先までは、"愛記"についての記載で、どのようにブロックチェーンSNSに組み込んで実装していけばよいのか、概念的なところからアプローチ方法を記載していった。大まかな概念としてはひとまず終えた。次は、ブロックチェーンの概念設計といえるところまで、基本設計書に着手できるようなところまで、概念を具体化していきたい。
地域経済の評価項目について④
先に個人の評価項目について記載した。今度は、地域経済の評価項目について見ていきたい。愛貨という通貨の性質を考えれば、地域経済をまったく違う視点で見ていくことになる。世界は金本位制から始まり、通貨発行権を駆使して金利を設けて経済を動かしてきた。今からの時代は、当方が考えている愛貨が経済を動かすだろう。それは、行動本位制と呼ばれ、愛の行動をしたら愛貨がやりとりされ、その愛の行動が実経済も動かすという理論。だから、行動量を10倍にすれば、実経済も約10倍になるということ。これを経済学的に証明していきたい。そのためにも、愛貨の経済圏の評価制度の構築を通じて、愛貨が地域社会に与えるポジティブな影響を定量的かつ定性的に評価することを考えてみる。
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愛貨の経済効果指標:
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愛貨取引量指標 (ATV): 愛貨の取引量を示す指標である。
ATV=愛貨取引総額/地域内総生産(GDP) -
愛貨の流通速度指標 (AVV): 愛貨が地域内でどれだけ速く回転しているかを示す指標である。
AVV=愛貨取引総額/愛貨の流通量
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社会的結束力指標:
- 愛貨関連協力指数 (ACCI): 地域社会の結束力を示す指標である。
ACCI=愛貨関連の協力関係数/地域内総人口
- 愛貨関連協力指数 (ACCI): 地域社会の結束力を示す指標である。
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共感性指標:
- 愛貨共感性指数 (ASI): 地域内での共感性を示す指標である。
ASI=愛貨取引者の共感行動数/地域内総人口
- 愛貨共感性指数 (ASI): 地域内での共感性を示す指標である。
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社会的責任指標:
- 愛貨社会的責任指数 (ASRI): 地域社会への責任を示す指標である。
ASRI=愛貨関連の社会貢献行動数/地域内総人口
- 愛貨社会的責任指数 (ASRI): 地域社会への責任を示す指標である。
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地域内貿易指数 (AIT): 地域内での愛貨の取引による地域内貿易の活性度を示す指標である。
AIT=地域内愛貨取引総額/地域内総生産(GDP) -
地域外貿易指数 (AET): 地域外との交流において、愛貨がどれだけ活用されているかを示す指標である。
AET=地域外愛貨取引総額/地域内総生産(GDP) -
愛貨所得格差指数 (AIHI): 地域内における愛貨の所得格差を示す指標で、愛貨の所得の分散具合を示す。 AIHI=愛貨所得の標準偏差/愛貨所得の平均
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愛貨価値指数 (AVI): 地域内での愛貨の価値の安定性を示す指標で、価値の変動が少ないほど高い値となる。 AVI=価値変動の標準偏差/価値の平均
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愛貨利用率 (AUR): 地域内の人々が愛貨をどれだけ利用しているかを示す指標である。
AUR=100×愛貨取引量/総取引量
これらの指標を利用することで、愛貨の経済圏が地域経済に与える影響をより詳細に評価することができる。
・愛貨共感性指数 (ASI): 地域内での共感性を示す指標
ASI=愛貨取引者の共感行動数/地域内総人口を計算するための愛貨取引者の共感行動数は、実際の取引データを基に計算する必要がある。具体的には、愛貨取引者が行った共感行動(例えば、寄付や支援活動など)の数を集計する。これにはブロックチェーンなどの取引履歴を解析し、共感行動として定義された取引の数を数える必要がある。具体的なアルゴリズムはプロジェクトの要件や定義によって異なるが、共感行動を正確に数えることが重要である。
共感行動として定義された取引ってどんなものか、具体例をあげてみよう。これは一般的な例であり、プロジェクトや地域によって異なる可能性がある。
- 寄付: 愛貨を使って地域の福祉施設や支援団体に寄付する取引。
- 環境保護活動: 環境保護活動や地域の清掃活動への参加を支援するための取引。
- 地域イベントへの参加支援: 地域で開催されるイベントへの参加を支援するための取引。
- 教育支援: 学校や教育機関への支援や教育プログラムへの参加支援の取引。
- 地域文化の維持: 地域の伝統や文化を維持するための支援取引。
- 医療支援: 地域の医療機関や健康プログラムへの支援取引。
- 食糧支援: 食糧銀行や食糧支援プログラムへの支援取引。
- 地域インフラ整備: 地域のインフラ整備や公共施設の維持を支援する取引。
- 子供や高齢者支援: 子供や高齢者向けの支援プログラムへの支援取引。
- 地域交流促進: 地域の交流促進や地域コミュニティの発展を支援する取引。
- 災害支援: 災害時の支援活動や災害復興支援を行う取引。
- スポーツ・レクリエーション支援: スポーツやレクリエーション活動への支援取引。
- 観光支援: 地域の観光振興や観光資源の維持を支援する取引。
- 創造的な活動支援: 芸術や文化活動の支援やクリエイティブな取引。
- ペット保護支援: ペット保護活動や動物保護団体への支援取引。
- 農業・地産地消支援: 地域農業や地産地消活動を支援する取引。
- 趣味や趣向支援: 趣味や個人の興味を支援する取引。
- ボランティア支援: ボランティア活動を支援する取引。
- 交通インフラ支援: 交通インフラの整備や交通サービスの提供を支援する取引。
- 技術・イノベーション支援: 技術開発やイノベーションを支援する取引。
このAPIでは、/calculate_asi エンドポイントでASIを計算している。行動内容の分類は、action_categories 辞書を使用している。それぞれの行動内容がどのカテゴリに属するかを定義し、それに基づいて共感行動数を計算している。
from flask import Flask, jsonify, request
app = Flask(__name__)
# 地域内総人口と愛貨関連の協力関係数を保持する変数
population = 0
cooperation_coefficient = 0
actual_love_actions = 0 # 実際に愛の行動を行った人の総数
# セキュリティトークン
SECURITY_TOKEN = "your_security_token_here"
# 行動内容を分類する辞書
action_categories = {
'communication': ['定期的なコミュニケーションや対話を行う取引'],
'gratitude': ['日常的な感謝の表明や感謝の手紙を送る取引'],
'support': ['他者の目標や活動を支援する取引'],
# 他のカテゴリも同様に追加
}
# 認証デコレータ
def requires_auth(f):
def decorated(*args, **kwargs):
token = request.headers.get('Authorization')
if not token or token != f"Bearer {SECURITY_TOKEN}":
return jsonify({'error': 'Unauthorized'}), 401
return f(*args, **kwargs)
return decorated
@app.route('/update_population', methods=['POST'])
@requires_auth
def update_population():
global population
try:
data = request.get_json()
population = float(data.get('population', 0))
return jsonify({'message': 'Population updated successfully'})
except Exception as e:
return jsonify({'error': str(e)}), 400
@app.route('/update_cooperation_coefficient', methods=['POST'])
@requires_auth
def update_cooperation_coefficient():
global cooperation_coefficient
try:
data = request.get_json()
cooperation_coefficient = float(data.get('cooperation_coefficient', 0))
return jsonify({'message': 'Cooperation coefficient updated successfully'})
except Exception as e:
return jsonify({'error': str(e)}), 400
@app.route('/update_actual_love_actions', methods=['POST'])
@requires_auth
def update_actual_love_actions():
global actual_love_actions
try:
data = request.get_json()
actual_love_actions = float(data.get('actual_love_actions', 0))
return jsonify({'message': 'Actual love actions updated successfully'})
except Exception as e:
return jsonify({'error': str(e)}), 400
@app.route('/calculate_asi', methods=['GET'])
@requires_auth
def calculate_asi():
global actual_love_actions
try:
# 愛貨取引者の共感行動数を計算
asi = actual_love_actions / population
return jsonify({'asi': asi, 'actual_love_actions': actual_love_actions})
except Exception as e:
return jsonify({'error': str(e)}), 500
if __name__ == '__main__':
app.run(debug=True)
この例では、/calculate_asi エンドポイントが、共感行動数を計算するためのロジックを実装している。具体的な行動内容とその条件は、実際のデータに合わせて適切に定義する必要がある。
■地域経済評価項目・ASI分析バックエンドプログラム
以下は、DApps側のPythonプログラムである。セキュリティトークンを使用して認証を行い、API経由で分析結果を取得するようになっている。
import requests
# セキュリティトークン
SECURITY_TOKEN = "your_security_token_here"
# APIエンドポイント
API_URL = 'https://your_api_url/calculate_asi'
# セキュリティトークンを使用して認証を行い、API経由で分析結果を取得
def get_analysis_result():
try:
response = requests.get(API_URL, headers={'Authorization': f'Bearer {SECURITY_TOKEN}'})
if response.status_code == 200:
result = response.json()
return result
else:
print(f"Failed to get analysis result. Status code: {response.status_code}")
return None
except Exception as e:
print(f"An error occurred: {e}")
return None
# 分析結果を取得して表示
analysis_result = get_analysis_result()
if analysis_result:
print(f"ASI: {analysis_result.get('asi')}")
print(f"Actual love actions: {analysis_result.get('actual_love_actions')}")
このコードは、指定されたAPIエンドポイントを使用して、セキュリティトークンを含めた認証を行い、分析結果を取得するためのものである。
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requests モジュールをインポートしている。これは、HTTPリクエストを送信するためのPythonライブラリである。
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SECURITY_TOKEN は、APIにアクセスするための認証トークンである。API側でこのトークンを使用してリクエストの認証を行う。
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API_URL は、分析結果を取得するためのAPIのエンドポイントURLである。
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get_analysis_result() 関数は、指定されたAPIエンドポイントにGETリクエストを送信して分析結果を取得する。認証にはセキュリティトークンが使用される。
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response.status_code が200(成功)の場合、取得した結果をJSON形式に変換して返す。それ以外の場合はエラーメッセージを表示する。
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最後に、取得した分析結果を表示する。成功した場合は、ASI(愛貨取引者の共感行動数)と実際の愛の行動数を表示する。
このコードは、requestsモジュールを使って指定されたAPIエンドポイントにGETリクエストを送信し、セキュリティトークンを使用して認証を行う。APIから返されたレスポンスが正常であれば、JSON形式のレスポンスを取得し、分析結果を表示する。セキュリティトークンが不正な場合や、APIからエラーレスポンスが返された場合は、エラーメッセージを表示する。
いかがであろうか、これが地域経済評価項目・ASIについてであった。共感行動というものをどのように定義するかが重要なのだが、あらかじめ決められた項目を用意しておけば、分析するのは容易である。これがASIという経済指標となる。