれない。それでも失った人、残った人、それぞれとの思い出は等しく愛おしく輝く。それを讃えるために今こそ歌い、踊り、祝うのだ。

そんなことを思わせる作品に今後これはなっていくのかな、なんて思ったりして。





そんなことを最後には明るく、軽やかに伝えてくれる。

そんなことを思って見ると、

やっぱり締めも涙ボロボロでしたねw 見てるうちは全然悲しい要素とかはないのでご安心ください。幸せしかないです。


本筋もしっかりしてクリスマスならではの全世界共通のテーマも入って、


結構すごい完成度やぞこれは。


毎年見たくなる馴染み深い映画の真の凄さってものがほんの少しわかった気がいたしました。



重ね重ねになりますが今作のケヴィン・ベーコン、本当に最高なのでクリスマスシーズンは、是非ディズニープラスでいかがでしょうか。



というわけでありがとうございました。図らずでしたが、ゲテモノじゃなくみんなで見れそうな作品を紹介できたようで。ジェームズ・ガンなら「スリザー」とかも良いんですけどねw


筆者もマンティス、ドラックスのように求めて止まぬ気持ちは見習わねばと思いました。


ところで誰かクリスマス、暇な人います?