先に、”愛貨”の仕訳例について記載
した。”愛貨”がまるでお金であるかの
ように仕訳されていく様子がわかった
であろう。
もう少し具体的な事例を幾つか紹介
しつつ、理解を深めてもらえればと
思う。
従業員Aさんが800愛を保持している
としよう。この800愛をすぐにでも使用
したほうが評価が上がるため、使用
したいのだが、会社内にて”ゆらぎ”
を発足させるという使い方もあれば、
会社外にて愛を与えるという使い方
もできる。”ゆらぎ”発足の事例は、
先にもご紹介したので、今度は会社
外に向かって愛を与える事例を見て
いきたい。
現時点でのP/L、B/Sについては
このような状況であるとする。
・B/Sについて
・P/Lについて
さて、他社が受注がとれなくて困って
いたとしよう。当社はまだそこまでは
困ってない場合、他社にお客を流す
ことをしたとしよう。
仕訳の科目としては、
愛の行動Lv6:
”人と人・社会をつなぐ”
となる。
・借方(発信先):
従業員Aさん 、
人と人・社会をつなぐ
→ この行為は会社の収益にはなら
無いのだが、会社のやるべき課題を
1つクリアしたことになるため、純利益
(やるべき課題)を減少させる仕訳となる。
・貸方(受信側)
競合他社S社 、
新規顧客の獲得
→ 資産(”愛貨”)の減少となる仕訳。
この時点でのB/SとP/Lを見て
みると下図のようになる。
・B/Sについて
600愛だけ資産が減少したことになる。
その分、資産が縮んでいる。
・P/Lについて
600愛だけ純利益(やるべき課題)が
減少したことになる。1つ課題をクリア
したということだ。
このように、他社に対して愛ある
行動をしたことにより、P/L、B/S
共にサイズが縮んだのだ。
”お金”の場合と真逆だということが
これで分かると思う。
お金の場合は、いかにB/S、P/Lの
サイズを拡大させていくかということ
になる。下記は”お金”のB/S、P/L
である。
よって、”愛貨”での仕訳をしようと
すると頭が混乱するとは思うが、
慣れてくれば、徐々に混乱もしなく
なってくるであろう。
いずれにしても、”お金”と”愛貨”は
双璧をなす通貨であり、バランスよく
保持していくことが続・ティール社会
では評価されることになる。
”愛貨”は”お金”には交換できない。
それゆえ、”お金”とは全く違う次元
で通貨として流通していく。だから、
”お金”がなくとも”愛”があれば、
”愛貨”が得られるという仕組みに
なるのだ。
よって、コロナ不況で”お金”がなく
なり、倒産危機にある会社であった
としても、”愛”があれば”愛貨”を
流通させることで、会社を存続でき
るということになる。
”愛貨”に注目がますます集まること
になるであろう。楽しみだ。