東京マラソン、一般エントリー枠に性別「ノンバイナリー」枠を追加 | 【ほぼ月刊】朱美のトランス雑記帳2019

【ほぼ月刊】朱美のトランス雑記帳2019

京都在住のMTFトランスジェンダー・あけみが、気まぐれにお送りする戯言集。(コメントは受け付けておりません)

★ちなみにノンバイナリーとは、簡単に説明すると自分の心の性別が「男性・女性どちらにも分類できない(と思う)」人のことです。コンピューターで扱う、0と1しかない2進数も、バイナリー(Binary)と呼びますよね。

 

 

 

↑のNHKニュースの記事によると、レースの記録も男性・女性のほかにノンバイナリーと、3部門設けられるそうです。スポーツに限らず、最近は各種アンケートや懸賞の応募、ソフトや家電などのユーザー登録などでも、性別の選択肢に男性・女性に加えて「どちらでもない」「その他」「答えたくない」「不明」など、3つ目の選択肢が選べるものが増えてきました。

 

カラダの性別は大別して男性・女性・両性(遺伝子的・身体的にどちらもある/ないという状態?)の3つですが、心の性別については男性/女性の間に無限のグラデーションがあり、性の対象についても同様に無段階です。これらを考慮すると、性別欄の選択肢は無限に出来てしまいますが、実際にはネットの掲示板などで、カラダ・心・性の対象それぞれはどこなの?というのを簡単に表そうとすると、「MTF(=カラダは男性だけど心は女性だと思う)/バイセクシュアル(=男性/女性どちらも性の対象になり得る)」みたいに切り分けざるを得ません。

 

さらにスポーツの場合は、(身体的)男性と女性の間にパワー差も存在し、これに記録や各競技団体の姿勢(性別や競技ルールについての取り扱い)も絡んできますから、いろんな意味で「どちらでもない」人をひとくくりにできる、という意味でノンバイナリーというカテゴリーをあえて採用したのでしょうね。

 

今後の他レースも含めて、これに追従する動きが出てくる、それとも別のカテゴリー分けをするところが出るか、次の動向に注目したいです。