[映画レビュー#79] アンカット・ダイヤモンド | ニールのシアター

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お越しいただきありがとうございます!鑑賞した映画・特撮・ドラマ・アニメをシェアしたいと思い、始めました!現在、様々な作品を開拓中!(まあ、たまに偏りはありますがw)

今日紹介する作品でですね、全く借りたものをなかなか返さない奴が出てくるんですが、煙に巻こうとする態度やら逆ギレするところがめちゃくちゃ、

 

昔俺が金を貸した友達に似てました。

 

いやぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのときシバいときゃ良かったな(*^^*)

 

 

まあそんなこんなで今日の作品はこちら!

 

 

 


ニューヨークで宝石商を営むハワード・ラトナー(アダム・サンドラー)はギャンブル中毒。借金を抱えているにもかかわらず賭け事をやめられない彼の元に、つてで見つけたエチオピア産の貴重な青オパールが届く。彼はそのオパールをオークションに出すことで一攫千金を狙おうとするが、様々なトラブルが何度も降りかかる。追い込まれながらも頂点の獲物を追い求める彼の行き着く先は。

 

 

 

原題: Uncut Gems

全米公開: 2019830

日本公開: Netflixにて2020131日から配信

上映時間: 135

製作国: アメリカ合衆国

 

監督・脚本: ベニー&ジョシュ・サフディ

脚本・編集: ロナルド・ブロンステイン

製作: セバスチャン・ベアー=マクラード、イーライ・ブッシュ、スコット・ルーディン

音楽: ダニエル・ロパディン

撮影: ダリウス・コンジ

 

出演: アダム・サンドラー、キース・スタンフィールド、ジュリア・フォックス、ケヴィン・ガーネット、イディナ・メンゼル、エリック・ボゴシアン、ザ・ウィークエンド、他

 

 

 

 


アメリカでは普通に劇場公開された作品です。その時に気になってたのですが見逃しちゃってたので、助かりました笑 ネットフリックス様様。

 

 

 

サフディ兄弟の監督作品は「グッド・タイム」という作品を見たことがあります。

 

 

 

あ、間違えた、これじゃないです。

 

 

 

よし、これですわ。

 

強盗を企てた兄と障害を抱えた弟の逃避行を、不安定かつドキュメンタリーのように密着したカメラ撮影幻想的な音楽で、最後まで追い続けたサスペンスです。個人的にはまあまあって感じの印象でしたけれど、覚えているポイントは「クセが強い」点

生活の一部や行動を切り取ったような作りなのもあり、説明的なセリフは皆無なので、用語や人物の行動が、観客を最初の時点では困惑させるのですが、中盤の会話や事態の進行の中で、徐徐にキャラクターの人柄、そしてどんな状況にいるのかが分かってくる、というものすごくクセの強い作風です。劇的な起承転結がないため、「どうなっちゃうんだ」という気持ちがずっと続きます。よってエンタメ感はないんですが、逆にそこで生まれるハラハラ感が良さだと僕は思いました。あと主演のロバート・パティンソンが凄くいい演技をしていたのを覚えています!こんな特徴的な作品どこが出してるんだ、と思ったら

 

案の定、A24スタジオの作品でした。

 

なるほどなるほど!バリー・ジェンキンス(ムーンライト)、アリ・アスター(ミッドサマー)、ロバート・エガース(ウィッチ)、そしてサフディ兄弟 etc個性あふれ味わい深い映画を生み出すクリエイターを輩出してるA24スタジオですから!今回もどんと来い!という思いで鑑賞したわけですが

 

 

 


今回もちゃんとサフディ兄弟らしい映画でした。で、個人的にはその「メイン人物に振り回される感覚」は前よりも楽しめました。ただ、前述した通り、起承転結のような位置づけを考えた作りではないので、どこに向かうのかがわからないスタンスに苛立ったり、嫌いになる人が出る可能性も大いにあるな、とも同時に思いました笑 Rotten Tomatoesもあくまで数字を見る限りですが、まあ割れてる割れてる

 

 

しかし今回はですね、「グッド・タイム」に見受けられた密着ドキュメンタリーのようなキャラの動向の描写にも少しジャンル映画のようなエンタメ要素、フィクション要素が足されていたと思うのです。その要素はですね、

 


アダム・サンドラーですw

 

 

僕自身はアダム・サンドラーの演技をちゃんと見たのは今回が初めてでした(というかコメディアンでもあるんですね。)正直に言うとこれまでコメディ映画、というかしょうもない映画に出てそうなスター、という相当失礼極まりない印象を僕は抱いていたんです。が、

 

 

 

今回の彼は、素晴らしかったです。最高のクズだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

待って!落ち着いて!映画のストーリー的にはその褒め方で合ってるから!!汗

 

彼が演じるハワードは、僕らの共感できるというレベルを超えたダメ人間で借金を返すための仕事の儲けを払う前に、それをギャンブルの賭け金に使ってしまったり、都合に合わせて色んな女性のところに尻尾振ったりと、もう色々末期なんですよね☆(そういえば殴られっぷりも良かった笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

でもそんな彼からどうして人が離れていかないのか、その理由、魅力が映画の中でちゃんと描かれています。何で描くか、そう、密着ドキュメンタリー式の追っかけ撮影です!さらにアダム・サンドラーのユダヤ系アメリカ人という特徴も含めての演技もスパイスになって、生きたキャラクターとしてすごく説得力がある。自分を侮辱されると我慢できずブチギレたり拗ねたりするのに、肝心な時に怒れないところであったり。帳尻を合わせようとする舞台となる家族、仕事場、ダークサイドが隣り合わせな状態でそこの行き来も見せる。加えて、そんな彼の動向を実在の人物も共演させる(さらにプロバスケ選手のケヴィン・ガーネットに関しては2012年当時の映像も差し込むって抜け目ねえなおい汗)ことでもっとリアル感が増して! なのでですね、

 

 


僕の好きなアメコミ映画やサスペンス映画とは全く違う、なんならストーリー構成どうなってんだ、と思われるような作風なのに、どこか楽しさ、ワクワク感が見ている間は最後まで続いていました。どんどん彼の賭け事への熱は過熱して同時に僕は「うわ、ねえわ、お前ほんとにしょうがねえやつだわ汗」となるのですが、呆れ果てた末には、なんか楽しくなってしまったんですね笑

 

 

 

オープニングも印象的でした。ニューヨークとは全く違うエチオピアの鉱山から映画はスタートします。そこで貴重な石を探し求めた末、高いところから落ちて負ったのであろう足の怪我で苦しむ男性。それを見て2人組の別の男たちはその怪我をした男が登った場所に向かうが、彼らはスタート地点で、その貴重な石を見つけるという。

 

 

 


今作のあっけなさすぎる結末、そしてこの映画全体を振り返ってみると、今思えばあのオープニングは物凄い皮肉であり、映画内のハワードの行く末の暗示とも取れるかもしれません。それにしてもオパールの綺麗な内側からどんなとこに繋げてんだよとも思いましたけどねw(見るとわかります⭐︎)

 

 

 

 


撮影は強烈な色が人物を照らす事がちょいちょいありましたが、主にハワードを圧迫しているような表現も印象的でした。あと音楽ですね!デビット・フィンチャーの作品でよく起用されるトレント・レズナー、あるいはヴァンゲリスの音楽のような、ときにEDMっぽかったりときに幻想的な、そんな音楽が見てる間こちらを全く安心させてくれない笑(そこがいいところなんですけどね汗)

 

 

 

 

注目すべきはハワードだけではございません。


「グッド・タイム」では兄弟にかなりフォーカスが当てられていましたが、今回の「アンカット・ダイヤモンド」は周囲のキャラ描写がみんな特徴があってそれぞれが強烈に記憶に残りました!勝手に言葉を作るとすれば、「フィクションなのにちゃんと生きている」感がある!「アナ雪」のエルサ役で知られるイディナ・メンデスはひたすら彼に怒りを募らせる妻をまたこれも生きてるように演ってました笑

 

是非ともこんな夫は捨てて雪だるま作ればいいのになんてことを思いましたが、ムカついてはいるけれど何気に不自由ないハワードのおかげであろう良い家を出て行かないあたりも、なんというか、すげえ生々しい。んで愛人ですよ!


ジュリア・フォックス。職場のエロ可愛い同僚を愛人にするんですよ!いやぁもう本当最低ですね!(いいぞもっとやれ)

 

キース・スタンフィールドは「蜘蛛の巣を払う女」で見ていましたがまた全然違うキャラクターで、こいつにはイライラさせられた笑 

 

 

 


あ、そうだ!エリック・ボゴシアンが演じるアルノもすごくリアルみがありました。彼こそハワードに金を貸していた人物、しかも家族的にもハワードとは近い仲である事が見ているとわかります。ハワードは比べられないレベルのダメ人間なのに対して、彼はまだ比較的(あくまでハワードと比べてですよ)ちゃんと大人だし、ひたむきなんです。なんですけれど、どうも周囲からはアルノの方が小馬鹿にされたり、どこか不憫な感じも説得力があって見ていて辛いですw 一方、人間的には明らかにゲスいハワードの方が家庭的な大きな集まりだと皆んな寄ってくるのも、ごめんなさい同じことを何度も

 

 

なんかこういうのってあるよなぁ、リアルだなぁ、って思っちゃいました。切ないんだけれどちょっと笑っちゃいます。

 

彼を見てて一番僕が思ったことは、

 

 


付き合う人選びが下手すぎる!!統率を取れてないw だからあんなことに…ʅʃ

 

 

 

 

 

 

 

とそんな感じでですね、ドキュメンタリーのように1人の人物にフォーカスし目まぐるしい展開や出来事、さらには僕らの想像がいかない域にメインキャラが向かい出したり生きている感がある人物達、撮影、音楽で成る世界観に終始振り回される感覚、

 

見終わった後は本当に疲れますが「なんか楽しかった」という感覚が残り、また見たくなる中毒性。

 

また例のない作品に出会いました笑 「グッド・タイム」よりもさらに僕は今作は楽しめました。重要なので言っておきますが、万人には勧めません。好き嫌いは確実に分かれると思いますが、試しにチェックしてみてもいいかも知れません!

 

クセが強く、憎めない、疲れる、楽しい映画だと感じました。

 

 

 

 

 

 

 

最終評価は93です!

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございます!

 

 

 

しばらくは配信サービスで見れる作品をどんどん紹介していこうと思います!自宅での皆さんの時間が少しでも充実したものになりますように!

 

まあ俺の好みかどうかが優先されるけどな!

 

嘘です、色んなものを探求する姿勢ですよ汗

 

次は、そうだな、アニメでも行くか!

 

次回は、「PSYCHO-PASS サイコパス3 -FISRT INSPECTOR」のレビューでお会いしましょう!

 

 

 

んじゃ、また!