組織を動かしてみる!② | 続・ティール組織 研究会のブログ

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ティール組織が話題になっているが、具現化するにはどうしたらよいか?
その研究を続けるにあたり、さらに次の形態である、続・ティール組織なるものまで視野に入れ、具体的な施策・行動内容を研究・支援する会。

ティール組織に向かうには、いきなり、

明日からティール組織に変更します!と

言うのか、それとも、今の組織を徐々に

変化させていくかではある。

実際には、徐々に変化させていくのは

かなり難しく、困難を伴うことが多い。

いっそのこと、今からティール組織に

変更します!とゼロリセットするつもりで

一から組織を立ち上げた方がよほど

早いのである。

 

ただ、現実は新たに会社を立ち上げる

とか、今の組織をゼロリセットするとかは、

難しいのだ。やっぱり、徐々に変化させて

いくしか手段がないという組織も多い!

 

ならば、徐々に変化させていくには、

現在の会社の企業理念や行動憲章など

があるだろうが、それ以外に別の新たな、

ティール組織へ向かうための専用となる、

マスタールールなるものを設計して

いく必要があることを先にも記載した。

詳細はこちら

 

このマスタールール設計は、各組織で

状況も環境も異なるので、一概には

言えないのだが、2つの方向性から

検証していく必要があるとも記載した。

1.人間はマズローの欲求5段階説に

基づいて行動していくので、この欲求を

満たすような組織にするべく、ルールを

構築する必要がある!

2.ティール組織での3大パラダイムで

ある、全体性、存在目的、自主経営、

という順番にパラダイムを満たすように

組織のルールを決めていく必要がある!

3大パラダイムの中にも、詳細パラダイム

がそれぞれに10近くあり、合計30近い

パラダイムがあるが、最終的にはそれら

をすべて満たすようにマスタールールを

設計していかねばならないが、まず先に

3大パラダイムを大きく捉えてルールを

創っていき、後から、少しずつ足していく

という方法でよい!いきなり最初から

完璧なマスタールールなど創れない

のであろうから!詳細はこちら

 

 

さて、大雑把ではあるが、マスタールール

のひな型程度は構築できたとしよう。

その後は、そのマスタールールに則って

組織を動かしていくのだが、どうやって

動かせばいいのであろうか?

・何か機械を操縦するようにすればよい?

・それとも、演劇のように配役を決めて、

あなたが演出家となって役者を指導して

いけばいい?

 

いずれのイメージでも間違ってはいないと

思う。そのようなイメージでマネジメントする

という本も既に何冊も出されている。

では、当研究会ではどのようにイメージ

するのか?と問われると、”家族”とイメージ

してほしいと答える。

ラルー氏も同様に”家族”というイメージで

組織を運営するという考えを記してはいる

のだが、ティール組織になると、家族という

服従関係は違う!とも記している。

よって、まずは”家族”と捉えて、組織が

徐々に成熟していけば、家族から独り立ち

していくというイメージで組織を捉えて

みたいと思う。

 

 

組織を人間という有機体として捉え、

その上の会社も人間に捉え、

その上の日本も人間に捉え、

その上の世界も人間に捉え、

その上の地球も人間に捉え、

それぞれが、共存している家族である!

というモデルを考えるのである。

 

仮に、組織を10人の課であったとしよう。

すると課長がおり、副課長がおり、

そしてメンバーが8人いることになる。

この10人+組織、会社、日本、世界、

そして地球、も家族にいるのである。

よって、合計15人の大所帯の家族と

考えて、その家族を運営する方法を

考えていけばよいのである!

間違えてはならないのが、課の10人

だけが家族で、それ以外は家族ではない

という捉え方をすると、従来通りの

ありきたりなマネジメントとなり、

決してティール組織に向かうことは

ないであろうマネジメントになるだけだ。

我々が今からやるのは、ティール組織へ

向かうためのマネジメント、リーダーシップ

なのであるから、家族は15人!と捉え

ねばならないことに注意!

 

難しいのは、組織、会社、日本、世界、

地球が目には見えないということである。

目に見えなくても、人間として捉えて、

家族の一員であるかのように扱っていく

必要がある。

 

では、あなたが15人の大家族の長となった

としよう。マスタールールもひな型程度

には創ったとしよう。で、どうする?

15人の家族共同生活がスタートしたのだ。

何をどう決めていけばいい?どう行動

していけばいい?おそらくだが、まずは

役割分担を決めるのではないか?

料理担当、洗濯担当、掃除担当、ごみ、

家計簿、皿洗い、お風呂に、布団、

などなど、細かい役割がいくつもある。

これらを分担して担当してもらうのでは

ないだろうか?

 

それがまさに組織のボディを動かす

ために、それぞれの部位を担ってもらう

役割分担をしていくのであろう。

これは以前にも記載したので理解できる

のではないか。

 

では、問題は、大きな体の組織は

なんとか10人で役割分担して動かす

ことが出来たとしよう。しかし、

会社、日本、世界、地球はどう考えれば

よいのだろうか?

この組織が設計課であったとすると、

会社のボディは次のようになる。

 

 

つまり、会社の口にあたるところが

設計課であった。口の役割を設計課は

会社から求められているというのは分かる。

口の中に、組織がいる、そして組織の

中に我々10人がいるという位置づけに

なるのだ。

 

会社の上には日本、世界、地球が

いるのだが、ボディがデカすぎて、我々の

目には見えないし、イメージもつかないし、

考えることもできないのである。

どうやって日本を、世界を、地球を動かす

のだろうか?想像すらできない!

 

よって、我々がイメージできるのは、

せいぜい会社までであろう。それ以降に

なると、もうボディがデカすぎて、我々が

どう動けば、日本が、世界が、地球が動く

のかなど、イメージできないのである。

これがLv6多元型パラダイムの会社まで

の話である。Lv7進化型パラダイムの会社

になると、”組織”から独り立ちして課長も

不要な存在になるので、個人→会社→

日本→世界→地球という具合になる。

よって、Lv7進化型では、我々はいきなり

会社の各部位を担うことになるのである。

 

 

口から、右手、左手、脊髄、心臓など

さまざまな部位の役割を組織として

ではなく、個人として担っていくのである。

そして、会社がコンサルティング業であり、

日本のなかで口の役割を担っていたと

すると、口の中に会社があり、その中に

我々がいるという位置づけになる。

 

だから、Lv7進化型パラダイムの会社

では、各個人が会社と日本国そのもの

を動かせる、動かし方を理解できる

のである!

 

もっと言うと、Lv8続・進化型パラダイムに

なると、会社や日本からをも独り立ちする

ので、個人→世界→地球という具合になる。

だから、各個人が世界と地球そのものを

動かせる、動かし方を理解できる

のである!

 

想像できるのではないか?世界という

大きな体の一人の人間が、血管である

インターネット網やアカシックレコードと

つながりすべての細胞にまで網が張り

めぐらされている姿を。

その細胞が我々であり、各細胞には

等しく情報がいきわたり、一人の人間と

してのDNAを皆が同じく持つのである。

そして、世界というボディは同じ意志の

基にゆっくり動いていくのであり、その

動き方も、各細胞が情報を常にやりとり

しあっているからこそ、世界という巨体が

綺麗に動くのである。

これがLv8続・進化型パラダイムの世界

である。ここにまで人類はきっと到達でき

るのであるから、楽しみでしょうがない!

 

 

話をもとに戻すと、

Lv6多元型パラダイムまでは、

個人→組織→会社までしかボディの

動かし方を理解できないのである。

つまり、10人+組織+会社の12人

までしか、家族として認識できない

のであるが、これはやむを得ない。

 

さらに言うと、会社に階層がいくつも

あると、もうその1つ上の階層までしか、

家族として認識できないのである。

個人→課→部→事業部→会社という

組織では、個人は課と部までが家族

として認識できる限界なのである!

だから、いくら会社側が、もっと会社の

ことを意識しろ!と命令しても、意識

できないのである!

意識できるのは1つ上の階層まで!

と覚えておくとよい。

だからといって、単純にフラット組織に

してみたところで、意味はない。

しっかり組織を人間という有機体として

捉えて、その各部位をそれぞれに

担ってもらって初めて組織は機能する。

その人間として捉えた後の話であり、

1つ上の組織までしか人間として捉える

ことができないと言っているのである。

ここを理解していただきたい。

 

いずれにしても、

まずは、大きなボディである組織をも

家族であると認識し、共同生活をしていく

ことになるのだ。

そのために、皆に役割分担をしてもらい、

その役割を担うことで、ボディを動かす

ことができることまでは理解できたのでは

ないだろうか?

 

以後、実際に動かしてみたら、

いろんな不都合が起こってくる。

それについては、また別途記載したい。