私たちが受けた
昭和・平成の教育では
勉強の努力がそのまま報われたので、
頑張る=成績アップ=社会的価値
の図式が成り立っていました。
しかし
2030以降の次世代Soeitey5.0社会では
受験勉強の成果は
努力耐性のスクリーニングの対象には
なりますが(忍耐力の証明)
そのままイコール社会的価値になるかというと疑問です。
試験の良い成績≠社会的価値
なぜなら受験勉強は、
成績の優劣(数値化)つけるために
答えのある問題を【早く正確に】解くという
演算処理能力が求められるのですが、
それは当然AIが得意なわけで、
実際は、社会に出たとたんに
答えの無い問題に最適解を出す
創造力とイノベーションを求められる時代に
なって行くからです。
コンピューターに代替される能力を
それとわかっていながら、
”ただ成績を可視化する為だけに”
若い柔軟性と伸びしろのある時期に
ひたすら盲目的にやらせておいて、
卒業したら、
”ハイこれまで習った事はリセットして
自分で考えてね。”
は、あまりに酷ですが
残念ながらそうなるのは確定路線です。
毎日の生活でも
どんどんIOTが活用されてきて
それこそ
一昔前のSF映画のような生活
になりつつあるのを実感しています。
2030年以降に訪れる
シンギュラリティ(技術特異点)では
AIの処理能力が人間を超え、
より社会が便利になることが予想されますが
では、
その時代に働きに出る我が子は
どんな能力を持っているべきか、
そして、そのために、
幼少の今から何を学ばせるべきか?
具体的に想像できる親さんはいるでしょうか?
なかなか難しいと思います。
というか、無理です。
なぜなら
『人間は自分の受けた教育に基づく価値観でしか子どもを教育出来ないから』
どうしたって、
自分の成功体験、失敗体験を
ベースに勉強の価値判断を
せざるをえないのですが、
そもそも、その時点で
次世代対応教育の視点からすれば
マイナススタートですからね。
最先端開発エンジニアである私の肌感覚では
日々進化する技術に、
自分がオールドタイプであることを
実感する機会が確実に増えてきており、
同時に、それは我が子の学習が
『このままでいいわけがない』と
確信して教育のモチベーションになっています。
私の生徒の親さんにも
テレビや、雑誌にあおられて
プログラミングに飛びつく親さんは
多いです。
それ自体は否定しませんが、
そもそも、未来社会に臨む子ども達への
教育の方向性(ありかた)
について、親が信念をもたないまま
やらせてしまうと、必ずブレます。
子供が嫌がった時、
思うような伸びが見られない時、
他に良さそうなのがあった時、
親に未来教育の信念がないと
簡単にやめさせて切替えてしまいます。
それがたまたま子どもに合えば
いいですけど、
それって、、、ギャンブルですよね・・・
金銭的にはもちろん、
成長の最適機会損失と言う意味でも。
親ならだれだって、
子供の能力を機会損失なく、
最適に伸ばしてあげたいですよね。
となると、
小さいころから伸ばしてあげるべきは
やはり『自分で考える力』です。
遠からず大学入試の数学は
センター試験から、
『白紙の答案用紙』に自分で公式や
解法を記述する方式になります。
そこでは
『問題の読解力』に始まり、
『計算力』はもちろんのこと、
『論理的思考力』で構成をたて、
『伝達・表現力』で採点者へ
つたえる作業が必要です。
これは
「自分で考える力」=自考力
に他なりません。
その為には、
「自分で学べる(自学自習)」
「0から答えを組み立てる能力」が必要です。
数学=計算処理力よりも
数学=思考力が求められる時代
が訪れます。
幼いころから訓練をしていないと、
小学生ではこの
①自学自習
②自分で組み立てて考えること
ができないので、
白紙を与えても、計算用紙に
つかうのがいいところです。
つまり、
穴埋めの算数問題は応えられるが、
記述式の回答は難しい思考回路になる
ということ。。
例えば、
長い問題文から
①出題者の意図を読み、
②前提条件を理解して
③どんな公式が必要か判断選択し、
④解答への流れを構築し、
⑤制限時間内に出来るか吟味し
⑥計算式を作って解く。
AI時代では、
この「自考力」を武器として持たないと、
『丸腰』で戦いに行くことになります。
じゃぁそのために何をすればいいかというと
算数
・基本的な計算力(公文)
・自学自習の習慣(公文)
これらをなるべく早く身につけ、
・論理的思考力を鍛える訓練をする。
これこそが私が
公文は必須でありつつも
長くやるべきでないと主張する理由です。
今は小4から受験戦争が始まるのが
当たり前になってきていますので、
(小1からの中学受験準備塾もある。。。)
日本の教育システムが変わらない限り
受験ゲームは避けられないです。
ですから、本格的に受験に捕らわれる
その前に自分で考える「思考の箱」
を作っておいてあげるのです。
いちどその箱が頭の中にできれば、
ずっと使えますからね。
受験勉強が始まってからでは
脳が切り替わりません。
この論理的思考力については
NTAで子ども達に
・だとしたら、どうなるか(仮定と検証)
・並列思考
・批判的思考
・発見的解決法
など
カリキュラムを組んでやらせています。
国語
もう、私はいっそ
『国語』という表現をやめるべきとすら思います。
の記事でも触れましたが、
従来の国語は『日本語』という教科にして、
新聞を読めるレベルまでを目標とし、
本当に次世代に必要な
・課題の洗い出し力(問いを立てる)
・表現、伝達力
・思考の構成力
に特化した教科にするべきです。
具体的には
子ども向けには昔話の
パラレルワールドストーリーなどが
効果的ですね。
これについては別にブログを書く予定。
このコミュニケーション能力を伸ばし
進化する時代に対応する人の生き方
に「問いを立て」て新しい価値観を生み、
論理的思考を元にした『自考力』で
テクノロジーの壁をブレイクスルーしていく生き方が、
次世代社会で活躍する秘訣だと
私は考えています。
もちろん、親さんによってそれぞれ
考え方はあると思いますが、
全く予想も出来ない未来に備えて
今から備えて教育するには、
親の「仮説と信念」が必須でしょう。
何も考えずに今の学校教育に
任せたまま大学まで進学させて
社会にでたら「あとはガンバレ」では
あまりに子どもが気の毒です。
それまで、必死で青春を犠牲にして
それが正しいと信じて勉強してきたのに。
私の作ったマトリクスが、
未来教育の信念の構築に
役に立てていただければ幸いです。
長女が生まれた時の自分に
このブログを読ませてやりたい。。。
おまけ、
英語
受験の科目としては必須なので、
割り切って大学卒業までは勉強する必要がありますが、
Society5.0社会では翻訳技術の
”ありえない”進化がありますので、
実社会での必要性は下がる。
歴史と地理
実は私は、歴史と地理は
ただの暗記教科でなくて
次世代社会人ニュータイプとして
意外と大切な教科と認識しています。
AIや拡張現実の進化によって、
言葉、国境の壁がなくなっていくと
より『その国の人らしさ』に支えられた
人間性にフォーカスされるようになります。
日本は道徳に宗教を使わない国
ですので、自分が日本人である矜持
ルーツが他国の人より意識しにくい国です。
AIが人の仕事を代替する社会では
相対的に人が出来る仕事の価値が上がる
ことになるので、
より魅力的な人間力が求められます。
そのためには
私は日本の歴史と地理について、
詳しく知る事ことによってのみ、
日本人であるという矜持
(アイデンティティ)が育まれ、それが
国際社会において他国の人と互いに
尊敬し対等に意見を言える人になると
考えています。
これに関しては対策は
全然難しくなくて、マンガでいいので、
まずは、『日本の歴史』と『古事記』を親子で
読めばいいでしょう。
アダムとイブは知っていても、
イザナギとイザナミを知らないなんて
滑稽すぎますよね。
神社にお参りする時に
”誰に”お参りしてるのか
知らずに神頼みするのは、
よその家のお墓に
”お墓参り”するくらいの違和感
であることを子供に教えたいものです。
少し脱線してしまいました。
では、【結論】
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【未来教育のスゝメ】