こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場での様子などをお届けしています。

 

昨日は更新できなくてすいません!…もっとも、更新出来なかったのは、決してサボっていたわけではなく、色々な意味土砂降りに翻弄されていた為…その顛末を聞いてやって下さい〜

 

事の始めは、映画のBG仕事だった…場所はブルックリンで、コールタイムは朝の6時半…これは微妙な時間帯である…これが5時半なら安全のためにカーサービスを使うが、大分日が長くなって6時にはもう明るくなっている…それに私の地下鉄の最寄駅から1本で行ける…そこで思い切って地下鉄で行ってみる事にした…

 

家を出た時はまだ真っ暗…例によって、ホーム中程の車掌さんの乗っている車両近くで待つ…ほとんどの人達はそうしているので、車両もそこそこ混んでおり、そこに乗っているのは、皆早朝から働く労働者達…お勤めご苦労様です!…と、自分も含めて言いたくなる程で、ニューヨーカーの警報過去記事参照)に触れる様な危険は感じられなかった…

 

それがマンハッタンのミッドタウンに着くと、多くの人が降りて行き、ホームレスさん…なのかな?…という様な微妙な風貌な人が乗ってきた…と思ったら、何とその人は、タバコの様なものに火をつけて吸い始めるではないか?!…それがタバコなのかマリファナなのかちょっとわからないが、地下鉄車内は禁煙なのに、堂々と喫煙し始める…という時点で、ちょっとこの人はヤバい!…と、ニューヨーカーの警報が鳴り響き、さりげなく少し離れた路線図を見に行く…という姑息な芝居をしつつ、速攻でそこから離れた席に移る…もっとも別の車両に移るには、一旦外に出なければならなければならないので、同じ車両に居なければならない…また移ったところで、そこにもまら危ない人がいる可能性もゼロではないのだ…またあまり露骨に「避けている」のがバレてしまって、それで絡まれてはかなわないさりげなく距離を、しかし目一杯取り、ドキドキしながら一刻も早く目的地に着く事を祈るのみ…

しかしその喫煙オジサンは、あっさり次の駅で降りて行ったタバコ吸いに地下鉄乗ったんかい?!…それでも心底ホッとした…

 

地下鉄の駅から、10分程住宅街を歩いたが、外はすっかり明るくなっている…

 

 

ホールディングに着いたが、ワードローブの方はまだ何の準備もできていない模様…

そこでPAが「朝ごはん食べて来ていいよ」と言うので、他のBG達と喜んで朝ごはんを取りに行く…その場所を聞くと、PAは「サインに従って行け」と言う…通常その近くに「Breakfast→」と矢印のサインが出ているはずなのだが、それはどこにも見つからない?!

しかし「Set→」という撮影現場を示す矢印のサインはあった…朝ごはんは通常セットの近くにあるので、それならこの矢印に従って行こう…とさながらオリエンテーリングの様に、そのサインに沿って進む…ところがこれが滅茶苦茶遠い?!かれこれ10分以上歩いているが.一向につかないではないか?!

 

やっとの事でそこに辿り着いた時には、既に15分経っていた…これがもしヘタレの私1人だったら、諦めて戻っていた事だろう…そろそろワードローブの用意も出来ているはずなのだ…しかし同行者達は「絶対に朝ごはんをゲットする!」という固い意思の持ち主だった…その同行者達のおかげで、無事朝ごはんをゲット!…ホールディングが暗かったので、あまり美味しそうな写真ではないが、巨大なBLT(ベーコン・レタス・トマト)ラップ…

 

 

そしてその場所は、実はホールディングからたった2ブロックである事が帰りに判明…来る時我々は、遠回りしてしまい、3倍以上の距離を歩いていたのだ

 

朝ごはんと共に急いでホールディングに戻ると、そこにいた他のBG達は既にワードローブのチェックを終え、ラインナップの写真を撮っているではないか?!

幸い、私の最初の役は屋外の通行人だったので、今帰って来たそのままの格好で、ワードローブの所へ行き、OKが出たら、その場でしれっと写真を撮る…2着目の衣装はその後にどさくさ紛れにワードローブに見せ、これもすぐOK…

それからセットに移動する迄の10分間で無事朝ごはんも完食出来た…

 

そうしてセットに向かうが、結局そのままサテライト・ホールディングで待機…結局その通行人役で呼ばれたBGは1人も使われる事なく、2つ目の衣装に着替える何やねん?!…これなら1時間遅く、もっと楽で安全な時間帯に来られたんちゃうんかい?!

それでも、外は曇り空ではあったものの、まだ雨は降っておらず、比較的気温も暖かい…この時はまだ、この後にどんな目に遭うかは、知る由もなかった…

 

その2へ続く)

 

★過去記事★