意識の性質から考えれば、反証は人格となる。意識は原「私」の反証を線形に構造化し、原「私」を刻印するための受容器として発達してきたのである。「私」とは意識に構造化された「私」だ。世界は「私」に対する反証として存在しなければ「私」は実在できない。つまり世界も人格を持つ。

 

 世界を構成する表象とは無意識によって最適化された人格である。一つの系が人格となる。一つの系とは、たとえば箱を一つの系ともできるし、箱や机を含む部屋全体を一つの系とすることもできる。この系の連結は多様で自由である。世界を一つの人格とすることもできる。おおまかに分ければ物質と生物の違いがある。物質と生物の決定的な違いは、変化の比率の大きさと、変化の比率の比率性と非比率性である。物質は変化が少なく、生物は変化が大きい。かつ、物質は変化率も変化率の勾配も安定しており、生物は変化率も変化率の勾配も安定していない。変化の安定をもたらしているのは無意識であり、物理法則は無意識に属する。変化の不安定をもたらしているのは原「私」である。

 

人格とは、生物性の指標である。生物性の高さを誇示するレベルである。人格性及び生物性とは、変化率及び変化率の勾配に対するイレギュラー性だ。変化のイレギュラー性が高いほど、生物的に見えるし、人間的に見える。イレギュラー性が低いと、生物であっても非生物的に見えるし、人間であっても非人間的に見える。つまり最適化の性質が非生物的であり、イレギュラーの性質が生物的である、ことを我々は知っている。従って人格性も生物性もレベルである以上は、物質にも最低限の人格が付与されるのである。

 

ロボットのように動く人は、ロボットのように見える。しかし、僅かに比率的な正確さ精緻さを欠いた瞬間に人であることが分かる。物体のように動かない人も物体のように見える。しかし、僅かに動いた瞬間に人である事が分かる。これは同一性からの逸脱だ。しかし、ロボットのように動く人が比率性や比率の勾配から離脱した時も同一性からの離脱である。安定した比率的動作は比率に勾配があっても同一性の範疇となる。これは像と動きについての視覚的なイレギュラー性だ。音についても同様で、イレギュラー性を含んでいるから人の声に聞こえるのである。これは、身体構造・呼気の揺らぎ・神経制御の誤差・感情の変動によって生じる非線形な変化率の揺らぎだ。

 

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以下は人の声についてのChatGPTまとめ。
1. 声帯振動の揺らぎ(マイクロ変動)
声帯は一定の周期で振動しているように見えて、実際には、「周波数の微小ゆらぎ (F0 jitter)」、「振幅の微小ゆらぎ(shimmer)」、を絶えず含んでいる。この精密だが完全には安定しない揺らぎが、人間らしさの基礎の一つになる。
2. 呼気と身体運動による不均一性
呼吸は完全に均一ではなく、吐く量、圧力、気道の形が瞬間瞬間で微妙に変化する。この変化が声に自然な不規則性を与える。
 3. 神経制御の“揺れ”
声の生成は高度に精緻な神経制御だが、神経信号そのものが完全には安定しない。この微細な神経ノイズが、声にさらなるイレギュラーを付与する。
4. 感情による非線形性
感情が声帯の緊張、呼吸リズム、口腔の開閉に影響するため、声には「最適化されない部分」=「原私的な揺らぎ」が必ず出る。