こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。
NYアクターの生活、オーディション、現場での様子などをお届けしています。
ロックダウンのせいでレコーディングスタジオもクローズし、そのトバッチリで、VO(声の仕事)はホームスタジオで録音…というケースが増えてきた。
ご存知の通り、私も自宅になんちゃってホームスタジオ(過去記事参照)を持っているのだが、その大半はオーディションの為…まぁ、録音仕事もやってはいるものの、その音質は「ベストではないけど、まぁ仕方がないね。」という程度ではないかと思うのだが、最近はそうも言っていられなくなった…それに、実は前からもう少しいいマイクが欲しいな…と思ってはいたのだが、何分の先立つものが(涙)…それに、メカ音痴の私には、どのマイクがいいのかよくわからない…現在のマイクも、買う時はあちこちレビューを読みまくり、財布と相談し、かなり時間をかけてリサーチして決めたのだ…それに生来の貧乏性…壊れたわけでもないのに新しいものを買う…というのに、何気に罪悪感がある…
しかしある時、おそらくSNSか何かだったと思うのだが、VOにお薦めのUSBマイクの話が出ており、アップグレードを夢見ながらも所詮USBマイクしか使いこなせない私は、その記事を貪るように読む…が、そのマイクの定価はやはりそれなりのお値段…今はちょっと手が出ないな…と思ったが、念のためAmazonで調べると、何と私にも買える値段のものがあるではないか?!…ひょっとしたら型落ちか、デザインか色が不人気…とかいう理由かもしれないが、どの道最新機能など使いこなせない私には十分である!しかもそれには、10ドル追加すれば、抱き合わせでレコーディング用のヘッドホンもついてくるというバンドルがある!…実は私は普通のイヤホンを使っていたので、前から専用ヘッドホンが欲しかった…イヤホンだと編集で長時間着用するのは辛いし、何よりも外の雑音が録音の音よりも大きく聞こえてしまうのだ!…半ばそのヘッドホンに背中を押されるように、気がついたらそのバンドル版を購入していた。
普段からさほどAmazonで買い物しない私だったが、この時は、いつマイクが必要になるか分からないのでAmazon Primeに入る…ところが、コロナのせいで、現在Essentialでないものの配達は遅れている…私にとっては、このマイクは立派なEssentialなのだが、仕方がない…
Amazon Primeでさえ、なんと到着するまでに3週間かかったが、その到着予定日の最終日にちゃんと着いたところがさすが Prime?!
一応段ボールの外はアルコールで拭いたが、念のため4日間廊下に放置…幸か不幸か、そういう時に限って声の仕事もオーディションも、なぁ~んも入っていなかったからだ…
コロナウィルスが段ボール上で生きられるという4日間が過ぎ、ようやく開封…晴れて新しいマイク、そしてヘッドホンとの対面…
まず箱を開けると、何とその中にはさらに別な箱?!
そしてさらにその中に、注文した物の箱がそれぞれ入っている…マトリョーシカかい?!
新しいマイクは思ったより大きくどっしり重い…おそらく、新型はもっと軽くて小さいのかもしれないが、私にはその安定感が好もしい…実は前のマイクは軽くて、すぐひっくり返る様な奴だったのだ…
さらに、実は色々目的に応じて賢い機能があるそうだが、気の毒に私が使うのは最も基本的なものだけ…宝の持ち腐れだが、その分ちゃんと使うからね…
さて、そこで筆下ろし(もちろん書道の話ですよ!)…もとい、初のテスト録音…
まずそのマイクの感度がいいのに驚いた…前のマイクと同じ距離とボリュームで喋ると、いきなり音が振り切れる?!…しかも、その感度の良さは、実は諸刃の刃…感度が良い分、私のサイドのノイズもよく入ってしまうのだ…さらに、私は声がでかいので、マイクとの距離も以前より必要だ…衣擦れの音まで入ってしまうので、慣れるのに少し時間がかかるかもしれないが、しかし録音された音質は、私には前より良いように聞こえた。
ちなみに、一緒について来たヘッドホンは、完全ノイズカットではないものの、携帯のイヤホンに比べれば格段に快適…確かにイヤホンより重いが、雑音が少なくなり集中しやすくなる…
アップグレードしたなんちゃってホームスタジオが、これからも活躍してくれる事を期待すると共に、1日も早く外のレコーディングスタジオで仕事ができる日が来るのを祈ってやまない…
★過去記事★