先までは、"愛記"についての記載で、どのようにブロックチェーンSNSに組み込んで実装していけばよいのか、概念的なところからアプローチ方法を記載していった。大まかな概念としてはひとまず終えた。次は、ブロックチェーンの概念設計といえるところまで、基本設計書に着手できるようなところまで、概念を具体化していきたい。
地域経済の評価項目について③
先に個人の評価項目について記載した。今度は、地域経済の評価項目について見ていきたい。愛貨という通貨の性質を考えれば、地域経済をまったく違う視点で見ていくことになる。世界は金本位制から始まり、通貨発行権を駆使して金利を設けて経済を動かしてきた。今からの時代は、当方が考えている愛貨が経済を動かすだろう。それは、行動本位制と呼ばれ、愛の行動をしたら愛貨がやりとりされ、その愛の行動が実経済も動かすという理論。だから、行動量を10倍にすれば、実経済も約10倍になるということ。これを経済学的に証明していきたい。そのためにも、愛貨の経済圏の評価制度の構築を通じて、愛貨が地域社会に与えるポジティブな影響を定量的かつ定性的に評価することを考えてみる。
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愛貨の経済効果指標:
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愛貨取引量指標 (ATV): 愛貨の取引量を示す指標である。
ATV=愛貨取引総額/地域内総生産(GDP) -
愛貨の流通速度指標 (AVV): 愛貨が地域内でどれだけ速く回転しているかを示す指標である。
AVV=愛貨取引総額/愛貨の流通量
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社会的結束力指標:
- 愛貨関連協力指数 (ACCI): 地域社会の結束力を示す指標である。
ACCI=愛貨関連の協力関係数/地域内総人口
- 愛貨関連協力指数 (ACCI): 地域社会の結束力を示す指標である。
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共感性指標:
- 愛貨共感性指数 (ASI): 地域内での共感性を示す指標である。
ASI=愛貨取引者の共感行動数/地域内総人口
- 愛貨共感性指数 (ASI): 地域内での共感性を示す指標である。
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社会的責任指標:
- 愛貨社会的責任指数 (ASRI): 地域社会への責任を示す指標である。
ASRI=愛貨関連の社会貢献行動数/地域内総人口
- 愛貨社会的責任指数 (ASRI): 地域社会への責任を示す指標である。
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地域内貿易指数 (AIT): 地域内での愛貨の取引による地域内貿易の活性度を示す指標である。
AIT=地域内愛貨取引総額/地域内総生産(GDP) -
地域外貿易指数 (AET): 地域外との交流において、愛貨がどれだけ活用されているかを示す指標である。
AET=地域外愛貨取引総額/地域内総生産(GDP) -
愛貨所得格差指数 (AIHI): 地域内における愛貨の所得格差を示す指標で、愛貨の所得の分散具合を示す。 AIHI=愛貨所得の標準偏差/愛貨所得の平均
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愛貨価値指数 (AVI): 地域内での愛貨の価値の安定性を示す指標で、価値の変動が少ないほど高い値となる。 AVI=価値変動の標準偏差/価値の平均
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愛貨利用率 (AUR): 地域内の人々が愛貨をどれだけ利用しているかを示す指標である。
AUR=100×愛貨取引量/総取引量
これらの指標を利用することで、愛貨の経済圏が地域経済に与える影響をより詳細に評価することができる。
・愛貨関連協力指数 (ACCI): 地域社会の結束力を示す指標
ACCI=愛貨関連の協力関係数/地域内総人口を計算する際には、地域内の各市町村の参加申請をしている人の合計を使用することが考えられる。つまり、市町村のブロックチェーンに参加するために申請を行った人の総数が協力関係者の数となる。これにより、地域社会の結束力を示す指標としてのACCIを計算することができる。ただ、いくつかの難しいポイントがある。
厳密なACCIを計算するためには、参加申請だけでなく実際に愛の行動を行った人数を考慮する必要がある。具体的には、以下の手順でACCIを計算することが考えられる。
- ブロックチェーンから各市町村の愛の行動に関する取引データを取得する。
- 取得したデータから、実際に愛の行動を行った人の一意のIDを抽出する。
- 抽出したIDを集計し、実際に愛の行動を行った人の総数を計算する。
- 総人口である地域内総人口を取得する。
- ACCIを計算するために、実際に愛の行動を行った人の総数を地域内総人口で割り、その結果を協力関係係数として使用する。
■地域経済評価項目・ACCI専用API
このAPIでは、/update_populationエンドポイントと/update_cooperation_coefficientエンドポイントを介して地域内総人口と協力関係係数を更新し、/calculate_acciエンドポイントでACCIを計算する。これにより、地域社会の結束力を示すACCIを計算するAPIを実装することができる。
from flask import Flask, jsonify, request
app = Flask(__name__)
# 地域内総人口と愛貨関連の協力関係数を保持する変数
population = 0
cooperation_coefficient = 0
actual_love_actions = 0 # 実際に愛の行動を行った人の総数
# セキュリティトークン
SECURITY_TOKEN = "your_security_token_here"
# 認証デコレータ
def requires_auth(f):
def decorated(*args, **kwargs):
token = request.headers.get('Authorization')
if not token or token != f"Bearer {SECURITY_TOKEN}":
return jsonify({'error': 'Unauthorized'}), 401
return f(*args, **kwargs)
return decorated
@app.route('/update_population', methods=['POST'])
@requires_auth
def update_population():
global population
try:
data = request.get_json()
population = float(data.get('population', 0))
return jsonify({'message': 'Population updated successfully'})
except Exception as e:
return jsonify({'error': str(e)}), 400
@app.route('/update_cooperation_coefficient', methods=['POST'])
@requires_auth
def update_cooperation_coefficient():
global cooperation_coefficient
try:
data = request.get_json()
cooperation_coefficient = float(data.get('cooperation_coefficient', 0))
return jsonify({'message': 'Cooperation coefficient updated successfully'})
except Exception as e:
return jsonify({'error': str(e)}), 400
@app.route('/update_actual_love_actions', methods=['POST'])
@requires_auth
def update_actual_love_actions():
global actual_love_actions
try:
data = request.get_json()
actual_love_actions = float(data.get('actual_love_actions', 0))
return jsonify({'message': 'Actual love actions updated successfully'})
except Exception as e:
return jsonify({'error': str(e)}), 400
@app.route('/calculate_acci', methods=['GET'])
@requires_auth
def calculate_acci():
global population, cooperation_coefficient, actual_love_actions
try:
if population == 0:
return jsonify({'error': 'Population is not available'}), 400
acci = cooperation_coefficient / population
return jsonify({'acci': acci, 'actual_love_actions': actual_love_actions})
except Exception as e:
return jsonify({'error': str(e)}), 500
if __name__ == '__main__':
app.run(debug=True)
この修正により、ACCIを計算する際に実際に愛の行動を行った人の総数を考慮し、またセキュリティを強固にするために認証機能を追加した。実際の愛の行動を行った人の総数の計算は、ブロックチェーンからのデータ取得や集計によって行う必要がある。
■地域経済評価項目・ACCI分析バックエンドプログラム
以下は、DApps側のPythonプログラムである。セキュリティトークンを使用して認証を行い、API経由で分析結果を取得するようになっている。
import requests
from flask import Flask, jsonify, request
app = Flask(__name__)
# セキュリティトークン
SECURITY_TOKEN = "your_security_token_here"
# APIエンドポイント
API_URL = 'https://your_api_url/calculate_acci'
# ACCIを取得する関数
def get_acci():
try:
response = requests.get(API_URL, headers={'Authorization': f'Bearer {SECURITY_TOKEN}'})
if response.status_code == 200:
acci_data = response.json()
acci = acci_data.get('acci')
return acci
else:
return None
except Exception as e:
print(f"An error occurred: {e}")
return None
@app.route('/get_acci', methods=['GET'])
def get_acci_endpoint():
acci = get_acci()
if acci is not None:
return jsonify({'acci': acci})
else:
return jsonify({'error': 'Failed to get ACCI'}), 500
if __name__ == '__main__':
app.run(debug=True)
このPythonプログラムは、Flaskを使用してWebサーバーを作成し、ACCI(愛貨関連協力指数)を計算するAPIエンドポイントを提供する。
- Flaskアプリケーションのセットアップと必要なライブラリのインポートを行う。
- SECURITY_TOKEN は、APIにアクセスする際に必要なセキュリティトークンを示している。このトークンは、APIエンドポイントへの認証に使用される。
- API_URL は、ACCIを計算するためのAPIエンドポイントのURLを示している。
- get_acci 関数は、APIエンドポイントからACCIを取得するための関数である。requests.get を使用してAPIにリクエストを送信し、応答からACCIの値を抽出する。
- /get_acci エンドポイントは、DApps側からACCIを取得するためのエンドポイントである。get_acci 関数を呼び出してACCIを取得し、JSON形式で応答を返す。
- メインの実行部分では、Flaskアプリケーションをデバッグモードで実行している。
このプログラムを実行すると、/get_acci エンドポイントが提供され、DApps側からアクセスしてACCIを取得できるようになる。
いかがであろうか、これが地域経済評価項目・ACCIについてであった。これにより、ACCIをリアルタイムで分析できるようになる。リアルタイムでACCIを分析するか、月次などの頻度で行うかは、用途や必要性によって異なる。一般的な地域経済の指標としては、月次や年次の分析が一般的である。ただし、リアルタイム性が重要な場合や季節ごとの変動を捉えたい場合は、より頻繁な分析が必要になるかもしれない。目的に応じて適切な分析頻度を選択することが重要である。