こんにちは。ニューヨークで役者やってます、まみきむです。

NYアクターの生活、オーディション、現場での様子などをお届けしています。

 

前回のお話:

自宅のホームスタジオでの録音仕事の依頼が来たので、新しいコンピュータと新しいソフトを使って録音し、依頼人に送ったところ、思わぬ問題が発生し…

 

録音そのものは、自分なりに納得のいくクオリティだと思ったのだが、いきなりクレーム発生…何と、録音したものにecho(反響音)が入っているので、ちゃんと防音と反響防止をして録り直すように…というのだ…

しかし、防音と反響音防止はちゃんとやっているこれ以上どうしろというのだ?マイクに毛布でも巻けってか?!

 

実は、その依頼人からの仕事は前にもやった事があるのだか、当時私はWindowsを使っていた…その時は、echo問題は出なかった…なのに、コンピュター以外は全く同じ状況で録音して、今回問題があるという事は、これはコンピューターあるいはソフトのせい…と考えた方がよさそうだ…MacあるいはGarageBand のせいか?!…実はMacに変えた理由の一つは、こうした録音仕事のニーズにこたえる為だったというのに、そのMacで問題が起こるってどうよ?!…それとも、echoが出ないセッティングがあるか?!

 

そこでまたもやGoogle大明神に頼ろうとしたが、私の質問の仕方が悪いのか、大明神が私の意図を理解してくれないのか、答えは中々見つからない…これは古いコンピュータでやるか…と覚悟しかけたが、その前に経験豊かな先達に教えを乞う事にした…そもそもGarageBand を私に勧めたのは彼なのだ

 

ちなみに、最初の録音で、私はNarrator Voiceというセッティングを選んでいたのだが、これだとechoが出てしまう…しかし、もう一つのVocal用のセッティングNatural Voiceというセッティングの方は、ナチュラルどころか、私にさえはっきりもっとechoが聞こえる…それ以外のFunky Voiceなどのセッティングはもはや論外…一体その先達は「どのセッティングを選んでいるのか?!」と聞いてみた…もっとも、特定のセッティングを選び、その後にEQ Control をどうこうして…なんて事をもし言われてら、私にはノ~アイディアなので、そうなったら古いシステムに戻るつもりだった…

 

ところが、その先達の答えは、全く私の予想外だった…「どれも選ばないというのが正解です。」えっ?…そんなのアリ?!…っつうか、「どれも選ばない」なんて選択があるのか?!…私の見たYouTubeのチュートリアルでは、必ずどれかのセッティングを選んでいたので、「どれも選ばない」などという選択肢が自分にあるという事さえ、実は私は考えた事がなかった…

 

考えてみたら、自分の目の前にいくつか選択肢が与えられると、当然その中から選ぶものだ…と思い込んでいたのだが、確かに、「どれも選ばない」という選択肢も確かにあるのだ…そしてそれは、選択肢をもう一つ増やす事でもある…それによって気が楽になったり、豊かになる事も、実はあるのではないか?!

 

ちなみに、その「選ばない」セッティングで録音すると、echoのない聴き慣れたナチュラルなサウンドであっさり録音できた…

今思えば、あれらのセッティングは、おそらくPodcast用で、効果をわざわざつける為のセッティングだったのだろう…なんや、わざわざecho付けとったんかい!

 

目から鱗が落ちまくる体験と共に再録音したものは、あっさりOKが出た