どうもー!コウジロウです

 

 

台風強風が吹く時、窓のすき間から風が入ってくることありませんか?

 

 

 

このご相談はボチボチありますね。

 


 

  すき間風の原因


私が対応した中では、原因は4つのパターンになります(他の原因があるかも知れませんが私の経験談を元にしていますので、抜けがあったらゴメンナサイ)。

 

 

① フレーム傾き

② 窓のカギの緩み

③ 気密ゴム劣化

④ サッシ枠変形


 ※青文字はリンク先へいけます

 


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この投稿では① フレーム傾きを解説します。

 

 

 

  正常な状態とは?

 

 

 

 

 

正面図は室内から見たイラスト。この形を引違いサッシと言って、基本的に右側が手前に付いています。(断面図参照)。

 

 

 

 

正常なら、左右にスライドして開閉できます。

 

 

 

  傾いた状態とは?

 

  

フレーム自体の変形はめったにありませんので、フレームが傾く原因は、戸車の高さが変わってしまったことにあります。

 

 


 

戸車は1枚の窓ガラスに2つ付いています。色々な原因で、右が低くなったり、左が低くなったりします。

 

 

 

 

次のイラストは、右の窓ガラスの右側が下がっています。赤い部分がすき間だとすると、窓ガラスの右側を上げればすき間を無くすことは可能です。その為には、戸車を調整してフレームを上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

戸車の高さ調整ビスは、窓ガラスの左右下に付いていて、イラストと違って実際は窓ガラスのフレームの中に隠れています。 

 

 

 

 

 

右へ回すか、左へ回すかはとにかくやってみて!窓ガラスのフレームの下の方に手を添えて、ドライバーを回せば上がるか下がるかだいたいわかります。上がってくればすき間の赤い色のところは小さくなります。窓ガラスとサッシ枠の間隔が平行になればOK

 

 

 

 

左側が下がっている場合は、これとは逆ですがやり方は一緒。

 

 

 

 

戸車の高さを変えたことで、真ん中にある鍵(クレセント)がうまくかからなくなることもあるので、鍵は必ずかかる高さにするのが鉄則です。

 

 

 

 

この状態まで調整できて、鍵を掛けてガタつきがなければ、すき間風はだいぶ改善されると思います。ま、色々な要因があるので、100%とは言えないかも知れませんが・・・

 

 

 

 

このレベルなら、DIYでもいけると思います。プラスのドライバーで軸(金属部)が長いモノの方がいいでしょう。私は、軸の長さが12センチのものを使っています。画像の赤い方を使っています。

 

 

 

 

 

 

 

  戸車の調整がうまく出来ないなら

 


調整をしても高さに変化が無い場合や、そもそもスライドしにくいなどの症状があれば、戸車破損の可能性あり。その場合は戸車交換が必要ですが、わからない場合は、無理せず業者を呼びましょう。戸車交換の様子はこちら

 

 

 

 

その他の原因を見る場合は、下のリンクからどうぞ。※青文字はリンク先へいけます

 

 

① フレーム傾き

② 窓のカギの緩み

③ 気密ゴム劣化

④ サッシ枠変形

 

 

 


  どこに頼めばいいの?



業者を呼ぶなら便利屋業系か、マンションだと管理会社のメンテナンスサービスサッシメーカーあたりでしょうかね。ニッチな分野なので、あまり大きい工事をやっている業者だと対応していない場合もあると思います。

 

 

 

リフォーム会社や工務店で、小さな工事に対応する技術スタッフがいるところなら呼んでも大丈夫です。営業担当の人が見に来てくれた場合、診断が的確にできる人ならいいのですが、そうでない場合、結局技術スタッフが診断に来ることになります。これは二度手間になるので、呼ぶ方も、呼ばれる方にもロスが出ます。

 

 

 

 

それなら初めから、技術面の診断ができる人に来てもらうのが手っ取り早いです。問い合わせ時に、『技術者の方が来てくれますか?』と聞いてみるといいかも知れません。

 

 

 

 

 

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下世話な話しですが、このニッチな分野ではよくいう『相見積り』は適切ではないと思います。確かに、ある程度の規模以上の工事なら、私も相見積りを推奨しています。ただ、技術者が来て、その人が金額提示をする分野は、利益が少ない状態で動いています。

 

 

 

 

そこに相見積りの考え方があまり入ってしまうと、この分野で働く人の収入減に直結していきます。そうなれば先々、この分野に携わる人が少なくなってしまう可能性があります。収入が下がる一方であれば、この分野で働こうという人は出てこなくなります。その辺が頭の痛い問題なんですよね。


 

 

ではまた!