「多機能トイレ」は誰のためのものなのか? | 【ほぼ月刊】朱美のトランス雑記帳2019

【ほぼ月刊】朱美のトランス雑記帳2019

京都在住のMTFトランスジェンダー・あけみが、気まぐれにお送りする戯言集。(コメントは受け付けておりません)

★多機能トイレと言われて、イマイチピンとこないひともいるかもしれませんが、駅や大型スーパー、デパートなどにある、スペースが広くて車いすでも入りやすく、おむつ替え用ベビーシートを装備してあるやつ。昔の「車いすトイレ」の進化形、といえばいいのでしょうか?

Yahoo!ニュース・ライフ(1/3)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160103-00000519-san-life

わたしも、女装時の着替えやメイクに、多機能トイレを利用することがあります。駅のトイレでは見たことがありませんが、大型スーパーなど商業施設では、外の様子が伺えるよう(実際は、中で事件が起きた時や、人が倒れた時に外から様子が伺えるようになってるのかもしれませんが)、扉の一部が半透明のガラスになっているものがあり、ホントに車いすやベビーカーの人が来た時に、場所を譲ったことも過去にありました。

多機能トイレの目的外使用については、最近は女性や女装さんに限らず、男の子も着替えやメイクのためにトイレを使うことは珍しくなく、スペースや設置費用が許されるのなら、多機能トイレとは別に、男女(いや、ジェンダーフリーで使えるのが理想ですが)それぞれに、簡素なものでいいのでメイクブースや着替えスペースを設置するのが、ベターな解決策だと思います。

わたしも、多機能でない通常のトイレでもメイクや着替えを行なえるように、いろいろなトレーニングや装備の開発・工夫を行なってはいますが、もし空いていればより広くて便利な多機能トイレも使いたいもの。男の人もオンナの人もそうでない人も、障害を持つ人もそれぞれの意見はあると思いますが、すべての場所で理想的なトイレが設置されていることは現状では難しく、当面はわたしたちも節度を持って、譲り合って使うのがいいのでしょうね。

#記事にもあった、入ってから20分や30分経つと、アラーム音が鳴ったり警備員さんがやってくるトイレも実際に何度か体験しましたが、あまり心地のいいものではありません。まして、性別の曖昧な利用時には・・。