こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場での様子、また独断によるツッコミなどをお届けしています。

 

その日は1日オフだったので、友人とランチを食べに行く事にした…そこで地下鉄に乗って、友人の住むエリアへ移動…途中で地下鉄を乗り換え、そこから約15分ほどで待ち合わせの駅に到着するはずなのだが、乗り換え駅から5分ほどのところで、いきなり地下鉄が止まってしまう?!それも駅と駅の間で止まったまま動かなくなってしまったので、そのまま乗っているしかない…

 

かなり長い間止まっていたのだが、何のアナウンスもない?!…また、ニューヨーカーはこの手の問題には慣れっこなので、誰も騒がず、皆じっと静かに座っている…やがて地下鉄は動き出し、次の駅に着いたが、またそこから動かなくなった?!

 

どうやらその1つ前の電車に問題があったりして、前の駅で詰まっていたりするのだろうか?!その問題車両に乗っている人達は大変やろうな…と思っていると、いきなり「この車両はOut of Service(故障中)なので、すぐに降りるように!」というアナウンス?!…問題車両はこの電車かい?!

 

仕方がなく皆、ぞろぞろとその駅で降りる…プラットホームは吹きっさらしの外で、気温は凍える様な冬気温…しかし、電車の中を空っぽにしても、そのまま電車はそこに留まり一向に動かない?!

 

その時、消防車がサイレンを鳴らしてすぐそばを通る…と思ったら、いきなりそこで止まった?!…と思ったら、いきなりホームに消防士さん登場?!一体何が起こったんや?!

 

 

消防士さんというのは、やはり日頃から鍛えているだろうし、何よりも命懸けで火を消し、人を救うのが仕事…その要素で男前度が3割増になるのだが、背中に酸素ボンベを背負ったフル装備の消防士さんは、やはり滅茶苦茶格好いい!眼福眼福…などという、我々の不謹慎な視線を受けながら、消防士さん達はホームを行ったり来たりする

 

 

その時ようやくアナウンスで「〇〇駅近辺で、車両に問題が生じ、消防隊が調査中の為、両方向の電車が不通になります。」…〇〇駅って、この駅やんか?!…しかし、ホームを行き来する消防士さん達の様子には、あまり緊迫した様子は見られず、彼らの無線からも「There’s no fire…(火事はない様だ)」と言う声も聞こえてきたのだが、一体何が問題で、なぜここに消防士さん達がいるのか、依然として謎である…その消防士さん達はいずれも、これからいつでも火の中に飛び込めます…と言わんばかりのフル装備なのだが、そんな装備が必要な状況…だと思われていたのか?!

 

やがて消防士さん達は撤退し、電車のドアが閉まり、その問題電車は空っぽのままその駅を発車した…そして我々はホームに残されたが、次の電車はもうすぐそこに来ている…のだが、その電車もずっと少し離れたところに止まったまま?!…もう問題の車両は行ってしまったし、これで運行再開か?!…と思ったのだが、電車は一向に来ない

 

 

いつ回復するかわからないので、これはバスか何か、他の移動手段を探した方がいいのかも…と思い始めた頃、ようやく駅の手前にずっと止まっていた電車がホームに到着した…が、何とそのまま止まらずに通り過ぎてしまう?!何やねん一体?!

 

そのままホームに取り残され、我々は唖然としていると、また次の電車がやってきた…それで、今度こそ再開か?!…と思ったが、またもや電車はそのまま通り過ぎてしまった?!嫌がらせかい?!

これには途方に暮れた…この地下鉄問題で足止めを食ってから、そろそろ1時間くらい経っている…目的地の駅で待っている友人には、こちらの様子をテキストで逐一ライブ中継していたが、このままここで電車が来るのを待っていていいものか?!…ホームには録音されたアナウンスで、「〇〇駅近辺で、車両に問題が生じ、このラインは両方向不通なので、バスを利用するように」と繰り返し言うのだが、見知らぬ土地なのでバスの状況もよくわからない…

 

すると、向かいホームに電車が到着し、何と人々が乗り込んでいるではないか?!…という事は、反対方向は回復しているという事か?!…ならば反対方向で少し戻り、そこから別のラインに乗り換えた方がいいのではないか?!…あるいは、バスを調べてそちらを使うべきか?!…それともこのまま待ち続けるか?!…どうするべきか迷ったが、あと10分待って、それでも埒が開かなければ別な方法へ移行する事に決めた…その時、また電車がホームに近づいてくる…そして今度は…やった、ちゃんと止まった!…そしてドアも開き、ちゃんと乗り込むことができた!

 

その後は、まるで何もなかったかのように、電車は平然と運行…おそらくさっきのせいで、かなり遅れが生じたりしていたと思うのだが、それについて詫びの言葉もなくまたさっきの出来事についても何の説明もないままである…そしてほとんどのニューヨーカー達は、それらに対しても特に騒ぎ立てず、平然と電車に乗り続ける…まぁ、ニューヨークというのはそういうところである…

 

 

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