先日…


休みだった俺は気分転換に夜中までバイクで目的地もなく走ってきた。



かなり気持ちよかった。


ストレスが一気に晴れた



嫌な事は全部忘れた



運転にも疲れ夜中に実家につく


バイクの置く場所は、駐車場の車の脇。


この駐車場は両脇がひざ下くらいのレンガに囲まれている。


このレンガと車のわずかなスペースにバイクを入れる

これも盗難防止の為だ。


疲れていたが気持ちよく、少し気取りながら帰ってきた俺は


車にバイクをぶつけないように、バイクにまたがりながら慎重に入れる


よし入った!


カッコつけていた俺は左足でスタンドを勢いよく出す



しかしこれをスカす俺



と同時にバランスをくずしバイクを左足側に倒してしまう

激痛が走る


そぉ。レンガとバイクに左足が挟まれてしまった

バイクの全重量が左足に乗る


しかも長時間運転し熱くなったバイクのエンジン部分が左足を焼く


焦げた臭いが漂う

バイクを右側に倒せ
とそんな声が聞こえた気がしたが

右には車がある


いっさい身動きがとれない


激痛と熱さで左足が死んでいく

パニックになり泣きそうになる


さっきまでカッコつけていた自分が情けないくらいマヌケなカッコをしていた



そしてこみ上げる涙を押し切って俺はこう叫んだ!













『お母さん助けてッッッッッッッッ!!!!』








夜中の二時に俺の声はコダマとなり住宅街に響きわたった



叫んだ瞬間

ドラマのように近所の電気がパパッっとついた気がする




ドラマのように近所の犬の雄叫びが聞こえた気がする


だが…




そんな事あの時の俺にはどうでもよかった






人間不思議なもので




本当に困った時は母に助けを求めてしまうものだ…



しかし結果誰も助けに来ることはなかった…




左足を無理矢理引き抜き

やけど

切り傷

打撲となった




俺はその日の夜




ワインを右手にまわしながら
心に誓った




もうカッコはつけない…と
あっキレた

まじあっキレた!


こないだ壊れたパソコンを持って某電気屋へ…



なが~い時間をかけて検証した



店員『お客様、ネットのほうは…?』


やってません




店員『お客様、なにかにぶつけたりは…?』


してません


あくまで俺のせいにしたいんだな。

イライラ。


なが~い検証の結果…



やっぱり製造段階での不良品!


笑った、意外と笑った


店員『すいません、ただちに新品と交換します』


まぁ当然だよね



店員『データのほうは』


俺『仕事の大事なデータだったから専門店で抜いてもらいました』


時間もかかってたのでイライラ…



店員『左様ですか、交換なんですが、現在在庫がないためワインレッドと交換になります!』



アホか!!!


誰がワインレッドなんて欲しいんじゃ!!!


俺は元と一緒のブラックオンリーじゃ!!!


と言えない俺は

『いえ、ブラックで。』

とだけ伝え結果、在庫がくるまで日数を待つため
パソコンが使えないので自分の仕事が遅れる
という自分の首をしめる結末に…



店員『ご迷惑をおかけしました』とペコり


俺『よくあるんですか?』と訪ねる




店員『そうですねぇ…人間が造ってるんでどうしても…あたりはずれがあるんですよねぇ』



だって!!!


アッッッッホか!!!


人間が造ってるだ!?!?
俺もよくしらねぇけど

造ってんのは機械だろ!!!


性能とかは人間が考えてんだろうけど、最終的には機械がパソコンを作り出してんだろ?



そしてなに?


あたりはずれだ!?!?


10円ガムじゃねぇんだぞ!!!!


指名無しのキャバクラじゃねぇんだぞ!!!!


プロ野球の助っ人外国人じゃねぇんだぞ!!!


もひとついこうか


AKBじゃねぇんだぞ!!!


おまけに

ひとんちで食うカレーじゃねぇんだぞ!!!






と言えない俺は


『へぇ~やっぱりそうなんですかぁ~』






だって




やっかましいわ!!!!



やっぱりってなんだやっぱりって!

前から知ってました!みたいな!


俺に、俺自身に




あっキレた。

突然大声でガバッと部屋に入っていき、マッキーの泣きっ面でも見てやろう!



そしてパンツを履く俺!



パンツ一丁の姿でマッキーのいる部屋に入る!

入る!!


入る!!!



瞬間!!!!


私にモーレツな不安がよぎる!!!



驚かすのを急遽止め、そっと顔だけをリビングに出す



案の定



マッキーの嫁がいるではないか!!!


不安は的中した。


私はマッキーに怒りを覚えると共にパンイチの姿で飛び出さなくてよかったと胸をなで下ろす



そして着替え嫁様にご挨拶



『こんにちわ~、すいません昨日は勝手にお邪魔しちゃっ………』

このとき頭をバットで殴られたような後悔に襲われる


私『待てよ………』



少し前の事を振り返る



マッキーを驚かせようとする私


不安がよぎり急遽止める私




しかし………




ここでもしあの時

なにも知らず


ノーパン全裸でリビングに飛び出して行けば…



想像してみる





ノーパン全裸で飛び出る私



嫁の存在を確認し
慌てふためいて脱衣所に戻る私…



想像できる…

二人が、


あふれた感情を単純にこぼれるナ・ミ・ダ

に変え爆笑する姿が


どうして…


どうしてあの時一瞬冷静になってしまったのだ!!!


俺の中に眠る

自己防衛本能の
バカヤロー


俺の中に眠る

第六感てやつの

バカヤロー



私はその後どうやって帰ったかも分からないくらい

頭が真っ白になった


悔しかった…


こんなチャンスこの先二度あるかどうか…

神が与えてくださったチャンスを私は棒に振った


これは神に対する冒涜だ

これは神に対する反逆だ


呼吸をするのさえつらかった




あまり記憶がない中、ただ一つマッキーが帰り際に私に言った一言だけが耳に残っている





マ『シャワー浴びてから帰ったら!!!』





記憶がないながらもこれだけは確信をもって言える


きっとその時



私はツッコまなかったであろう………