こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場での様子、また独断によるツッコミなどをお届けしています。

 

リハーサル過去記事参照)もいよいよ佳境で、いよいよ本番に向けて秒読み体制に入ったミュージカル…実は私はそのミュージカルが上演される会場と日付以外に、実際それがどういうイベントなのか、あまりよく把握せずに承諾した…(いや、それはしろよ!)…いやそれどころか、こんなにガチで歌わされるとも思っておらず、後で脚本を見て青ざめたくらいである…(過去記事参照)

ただそれが10分間の短編ミュージカルだったし、まさかその10分間だけの為にお客を呼ぶとは思われなかったので、まぁ、いくつかの作品の抱き合わせ公演だろうな…ぐらいの見当はついていた…

 

その2週間ぐらい前に、イベント主催者からそのイベントの宣伝のウェブサイトやデジタルチラシ、そしてチケット購入に関する情報が送られて来て、それでようやくそのイベントの全貌が明らかに?!…そしてそれは予想以上に大掛かりな物だった…

 

 

このSOUND BITESというイベントはかれこれ10年以上続いている、10分間の短編新作ミュージカルのフェスティバルだそうで、今回10作品が参加!…さらにその会場もジョボいOff-Off Broadwayの小劇場かと思いきや、マンハッタンにある、音楽ファンには結構名の知れたコンサートホールである?!…しかも客席はオーケストラとバルコニーがある?! …そして当然の様に、チケットの値段もあまり可愛くない強気の値段設定である…おまけに、そのチケットも、普通のショーケースなら、出演者には家族用の招待券が出るものなのだが、今回は「家族と友達用」のスペシャル・ディスカウントだけ?!…そのディスカウントも、家族と友人には15%オフになる…という程度のものである…これが無料か半額、あるいはせめて普通のOff-Off Broadwayのレートなら「是非来てね!」と言えただろうが、正直のところ、私だったらこのチケット料金で躊躇していただろうから、イマイチ積極的に宣伝できなかった…ただ、友人達には案内の段階でディスカウントのコードも送るそれでも「チケット買ったよ!」と言ってくれた友人達には、本当に機織って恩返ししたくなる

 

また、いつも我々夫婦は、自分の公演には相手を招待する…というのが鉄則なので、今回は私は奴のチケットを買わねばならない?!もう来んでええわ…と言いたくなったが、それもあんまりなので、覚悟を決めて自分のショーのチケットをネットで購入した…もちろん、ディスカウントコードをしっかり使ったのは言うまでもない…

 

ところが、そのチケット購入は、実は私は結構早い段階でやったのだが、その時点で半分くらいもう席は埋まっている?!…さすが10団体も参加すれば、それだけチケット争奪戦になる…という事だろうか…夫が好む通路側に至っては、真ん中の方は全滅…結局前から3列目、もしくは後ろの方しかなかったので、3列目に座ってもらうことにした…

これでもしエージェントが来るとか言い出したらどうしよう…と少し青ざめる…一応報告がてら招待状を出すが、チケットを売りつけるわけにはいかないから、これもやっぱり私が購入か?!…あるいは、業界用には専用のコンプが出ているのかも知れないが、何かそれも面倒だ…幸か不幸か薄情な私のエージェントは来ない様だったが、いつもなら直前に出す「Riminder(再案内)」も今回は忘れたふりをしてブッチした…まぁ、来てくれれば嬉しいけれど、それは普通のショーケースの時にしてもらおう…

 

すると、同じ出演者達から「Broadway Worldにも載ってるよ」という情報?!…「Broadway World」って、Broadwayの作品のニュースやレビューなんかもよく載ってる、あれ?!

 

 

急いで見てみると、そこにはこのイベントに関するもっと詳しい情報が載っており、それによると、なんと参加者にはブロードウェイに出演している俳優さん達が結構いる?!…まぁ、このギャラの安いプロダクションに出るぐらいだから、大スターではないと思うのだが、これでこの公演日が「月曜の夜」という、不思議な日程だった事に納得がいったどうせやるなら客の入りやすい金、土、日に公演するのが普通なのに、何で月曜なんかにすんねん?!…と思ったが、実はブロードウェイの休日は月曜だけ…金土日には、ブロードウェイ俳優達は皆働いているので、月曜しか参加できないのだ

 

これは思いの外大掛かりなイベントだった事にも驚いたが、そんな中に入っててええんか、私?!…と、実は内心かなりビビってしまったが、それでも夫の為にチケットを購入した時、もう後には引けない!…と覚悟は決まったチケットの払い戻しできないからだ…(そっちかい?!)…いずれにしても、もう明日は本番ビビっている場合ではない

 

 

★過去記事★