http://www.memory-tech.co.jp/goods/
には、ほかの販促グッズと共に、この「FMバッジ」の説明が出ているのですが・・それによると、同じ筐体デザインで6局プリセットのタイプもあるとか。また、取り扱い説明書を見てみると、6局タイプは音量ボタンの押しでプリセットの移動を行なうとあったのですが、もしかしたら、ハード的には同じもので、1局受信タイプはファームウェアの変更で1局固定にしているのか・・謎は尽きません。
フツーに考えたら、受信方式は一般的なラジオと同じようにスーパーヘテロダインなのでしょうが、動作中のFMバッジにほかの受信機を近づけて、一般的に内部のローカル発振器から出てくる94.9MHz+-10.7MHzを探ってみましたが、何の信号も受かりません。ということは、USBワンセグチューナーのように、シリコンチューナーとDSPで処理しているのか??謎は深まるばかりなので、ケースレバーを使ってケースを外し、分解してみました。

↑FMバッジのケースを外してみたところ。上下のケースは4つの爪で固定されています。こうしたケースは、ケースレバーでこじ開けると爪が割れて復元不可能になるものも少なくないのですが、このFMバッジは大丈夫でした。

↑部品はこれだけ。一般的なラジオで見かける、高周波コイルやセラミックフィルターの類は見当たりません。やっぱり、DSPによる信号処理なのでしょうか??

↑基板右側に、データ入出力用?と思われる接続端子があります。一番上にMCLR(メモリークリア?)の文字が・・もしかすると、注文を受けた時にこの入出力端子を使い、パソコンから周波数のデータを送り込んで設定するのでしょうか?印刷が薄いうえに、老眼(^^)で細かい文字が見にくいので、真ん中のICには何やら品番が書かれているのですが、よくわからない・・。

↑基板真ん中のプリントコイルは、基板サイズが小さいので、アンテナのアース側(ラジアルアース)を小さくするための工夫?それとも、Suicaみたいにここに電波で情報を送って設定作業を行なうのか??

↑基板の裏側。白いのがリチウムイオン充電池。イヤホンジャックの隣に、水晶振動子が見えます。