今回の映画とは一切関係ないんですけど、
最近夢を見まして、
放送中の「機械戦隊ゼンカイジャー」の貴重なヒロインの一人であるフリント
ではなく
フリント役の森日菜美さんと何故か私が同級生でバスで高校に登校しているという幼いにもほどがあるがとても幸せな夢を見たのでした。
「今日また寄る?わかった、じゃまた後で」
いつものごとく放課後の約束を交わし自分がバスを降りた途端、実は森ちゃんは旧ソ連の秘密組織のスパイでごっつい人たちに俺は拉致されるという。
最近見たとある映画と個人的な咆哮、過去の後悔がごった煮になったような夢だったんですが、
それ以来「ゼンカイジャー」見れていないです。(ちなみに映画というのは「DAU 退行」という作品です。)
どうもニールです。逆恨みとはこうやって生まれるのだなと学んだ次第であります。大事なことですけど「ゼンカイジャー」に一切罪はない。
今回の映画に無理やりつなげるとすればこの映画は僕にとっていわばリハビリとなった。
独裁国家を目指そうとする集団、チームでいかつい衣装に身を包む集団、そしてエロカッコいい姉ちゃんが出る。
戦隊に近く、何も考えずに済むものを新作で探していたら、こう結論づいた。
よし、「G.I.ジョー」を見よう!
少年時代に謎の組織によって父親を殺害されて以降、やつらに復讐することだけを考えていたスネークアイズ(ヘンリー・ゴールディング)。そんなある日、仕事で知り合ったトミー/ストームシャドー(アンドリュー・小路)を日本の組織から救ったことをきっかけにスネークアイズは彼から「同志にならないか」と誘いを受ける。トミーは歴史永き嵐影一族の血筋であるエリート忍者だったのだ。提案に応じたスネークアイズは忍者になる為の試練を受けるべくトミーと東京へ向かうのだが、そこには国際テロ組織コブラ連合軍との戦争が待ち構えていた。
原題: Snake Eyes: G.I. Joe Origins
全米公開: 2021年7月23日
日本公開: 2021年10月22日
上映時間: 121分
製作国: アメリカ・カナダ合作
監督: ロベルト・シュベンケ
原案・脚本: エヴァン・スピリオトポウロス
脚本: ジョー・シュラプネル、アンナ・ウォーターハウス
製作: ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、ブライアン・ゴールドナー、エリク・ハウサム
製作総指揮: デヴィッド・エリソン、ディナ・ゴールドバーグ、ドン・グレンジャー、グレッグ・ムーラディアン、ジェフ・G・ワックスマン
アクション監督: 竹垣健治
撮影: ボジャン・バゼリ
音楽: マーティン・トシャロウ
編集: スチュアート・レヴィ
出演: ヘンリー・ゴールディング、アンドリュー・小路、安部春香、ウルスラ・コルベロ、サマラ・ウィービング、平岳大、石田えり、イコ・ウワイス、ピーター・メンサー、他
いやぁ、なんて頭の悪そうなストーリーラインなんだ!(褒めてます)まあ本来子供向けの作品、というかコミック、おもちゃ発信の作品なのでそこは良いとして。
というわけで「G.I.ジョー」です。日本的には知名度ってどんぐらいなんでしょうか。「トランスフォーマー」が好きだったらまあ聞いたことあるかな、という印象かも。自分も存在は知っていたんですが、これまでの映画自体は昨年プライムビデオで初めて見たような状態で。
平たく言うと、素面だけど、イカした現実離れな強力武器を使って世界支配を企む悪に対抗するという、非常におもちゃが売れそうな(実際アメリカで売れてる)設定の作品です。
既に2009年、2013年に公開された映画2作品がありますが、それぞれの感想としては
「一作目」
悪くはなかったが、
細かくは覚えていない!
とりあえずチャイニング・テイタムとスネークアイズがカッコよかった!
女性キャラとイ・ビョンホンのオッパイ最高!以上!
そんな感じです。
二作目はねぇ、カッコいいところもあるんだけど腹立たしいところもあって。せっかく主人公として確立した当時は新星のチャイニング・テイタムは開始10分くらいで誰もが「ハ⁉︎」となるであろう理由で退場。代わりに置かれたリーダー勢がブルース・ウィリスとロック様。
大好きなアクションスターなんだけれど今回は「なんだかなぁ…」と思いまして。「トランスフォーマー」でさえいくらドラマが希薄でもサムというキャラを大事にしたのに、チャイニング・テイタムに対してはそういう熱量や愛ってのはなかったんだな、と。これからが勝負と言うような次世代スターに続いてもう既に知名度のある、むしろそのブランド色を役者側が食ってしまうようなキャスティング、腰の引けた他力本願に思えるこの体制が個人的に許しがたく、クソとは言わんけど快く受け入れ難い作品でした。
って思ったんですけど、
女性キャラとイ・ビョンホンのオッパイが今作でもあったのでセーフ!
そんなのを経ての最新作「漆黒スネークアイズ」。これまでの中では1番良かったです。あくまでシリーズ中ですよ。一本の映画として今年ベスト入り、とかそう言うわけではないです。
ちなみに今作は過去作の前日譚のように最初は思っていたのですが、実際はリブートです。つまり過去の作品とは関係なく、また新たに「G.I.ジョー」のシリーズをスタートさせるようなスタンスの作品です。「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」や「スター・ウォーズ」新三部作みたいな。そしてそのメンバーの一人でずっとヘルメットをしてしゃべらない忍者戦士、スネークアイズを主人公にした映画です。(今作品中ではちゃんと会話はします。)今作のラストで次回作を匂わせるような形で終わるんですが…
今作は世界的に興収面ではかなり鬼スベりしてしまってもいるので正直続編は難しそうなのが現状です。もちろんまだわからないですけどね!
というわけでまたもや世界的に貶されるだけなのかというと、僕はそうではないなと。部分部分でいいなと感じたポイントは結構ありました。
今回監督がロベルト・シュベンケというインディ作品からハリウッド作品も手がけるドイツ人監督です。「小さな独裁者」と「RED / レッド」、同じ監督が撮ったとは考え難いですが、映画内での様々なロケーションにそれぞれ印象に残る何かしらのアクションが組み込まれていて今作の約2時間は退屈になることはありませんでした。
過去2作がCG、グリーンバックを多用して思い返すと正直味気なかった(世界滅亡ボタンのシーンではおそらく全米が死んだ目で見ていた)のに対して、
歌舞伎、能面など「静」と一昔前のアクション活劇を意識しているのもあり、演者の立ち位置全体図を見せ、
ポーズを決めてからの「オラァァァ!戦闘開始!」という展開の連続
で、映画全体の見せ方に一定の共通項を持って作っているとわかりました。どう見えるかと言いますと「おおおお!バカかっけえ!」
アクション監督は谷垣健治ということで、瓦屋根を走るシーンとかは「るろ剣」を思い出しますし、トラック前方が刀のハリネズミ状態になるなどアイデアを凝らしたシーンが続きます。
さらに、近年のMCUとかではよく見ます「全員集合、からの参上!」ショット。今作ではスペクタクルに見せるわけではなく、時代劇のような通りを背景に非常に小っ恥ずかしいがシュッとした衣装を身にまといポーズを決めて並び立つシーンがあります。どちらかといえばニチアサに近くてダサい故の良さなんですけど、わざわざクライマックスに、
あえて、
ちゃんと、
こういう「キメ」のショットを置くあたり、
「この製作陣、わかっとるぞ!」
とね、非常にアガるところでした。
キャラクターの構成がわかりやすいのも良い効果が出てる一つのポイントだと思います。以下のように一言で説明が済んでしまう。
「復讐に燃える異国人、スネークアイズ!」
「友を求めるエリートの後継ぎ、トミー/ストームシャドー!」
「世界征服を企む女スパイ、バロネス!」
などなど…
薄っぺらいのではない!
「薄っぺらい」とも言えるがここは「わかりやすい」と言おう!水戸黄門や暴れん坊将軍、なんなら戦前から存在した歌、殺陣を交えた日本活劇の基盤だった勧善懲悪の作りをうまくハリウッド映画に、「G.I.ジョー」に落とし込むのに成功していると思います。今作の面白みは、それらの作品とまるっきり共通しています。
そして特筆すべきはハリウッド史上最大規模と言われております日本ロケ撮影。国内作品ですら目くじら立てられやすいでお馴染みの日本にしては異例の待遇。今後も今作を機にハリウッド作品などの撮影にはどんどん日本も活用していただきたいという体制がもうできているらしく、これはめでたいですよね!東京、大阪、兵庫、茨城などがメインで
姫路城とか、すっげえバカ贅沢な使い方してるんですよ(褒めてます)
日本独自の勧善懲悪劇を演出する要点としてロケーションはかなり一役買っていると思います。これがなかったら変哲のないハリウッド映画になっていたかも。映画の為の時代劇のようなセットとリアルの東京の風景を交互に映すことで「G.I.ジョー」独自の世界観を作っていました。ここは正直日本人からするとやっぱり嵐影一族の家がガチモンの城ということで、若干「混在は無茶だろ」と思わずにはいられないと思います。
「ここが家か…小学校時代にトミーは同級生にどんな風にいじられてたんだろうか」と余計なお世話でしかない心配をしたところでした。
他に思ったことでいえば、今回高速道路を封鎖してとったチェイスシーンがあって「いや、よくやったな!」となるところではあったんですが、俄然夜だったのもあってですね。
日本の高速感がなかったのはちょいと残念でした。スケジュール的に無茶があったのかもしれないですけど、ここは日中で見たかったなぁ。そして、海沿いでの取引シーンや、走るJR線や自販機を背景としたシーンなど日本映画というよりは日本のドラマで何度も見たようなロケーションがハリウッド映画に映っているのが、個人的には新鮮なとこでした。なので日本特有の生活面が描かれている、というわけではないのでそこら辺の期待には全く答えていないと思います。
忍者修行の密着ドキュメンタリーは見ることが出来ます。あと他に残念な点で言えばですね、日本の夜の街でもファイトシーンはあるんですが、あんまり日本だからこそできた、というシーンになっていなかったんですよね。やっぱり「ワイルド・スピード TOKYO DRIFT」と「ブレードランナー」の中間みたいな感じ、
ネオンがやたら強調されて、そういった小道具の寄せ集めのようになっていて。それ、日本じゃなくても撮れるじゃん、と。もうちょっと工夫のしようがあったかなと。それと時折アクションシーンでカメラが近すぎたりしたのも気になりました。「いや、そこは遠くから見たい!」みたいなところがちょこちょこありました。
キャスト陣でいうと、今年5月に見た「ジェントルメン」のチンピラ以来だったヘンリー・ゴールディングがまさかスネークアイズになろうとは。おそらく今後彼の出番はどんどん増えていくんじゃないでしょうか。
スネークアイズは例外として、若干過去2作と同じキャラクターながらリブートゆえに役者が変わって「ちょっと弱いな」と思う人もいたのは事実。過去作でイ・ビョンホンが演じていたトミーことストームシャドーはアンドリュー小路、コブラのメンバーのバロネスはシエナ・ミラーからウルスラ・コルベロに変わっていたりとあるんだけども、やっぱりなんだかんだ過去作が尾を引いているんですよねwなんかオリジナルを薄めたような。いや、でも新たな味を加えようとしているのは伝わってきました。本来、スネークアイズとストームシャドーは敵対関係で、今作はそれ以前つまり仲違いする前の話なのであの少し薄汚れた感が良かったとも言える。
ただそこら辺は抜きにして言えば、全体的に演者はみんな動ける人たちだったので「ウンウン、やっぱイコ・ウワイスは動かないとね。ん…? お!お前も戦うのか!」と嬉しくなるところがさらにテンションを上げてくれるでしょう。そして今回唯一登場するG.I.ジョーメンバーのスカーレットにサマラ・ウィービング。
そうそう、今回あえてG.I.ジョーの組織は深くは関わってこないんですよね。「スリー・ビルボード」で見たときには遊んでるギャルのような印象しかなかったのですが、こんな完璧細身モデル体型に可愛い小顔女子だったとは。
そういった日系も混ざり国際式豊かなキャスト陣のおかげでおっぱい枠がいなかったけど元は取りました。(てめえの尺度の話じゃろがい)
まあストーリーやら世界観に関してはなんとでも突っ込めるんですけど(そういえばあの蛇の生態というか餌付けってどうしてたんだろう…)、それはこういう作品には野暮ですから。ただ僕自身はこれまでの作品は見ていたのもあり、かなりハードル低めで見たんですよね。それもあってか、
ベタかつ安く見えるもそこが味であるとわかった上で取られた日本的なアクションシーンをこんなにやってくれる、しかもハリウッド映画で。予想していない状態でそれを見せてもらったので思いがけない拾い物でした。こういうことがあるから映画を見るのって楽しいんだよね、と改めて今回感じた次第でした。
続編、「欲しいですか?」と聞かれると僕はまあなんとも言い難いところではありますがw でも今作に関しては時間が経つとまた見たくなるような、ぐらいには好感触でございます。まあ、これは劇場でもよし、ソフトでもよし。日本でのロケってどんなもんなんだろうという導入からでも試してはいかがでしょうか?
「Youは何しに日本へ?」ぜひご覧ください。
最終評価は61点です。
最後まで読んで頂きありがとうございます‼︎
次回は「マリグナント 凶暴な悪夢」のレビューでお会いしましょう。














