なにも残らない昔話#12 ~アニキ☆マンマン外伝~
なにも残らない昔話 ~アニキ☆マンマン外伝~
「正義の光が悪を討つ。純白の疾風迅雷、アンマンマン!」
おかしな振り付けのあと、奇妙なポーズを決めて、アンマンマンは満足そうです。
「いくぞ、リスオトコ!」
「リスリス・サンフラワー・シード!」
「うわー。ひまわりの種だー」
アンマンマンは、喜び勇んで、地面に散らばったひまわりの種を拾い集めます。
「とう!」
しゃがみこんでいたアンマンマンの脇腹に、リスオトコのツマ先キックが炸裂しました。
アンマンマンは、口からおびただしい量の、なんだかヤバそうなモノを、ビチャビチャ吐いてしまいました。完全に、フィーバーです。
なんとか立ち上がりましたが、グロッキー気味のアンマンマンは、足元がおぼつかない様子です。
「そんな、子どもだましの攻撃が、このわたしに効くとでも思っているのか?」
あんなに真っ白だったアンマンマンの顔色は、薄汚れています。ふっくらしていた頬も、心持ちげっそりです。
「今度は、こっちの番だ。いくぞ、リスオトコ!」
斜に構えたアンマンマンは、右拳を握りしめ、少しだけ腰を落としました。みるみる、大気中のオーラ力(ちから)が光となって、アンマンマンの拳に集中します。
強大なエネルギー磁場が、アンマンマンの周囲の空間を歪めはじめます。様々の粒子がこすれあう、バチバチという摩擦音がはじけます。
暗黒の反物質。
アンマンマンは、この危険極まりない悪魔の力を使うことを許された、神の使者なのです。
「アン・マーーーンチ!!」
一閃。
アンマンマンの正義の右拳から放たれたアンマンチは、音もなく、周辺のあらゆる物を巻き添えに、リスオトコを消し去りました。
時間が止まってしまったかのような、完全な無音の世界に、アンマンマンだけがいます。
(やはり・・・。戦いは、好きになれない・・・)
強大すぎる力と引き替えに、壮絶な疲労感が襲ってきます。アンマンマンは疲れ果てて、その場に倒れこんでしまいました。
なにも残らない昔話 ~アニキ☆マンマン外伝~ 目次作りました【クリック】
今回の話は、わたしが大好きなあの美少女【クリック】 とのコメントのやりとりをしているうちに思いつきました。
※この話が、アニキ☆マンマン#1~ へ続くと思います、多分。