こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場での様子、また独断によるツッコミなどをお届けしています。

 

三寒四温…春になったと思ったら、また寒くなる…という繰り返しだったが、それでもいつの間にか近所のソメイヨシノは満開になっていた?!…こんなに寒くても桜って咲くんや…ということ少し驚いた…

 

 

エージェントを通して仕事をした時は、その仕事のギャラから、必ずエージェントにコミッションを払わねばならない…これはエージェントとの関係の基本である…というか、それがエージェントの商売なのだ…つまり、タレントが仕事を得て、ギャラが入って初めて、エージェントは収入を得る…というわけである…だから、もしコミッション以外にタレントからお金を取ろうとするエージェントがいたら、そことは縁を切った方がいい

 

少し前にVOの仕事をした(過去記事参照)のだが、それは西海岸のエージェントからで、そこから仕事を得たのは初めてである…その際山のようなペーパーワークが送られてきたのだが、それがデジタルだったので散々苦労させられた…(過去記事参照)

そして実はそのペーパーワークの中には、最初「Commission Agreement」というものもあった…要するに「この仕事のコミッションを払います」という事にサインするわけである…何をそんな当たり前の事を?!…と思ったが、ひょっとしたら中には「そんなの払わねばならないなんて、聞いてない!」なんてゴネる奴がいたりするのか?!

 

まぁ、そのコミッションを払うのは当たり前だから別にいいのだが、問題はそれをどれだけ払うのかが書いていない?!…普通エージェントでユニオンの場合は10%と決まっているのだが、それが実はマネージャーだったりすると15%~20%というのもあったりする…また、マネージャーによっては、Double Dipping過去記事参照)をするところもある…そこでこれはサインする前に確認せねば!…と、メールで先に問い合わせると、すぐに「10%だよ。」という返事が来たので、安心してサインしようとしたら、1箇所ちょっとしたミス発覚?!…それを指摘すると、どうやらシステムがバグったせいだったらしく、「IT担当者に相談したから、直ってからでいいわ。」という事になり、なんとそのまま忘れ去られていた?!

実は私も忘れていたのだが、その「Commission Agreement」にサインしないまま、仕事はあっさり終わってしまったまぁ、コミッションは払うけど、ええんかい、そんなんで?!

 

そしてさらに間抜けな事に、そのギャラは1ヶ月以内にあっさり私のところに届いたさすが支払いが早い!…と思ったら、何とプロダクションのPayrollから直接送られているではないか?!

実は、この私のギャラは、本当ならエージェントに先に送られるべきもので、そこからエージェントはコミッションを引いた分を私に送る…という事になっていたのだが、時々Payrollはそんなもの無視して直接タレントに送る…というポカをやらかす…でもまぁ、実は私にとってはこの方がありがたいエージェントのところで忘れられる事なく、早くこちらに届くし、コミッション分だけ私のチェックで払えばいいのだ

 

そこで、エージェントに「何か知らんけど、チェックこっちに届いたから、コミッションのチェック送るので、住所教えて下さい。」とメールを送る…実は、その時私は、「ありがとう、じゃあ、ここに送って」というような、軽いノリを期待していた…というのも、これまでもそういうPayroll会社のポカは決して珍しいことではなく、そういう時は、いつも私はエージェントにコミッション分のチェックを郵送する事にしているからだ…

 

ところが、そのエージェントは「まず金額が正しいかどうか確認するから明細書の写真を送って!」と言うので、そうすると、「これからアカウント部門に確認するから、まだチェックは送らずに指示を待つようにと言う?!…金額は多分合ってると思うが、言われた通りに向こうからの指示を待った…これは下手をしたら「そのチェックをまずこちらへ送れ」と言われるか…と、まだキャッシングしないでおくと、どうやらアカウントの担当者がその時休みを取っていたらしく、何と「先にキャッシングしていいよ。」と言う?!…ちなみに私、まだ「Commission Agreement」にサインしてないんやけど、ええんかい?!…と突っ込みそうになったが、まぁ、そもそも払わんつもりなら、知らせる事もないわな…どっちにしてもちゃんとコミッションは払うつもりだったから、そのまま向こうの指示を待つ事にしたら、そのまま1週間過ぎるええんかい?!

 

ニューヨークとはまた全然違ったこの緩さにはちょっと驚いたが、ある意味好感さえ持ったまぁ、向こうもこっちがバックれるとは思ってないやろうし、こっちもちゃんと払うつもりだから、そんなにギスギスすることもないわけだ…

 

そして1週間以上経って、忘れた頃に、そのアカウントの担当者から、コミッションの金額と「ここの住所に送って」という指示が届いたので、コピーした明細書を同封し、そのコミッションのチェックを郵便局で投函…そして先方には今日投函したから、受け取ったら知らせて下さい。」とメールを送ると、そのエージェントから「今日はまだ届いてないよ。」と言う返事…だ~か~ら~!今日投函したって言うたやろ?!そんなに早く届くかい?!…多分向こうは私がもっと早く投函していて、「届いたら教えて!」と聞いているのだろう…と勘違いしたのだろう

 

そしてそんな間抜けなやり取りの合間に、そのエージェントから意外な申し出を受けた…のだが、それはまた次回に…

 

 

★過去記事★