こんばんは。
前回は大学院の受験資格について紹介していきました。
今回は少し話がそれますが、大学院進学の意義について考えていこうと思います。
これまで、大卒でない方の大学院進学についてお話していましたが、実際に大学院に在籍している学生の多くは、大学を卒業してから大学院へ進学しています。
そして、進学理由として一番多いのは、『学部時代にしていた研究を更に深めたい』というものですが、なかには『就活に失敗したから』だとか、『学部時代より有名な学校に行きたい』という理由で大学院へ進学する人もいます。
そこで、今回取り上げるのは、『学部時代より有名な学校に行きたい』という理由についてです。
この理由は、プラスにとらえれば、『上昇志向がある』という見方もできます。しかし、世間的に『学歴ロンダリング』という言葉が存在している以上、残念ながらこういった理由はネガティブなものとされています。
※学歴ロンダリングとは、自分の行っていた学部より有名な大学院に行くことで最終学歴を良くみせるようにし、学歴コンプレックスを解決するといったようなことです。詳しくは検索してみてください。
さて、有名大学院に進学することは本当に学歴コンプレックスの解決になるのでしょうか?
結論から言ってしまうと、それは人それぞれだということになってしまいますが、私個人としては今のところあまり解決にはならないのではと思います。
なぜかというと、学部と大学院は別物であり、本当に学部の学歴コンプレックスを解決したいのであれば、大学受験を再びするか、編入学試験を受験する方がいいと思うからです。
では、話を大卒以外の方に戻しましょう。
大卒でない方が大学院への進学を考える場合、『現在の学歴に対するコンプレックスを解消出来るのなら』という方も多いと思います。
それがいいか悪いかということは誰もわかりませんし、それぞれの考えを尊重すべきでしょう。
ただ、一つだけ言わせていただくと、『大雑把でもいいので何をやりたいかの方向性くらいは決めてから大学院への進学を考えた方がいいのでは?』ということです。
実際問題、出願時に研究計画書を提出しなければなりませんし、何をやりたいかの方向性が決まっていないままとりあえず適当に研究計画書だけ書いて合格できても、入ってから後悔することになりかねないので、
まずは、何について学びたいか
を考えていただきたいと思います。
大卒でない方の場合、『まずは受け入れてもらえるかどうか』を考えてしまいがちかと思いますが(私もそうだったので気持ちはわかります)、せっかく大学院進学を決意するのであれば、目的意識をしっかりと持つということが、進学の意義としてベストな答えなのではないどしょうか。
今回は急に厳しめな内容になりましたが、あくまで『そういった心がけも大事では?』という程度に受け止めていただければいいなというものです。
長くなりましたので、この辺りで締めたいと思います。
最後までお目を通していただき、ありがとうございました。