前回の「ゆれる人魚」のレビューで紹介し忘れたベーシストのクズエピソードを思い出したのでここで追記させていただきますm(__)m
あの野郎は…
いや野郎は良くないですね、失礼しました。
あのゴミカス野郎はですね、結局映画後半でシルバーの愛も虚しく、途中登場してきた人間の女性に乗り換えます。それだけではなく、あのゴミカス野郎、何をとち狂ったのか自分と新しい彼女との結婚式にシルバーも隠す様子もなく呼んでいることが推測されるような展開があるわけです。
エリックも流石にそこまでやらんぞ笑 あいつこそ本物の天然イケメンであり、異形の者にも幸せは訪れ得ることを証明してくれる見習うべき漢。ていうかそんなとこまで「リトル・マーメイド」と対照的に意識しなくても笑 同時に僕は「ニセコイ」もふと思い出しました。
何はともあれ、映画の世界ではですね、クリエイターが湊かなえさんだったり、ラース・フォン・トリアーなどでもない限りは、直向きな人間を虐げる、痛めつけるような人間には必ず天罰が下ります。今作の彼の顛末を見て是非ともすっきりしていただきたい笑
と思わせるレベルでディズニープリンセスとは真逆のアプローチながら独自のおしゃれ感もキープしてる「ゆれる人魚」はやっぱり楽しい作品だったなぁ、と思わされたところでした。
雑食の映画ファンの方は「ゆれる人魚」「リトル・マーメイド」の二本立てをしても面白いかもしれません笑
僕はですね、ディズニーが嫌いではないのです。むしろ毎度作り込まれている作品のキャラクターは大好きです。
ディズニーワールドだけが全ての世界と考え、ほかの汚いもの、痛ましいものから目を背ける、いや背けるはまだ良いです、まるで存在しないかのようにお花畑を駆け回るトリップ状態になっているドリーム(ドラッグではございません)乱用者が嫌いなだけなんです。
消されるわ汗 この辺にしておこう汗
まあそんなこんなで「ゆれる人魚」をきっかけにまだ観たことのないもの、あるいは久しぶりに見るもの含め、ダークファンタジーものを最近あさっていたところでした。アクションシリーズです。なんと説明しましょうかね…
世界観設定のテリングに凝りすぎたゴシック版「ジョン・ウィック」って感じですかね!
って誰がわかんだこれ汗
人間界の裏ではヴァンパイアと狼族のライカンとの戦いが何世紀も続いていた。ライカンに対抗する戦士であり、ヴァンパイア処刑人のセリーン(ケイト・ベッキンセイル)も戦線に立っていたが、医師のマイケル・コービン(スコット・スピードマン)との出会いから長年続いた戦いの、そして自分自身の真実を知ることになるのだった。
原題: Underworld
PG-12
全米公開: 2003年9月19日
日本公開: 2003年11月29日
上映時間: 121分
製作国: アメリカ合衆国、ドイツ、ハンガリー、イギリス
監督: レン・ワイズマン
原作・脚本: ケヴィン・グレヴィオー、ダニー・マクブライド
製作: ゲイリー・ルチェシ、トム・ローゼンバーグ、リチャード・S・ライト
製作総指揮: スキップ・ウィリアムソン、ヘンリー・ウィンタースターン、テリー・A・マッケイ、ジェームズ・マクウェイド、ロバート・ベルナッチ
音楽: ポール・ハスリンジャー
撮影: トニー・ピアース=ロバーツ
編集: マーティン・ハンター
出演:ケイト・ベッキンセイル、スコット・スピードマン、マイケル・シーン、シェーン・ブローリー、ソフィア・マイルズ、ソフィア・マイルズ、ロビー・ギー、ケヴィン・グレヴィオー、アーウィン・レダー、ジーダ・ゴロッグ、ウェントワース・ミラー
/ ビル・ナイ
中高時代、「バイオハザード 」派と「アンダーワールド 」派の二極化したヒロインアクション支持戦争の中、人柄、アクションスキル、作品愛含めてミラ・ジョボヴィッチという女優を尊敬しつつも、「アンダーワールド 」派のポジションを捨てきれない男がいた…!
あ、僕のことです。
どうですかね、これを読んでいるみなさんは「アンダーワールド 」シリーズってご存知でしょうか??
なんとなくですけど、やはりヒロインアクション、ホラーアクションといえばあまり映画を頻繁に見ない人でも「バイオハザード 」シリーズを真先に挙げる人が多い印象です。
ストーリーの説明のとおりですね、バンパイアと狼族の戦いを中心に策略や裏切り、禁断の愛など、童話や抗争アクションにありそうな要素が色々詰まった作品でございます。
2作目以降は15歳以上しか見れないことを知らず、僕のお父さんは特に何を見ようがエロビデオでもない限り気にしないので適当に借りてくれていたのが僕がたしか12歳の時。出血シーンが大量ですが、被害に遭うのは人間のみならず、むしろ吸血鬼、狼男など人間とは程遠いクリーチャーの方がより痛い目に遭う。そこで既に衝撃でしたが、
この「アンダーワールド」シリーズに惹かれた理由はですね
・初めての西洋怪物ものだった。
・ゴシック調建造物などのセットと、ハイテク、オリジナル重火器の融合
・着ぐるみと特撮技術の融合で叶った人間から怪物に変身するのを自然に見せるクリーチャー映像。
・他のヒロイン主人公SFからは珍しく作品の色、設定などのルールはほぼ統一されている。(全作映像の色彩は暗く、青色。主要キャストはイギリス人の役者のみで構成。)
・オリジナルの世界観と史実が大きく物語の進行に関わってる。
・単純にぼくちん戦う女性が大好き( ͡° ͜ʖ ͡°)
最後のポイントは重要ですよ、だからこそ「トワイライト」はまだ観てないんですよね☆
映画ってシリーズが続くと自然と作品の色やスタイルとかって変わっていくことが多いと思うんですよ。それこそ「バイオハザード 」シリーズなど。「エイリアン」シリーズはそれぞれの個性が強烈だったからこそ監督を任された4人は全員、今は巨匠となっているわけですが。「アンダーワールド 」シリーズは監督が変わってもそこらへんが全くぶれないスタンスに、
ワタクシ掴まれたわけです。
ゲームや小説、コミックなどなんらかの原作がありそうな中二病みたいな話なんですが、実際はダニー・マクブライトが一から映画作品として手掛けたものになっています。
その記念すべき第1作目。
始まりはセリーンのモノローグから入り、自分たちバンパイアと狼族ライカンの戦いが何世紀も続き現代でも裏で戦争が起きている、という語りがあり…
そこから情報量の嵐。ダニー・マクブライトさんのアイデアが有り余る、というのは本当なんでしょう、一本だけで色んな設定やらキャラクターやらが入り混じるわけですw
例えば、もともと映画内のバンパイアとライカンの誕生の元はどちらも人間であり、ウイルスがきっかけである、という点。だったらその先祖とは一体…。他には、バンパイアの長老が現代で活動するのは交替式であり、自分の番でない時は、くそ冷たそうな石の祠に干からびた状態で100年くらい地下で眠ってもらうという…。
いや、一番偉いような人を干物みたいに扱ってええんか?w (というかよくビル・ナイ引き受けてくれたなw)とは突っ込まず、じゃあ今回出てこず眠っていた長老もいずれは目覚める時が…。
という風にシリーズオリジナルの設定をとりあえずまず示しつつ、視聴者が想像できる余地が結構散りばめられているんですね。
で、さらにその史実をもとに生きているもの同士の共謀やらが混ざり、全体として地味に背景が凝りすぎているため、どうなるかというと
がっつりバカアクション映画を見ようという姿勢で見ると、
若干人によってはちょっと退屈に感じる可能性もあります。これは「アンダーワールド 」シリーズの良い点でもあり、惜しい点でもあるんですよ。
他の例えを挙げましょう。「ジョン・ウィック」シリーズも各作品ごとにオリジナルの殺し屋ワールドは健在ですが、一作目はそこをがっつり描きすぎないでキアヌ・リーブスのガン・フーを前面に出してたからこそ一作目で好きになって、2作目以降明るみになる殺し屋ワールドもジョンが好きだからという点から興味深く観れる、という作りでした。
「アンダーワールド 」はですね、「ジョン・ウィック」が続編以降集中して描いた独自の歴史や設定を最初からじっくり描きすぎたのが問題なんじゃないかな、と思いますw まだ「アンダーワールド 」がどういう映画なのか、どんな良いキャラがいるのか、とかを観客はまだ知らないわけですからね汗
正直いうとですね、久しぶりに僕も今作を見てて、いくらシリーズ全部追っているとは言え、後半に面白くなるまでの説明や会話の件がやっぱり「ちょっと長すぎるなぁ。もう少し匂わせる程度で良くねえかな」と思ってしまいました。
ただ削ぎすぎてもクライマックスでのショックシーンの衝撃感も無くなってしまうし…。うん、なんとも言えない危険なバランスで成り立った一作目だったなぁ、とw
シリーズが続いた今だからこそ思うことでございます。
うん、この記事読んで「見たいなぁ」と思う人がどれだけいるかはわかりませんw
ただですね、「ちょっと次も頑張ってみようかな…」と思ったらですよ、
そこからは面白いですから!汗
「次回作頑張って見てみようかな」と思えるかどうかを判断するために
今作だけでも試しに一回見てみることをオススメします!
言うてほぼ2時間だけなので!
あ、そうそう、大事なことを推すのを忘れてました!
そもそもヒロインアクションですから!
孤独なヒロインがバッタバッタ強敵を倒す様を見るのが好きならば、ぜひお試しあれ!
最終評価は、68点です!
最後まで読んで頂きありがとうございます‼︎
では次回はシリーズ2作目「アンダーワールド エボリューション」のレビューでお会いしましょう!