后前弐時のブランチ -2ページ目

后前弐時のブランチ

少し特異な体験を中心に書いています。
背中がゾクッとするのが苦手な方は片目で
読む様にして下さい(笑)

いよいよ、春の怪談最後の話です。


私が経験した中で、つま先から頭の先まで震えた経験はこれだけです。




高速道路の掃除を道路公団がやっているのご存知ですか。


あの仕事のアルバイトを私の友人Kがやっていました。


まだ学生の時ですが。



その日、友人Kと偶然電車で会いました。


春休み明けの学校帰りだった気がします。


久しぶりだったので、お茶でも飲もうという事になり、途中の駅でおりました。


普通に世間話をしていたのですが、突然友人が顔色を変えて言います。



「実はよ…。春休みに高速道路のバイトしたんやけどな…。」


私はこの当時、まだそんなバイトがある事も知りませんでした。


「どんなバイト…。」


「高速道路の脇の方に溜まったゴミを回収するバイトやねんけど、ほら黄色


い車に乗って…。」


「あー、あれかー。あれってバイトがやるんだー。俺は道路公団の職員が


やってるんやと思ってた。」


「結構バイト多いで。」


友人Kはそう言ってました。


「実はそれで幽霊見てよ…。」


友人Kはそう言いました…。


「幽霊…。」


私は更に話を聞きました。



その日は数キロ毎に行われる集中清掃の日だったそうで、数名で歩きながら、


歩いてゴミを拾うそうです。


友人Kも数名のチームでゴミを拾っていたそうです。



いろんなモノがあるそうです。


お金ももちろんですが、財布やバッグ。もっともっと考えられないようなゴミまで



その日、友人はライトで照らしながらガードレールのところに溜まったゴミを拾い


車にどんどん積み込んでいたようです。


安全地帯があるところで休憩になった様で、そこで休憩をしていると友人の耳


に声が聞こえてきたというのです。






「たすけて・・・」


この言葉を何度も何度も繰り返すらしいのです。


友人は先輩スタッフのいたずらだと思っていたようでした。



しかし、自分の周囲に誰もいなくなっても聞こえてくる…。


そして声のする方を見ると、小さな小屋が高速道路脇の道沿いにあり、どうやら


そこから聞こえてくる気がしたそうです。



休憩が終わり、先輩が先に進むと言うので、その場を去ろうとしたその時でした。



「まって…たすけて…。」


今度はくっきりとそう聞こえたといいます。



その場を友人も怖くなって逃げたそうです…。


必死に車に乗り込みドアを閉めて、その小屋を見たそうです。








その小屋の汚れた窓にくっきりと、女性の姿が見えたそうです。







その話を私はその日聞きました。


「それってどの辺やろ…。」


私が聞くと、友人は手帳を出して、


「う~ん…○○番から○○番のところやな…。」


そう言います。高速道路に記してある番号…どうやらそれで場所を把握


しているようです。


私にはさっぱりわかりません。



しかし場所を聞くと、私も良く通る場所でした…。



「でな…相談なんやけど…。」


嫌な予感がしました…。


「大学の女の子にその話したら、肝試しに行ってみたいって言い出して


な…。でも正直、俺だけじゃ怖くてよ…。一緒に言ってくれへんか。」


やっぱり…。



前にも書きましたが、行かないで良いなら、行かない方が良い場所って


沢山あるのです。



「ホンマにいくの…。たすけて…って聞こえた場所やろ。」



聞いた事があるのです。


色々と霊の声は聞こえてきます。


しかし、「たすけて…。」と聞こえてくる霊の声は大抵、ひどい場所です。


苦しみながらこの世を去った霊がいる場所…。


このケースもそうなのでしょう…。




「うーん…あんまり気が進まんな…。」


私は良い返事はしませんでした。


しかしなんだかんだ言われて押し切られ、結局土曜日に行く事になり


ました…。







この話は続きます。










TODAY'S BGM 「告白」 竹内まりや

暑いですね…。


じっとしてても汗がにじむ季節です。


春の怪談も残すところ今回を入れて後2つ。


もう夏も盛りですしね…(笑)



ところで、私の怪談話って実体験を書いてます。


気がつくとこんなにあったんだな…って実感してます。


もっとしっかり霊感のある人はもっとあるのでしょうが…。



人から聞いた話をこの後書こうと思ったのですが、やめました。


イマイチ、リアリティがないのです。


聞いた話だと、その土地の土地勘がなかったりするので、どうしても


文章にすると、作り話の様に見えてしまいます…。




と、言う事で、私の怪談シリーズはこの春のシリーズで終了します。


思えば昨年の夏前から書き始め、この春のシリーズまで…。


結構書いたのかもしれません。


もちろん書いてないモノもありますが…。


今後、新たに経験する事などあれば書いてみようかと思います。



では、ラス前の話。あるパチンコ屋のトイレの話です。



もう10年近く前の話になるのでしょうか…。


私はサラリーマンを辞めて、今の会社の前進の個人事業を始めるまでの


1年間ほど、パチプロというモノやっておりました。


失業保険も貰ってたので、生活がどうのという話でもなかったのですが。



当時大流行していたパチスロに「ミリオンゴッド」という機種がありました。


この機種、爆発すれば1日に70万ほど出るのです。


私も2~3度経験ありますが…。



そのパチスロにハマり、借金までして打つ。そんな人が沢山いました。


結果、パチンコ屋の駐車場にワゴン車で金貸しが現れる始末。


一度に借りる金額は少ないのでしょうが、積もりに積もるとどうしようも


無い状態になるのは当たり前の話で…。



全国各地でパチンコ屋の中で首を吊ったり、灯油をかぶって火を付け


たりという自殺が多発しました。



そんなパチンコ屋が近くにも幾つも存在するのです。



私も友人と、何も知らずにあるパチンコ屋に入りました。


毎日することもなく、フラフラと遊んでた時期ですからね…。


毎日あてもなくフラフラしてましたね。



友人と並んでパチスロを打っていた気がしますが、途中でトイレに行き


たくなり、席を立ちました。



トイレに入ると、やたらと息苦しいトイレなのです。


見た目はきれいで改装されたばかりの様な感じだったのですが…。


そして、焼けた様な臭いを感じます。



不快に感じ、すぐにトイレを出ました。



そして席に戻り、また友人とパチスロを楽しんでました。


今度は友人が、お腹が痛いと言い出し、トイレへ。


この友人は魔法使い並みにトイレが早く、すぐに戻ってきました。



「なんか、ここのトイレってあれやんな…焼身自殺のあった…。」


友人はそう言います。


私は初耳でした。


しかし、それを聞いてさっきの息苦しさの理由がわかった気がしました。



それからトイレが気になって仕方なく、飲み物を買いに行くついでにトイ


レに入りました。



入口に立って、トイレを見るとすぐに判りました。


多分、自殺があったのは、一番奥の個室。



私はその一番奥の個室まで行き、そのドアを開けました。


間違いありませんでした。焼けた様な臭いはそのドアの向こうからでした。









そこには、焼けた服、焼けた顔の男性が立ってました。


どこを見るでもないその男性の顔…忘れる事は出来ません。





私は慌ててドアを閉めました…。




なぜか手を洗いました。思いっきり水を出して手を洗った気がします。


そしてトイレを出ました。




友人と二人でその後、その話をしながら休憩所でコーヒーを飲んでました。


友人にその話をしたところ、この手の話が苦手な友人で、とにかく早く帰ろう


と言い出しました。



私は、歩いていた店員に声をかけました。


「トイレで焼身自殺あったよな…。」


「……。」


店員は答えにくそうな感じでした。


「一番奥のボックスでしょ…。」


「すみません。答えられないんですよ。」


と、その店員も言います。


「そうだったら良いけど…。」


私はそう言いました…。


そして。








「この店。幽霊出るよ。トイレに…。」


私はそう言って友人とパチスロに戻りました。



それから10分程してからでしょうか…。


さっきの店員が店長らしき男性を連れてやってきました。



「すみません…。少しお話を…。」


そう言われて、また休憩所へ…。



「幽霊出ますか。」


その店長はいきなり私にそう言って来ました。


「さっき見ました。一番奥のボックスですよね…自殺があったの。」


店長は力強くうなづいてました。



その店長にちゃんと頼んでお祓いか供養をしてもらうようにアドバイスを


しました。


店長と一緒にトイレに入り、一番奥のボックスを開けました。


その時は誰もいませんでした。




「この場所だけ何度貼り直しても壁紙がはがれてくるんですよ…。」


店長はそう言います。


確かにはがれてました。



店長ははがれている壁紙を引っ張りはがしました。


大きく壁紙ははがれ、その下からは黒く焦げた壁が出てきました…。



「やっぱり、壁も変えた方が…。」


店長は店員と話していました。





私は、その日はもう遊ぶ気もなくなり、その店を出ました。




後日、他の友人がその店に行ってたのですが、トイレの一番奥の個室


はずっと閉まったままだったようです。





そして、その友人に聞いたのですが、その店長は川の河川敷で灯油を


かぶり焼身自殺したそうです…。











TODAY'S BGM 「Time after time~花舞う街で~」 倉木麻衣

今日は少し涼しいですね…。


エアコン必要ないかな…。



でも涼しくなるお話は続きます。



さて、前回の続き…。


研修担当の友人が、研修所で見知らぬ新入社員が写真に写っている


と写真を私のところにもってきました。



その新入社員の顔は誰も知らないのです。



その研修所に何かあるのかと思い、友人にその研修センターを紹介し


た共通の友人Yと会う事になりました。




その日は雨だった記憶があります。


三宮で酒を飲みながら話そうという事になり、焼き鳥屋で待ち合わせし


ました。



久しぶりにあったYは学生時代と違い、かなり頭が後退していました。


30歳になったばかりでしたが、本人はもう気にすることも辞めたと言っ


てました(笑)




友人がYの前に先日見た写真を置きました。


「あー研修の写真か。」


チューハイを飲みながらYはその写真を見ていました。







すると一瞬で顔色が変わりました…。







「どうした…。」


私はYの顔色の変化に気づき、そう聞きました。


「いや…この写真って…今年のやんな…。」


Yはそう言ってました。


「もちろんや…。うちがこの研修センター使い始めたの今年からやし。」


友人がそう言うと、Yは友人の前にその写真を置きました。





「この人やねんけど…。」


Yはそう言うと左上の見知らぬ新入社員を指さしました。


「こいつ…うちの社員やねん。」


「え…。」


「正確にはうちの社員やったんやけど…。」


私も友人も思いっきり眉間にしわが寄っていた気がします。


「死んだんよな…自殺。何年か前に…。」


Yは私のタバコを取ってくわえてました。タバコはやめたと言っていた


のですが、タバコでも吸わないとおれなかったのでしょう。


「それまで、俺の今やってる仕事、一緒にやってたんよ…。だからこの


研修所には毎年行ってたな…。」



そう言ってました。



しかし何故、Yの会社の亡くなった社員が友人の会社の写真に写り込ん


だのでしょうか…。


不思議な話です…。




その日はそこからYの会社であった幾つかの心霊話を聞かされました。


その話自体はどこにでもあるような話しだったのですが…。



大雨の中、Yと別れ、友人と電車に乗って帰宅しました。





その数日後でした。


友人から電話がありました。


「おい、Yから電話あってよ。Yの会社の研修の時の写真に、何枚かあの


男が写ってたらしいわ。」


慌ててそう言ってました…。




Yはその後も色々と調べてくれたのですが、その研修所を使った企業の


数社の写真にその男性は写り込んでいたようでした。



その後、Yの会社はその写真を集めて供養を行ったようです。


もちろん研修所も…。




それからは、そのような事は起こっていないようですが…。









TODAY'S BGM 「夢のあと」 東京事変