○必要なもの
・USBメモリ(16GB以上、長期サポートのLTS版なのでできれば32GBで、予算が許せば高速タイプを推奨)
・外付けDVDドライブ(EeePCでのインストール作業に必要)
・DVDの書き込めるパソコンと、ダウンロード用のインターネット接続(固定回線を推奨)
・DVD-Rの生ディスク
インストール手順は簡単。まず、Ubuntu Japanese Teamの公式サイトから、Ubuntu14.04LTSのインストールパッケージ(isoイメージ)をダウンロードしてくる。この時、i386(32bit)板を持ってこないと、インストール時に「キミのPCにはi386版が必要」と怒られるので注意。インストールするPCが64ビットCPUを積んでる場合は、x64(64ビット)版でかまわない。
次に、DVD書き込みソフトを使い、先ほどダウンロードしたisoイメージから、インストールDVDを作成する。(方法については、お使いの書き込みソフトの説明書やヘルプを参照のこと)。EeePCに、作成したDVDを入れた外付けDVDドライブとUSBメモリをつなぎ、電源を入れるとDVDからシステムが立ち上がるので、メニューから「Ubuntuをインストール」を選択する。

↑インストール風景。作業には、EeePC本体に電源アダプターをつないでおく、また、アップデート等のため、有線LANでインターネットにつないであったほうがよい。
後は、画面の指示に従い、「Windowsと別にインストール」を選択し、インストール先にUSBメモリ(表示される型番を確認!)が選ばれていることを確認して作業を進める。

↑おまかせでUSBメモリにインストール、を選択。Ubuntuで使える領域は22GBちょっとに設定された。少しでも領域を増やしたいため、ひとつ前に戻ってカスタムインストールし直す。
カスタムインストールでは、重要な設定が4つある。まず、パーティションをext4形式、マウントポイント/で初期化後、/tmp領域と、スワップ領域(Windowsの仮想メモリに相当)を設定する。/tmpとスワップの容量は、今回はそれぞれ3GBと4GB(RAM容量の2倍)に設定したため、Ubuntuエリアの容量はさきほどから1GBほど増えて、23.5GBとなった。実際には、/tmpはあまり使われないため、もう少し減らして、その分をUbuntuに盛ったほうがいいかもしれない。
もうひとつ、ブートローダの設定という項目があるが、これは必ずUSBメモリ(のルート)に置くこと。そうしないと、USBメモリからシステムが起動できず、Ubuntuが起動しなくなる。インストール自体は90分ほどで終わったが、その後、最新の状態までアップデートする必要があり、これに3時間以上かかった(苦笑)。

↑最終的なディスク割り当て。真ん中の15.8GBは、本体のSDカードスロットに刺したSDカード。
さて、使用感だが、12.04LTSの時に比べて、起動も動作もややもっさりした感じが拭えない。あと、高速タイプのUSBメモリを使用したから?電池の持ちが悪い(画面右上のバッテリー残時間が以前に比べて少ない)のも気になる。ただ、バッテリー残時間はOSが変わったので、何周かさせてみないと正確な数字は出ないかも。
そのほか大きな変化は、これまでアップデートの確認が、メインメニューから一発で行なえたものが、「このコンピュータについて」>「更新を確認」の2ステップになったこと。なお、クリーンインストールなので、更新関連の設定(特にダウンロードサイト)は改めて設定が必要なため、この点も注意。
あと、これまで使っていたアンチウィルスソフト「COMODO Antivirus for Linux」がそのままでは動作しなくなっていたり、これまで12.04LTSで使っていたUSBメモリの再利用について、注意点があるのだがそれらは別の記事で。