丹羽宇一郎・前駐中国大使(73)が、朝日新聞のインタビューに応じた。
尖閣諸島について「日本の主権は、はっきりしている」としたうえで、日本側も「外交上の係争」が存在することは認めて中国側と対話すべきだとの考えを示した。
政府は、尖閣諸島に「領土問題」は存在しないとの立場だが、「係争」があることは認め、局面の打開を目指すべきだとの主張だ。
と。
同感ですね。
事態がここまで悪化して、もう尖閣諸島に「領土問題」は存在しないでは、局面が打開することはないでしょうね。
6月、丹羽大使が英紙の取材に対し、当時の石原慎太郎・東京都知事が打ち出していた尖閣諸島の購入計画について「仮に石原知事が言うようなことをやろうとすれば、日中関係は重大な危機に遭遇するだろう」と発言し、批判された。
「石原さんは、地方政府のトップでした。知事が国益にかかわる発言や行動をしたとき、どうして一国の首相が『君、黙りなさい。これは中央政府の仕事だ』と言えなかったのか。そういう声をたくさん聞きました。ほかの知事たちも東京と同じような行動をとろうとしたら、日本の統治体制はどうなるのか。世界の信を失いかねない深刻な問題です」
これも同感。
地方が勝手なことをしたら、日本の統治機能、ガバナンスがどうなるのか、を全く石原慎太郎・都知事も、民主党政権も分かっていないなと僕も感じましたよ。
石原氏がもし分かってこんなことをしていたら、この人、タダの目立ちがりやならいいけど、一種のパラノイヤ症候群の毛があれば、国会議員になったのでしょ。
日本の明日が心配になってきますね。
「尖閣諸島は日本の領土。一寸たりとも譲歩は許されない。ただ、東京都による計画には、桟橋を造るとか、あれをやって、これもやって、とあった。そうなれば、重大な危機になりますよ、と。私の発言の真意は、そこにありました」
そうだったのですか。
――丹羽さんの発言が報じられたとき、北京に駐在して中国の空気に接している私は、違和感を覚えませんでした。英紙の取材には、日本大使館の幹部も同席していました。
「外交は現場感覚を尊重し、大事にしたほうがいいですね」
――しかし、野田政権は丹羽さんを「注意」して事態を収拾しようとした。私は他国の外交官から、政府がみずからの大使を支持も擁護もせず、公然と批判するのを見たことがないと指摘されました。
野田政権の政治的センスのなさは今に始まったわけではないけど、今回の総選挙の惨敗も、野田さんはヘボい。
僕が衆議院を解散するなら、「自民党の原発推進か、民主党の脱原発か。国民の皆さんの声を聞きたい」と言って、解散すればいい。
政権内にも、シングルイッシューには問題があるというような声が上がっていたが、書生論というか、青っぽいというか、選挙はもっと狡猾に有権者に訴えること。
そのためにマスコミをうんと利用しなきゃ。
で、丹羽さんに話を戻すと。
「私が謝ることで収まるなら、結構じゃないですか」
――いや、結構ではなくて、日本政府が尖閣諸島を国有化した後、日中関係は危機に直面しました。
野田首相が9月9日に中国の胡錦濤(フーチンタオ)国家主席とウラジオストクで話をした翌日の閣僚会合で国有化に合意し、その翌日に閣議決定。柳条湖事件が起きた同18日には、約100都市で反日デモが発生した。
「いまさら、あと出しじゃんけんのように結論が出たあとで、だから言ったじゃないですか、あのときはこうすれば良かった、などと言うことは、私の美学に反します」
やっぱり、丹羽さんは日中の危機を分かっておられた。
大体、民主党には、かつての自民党の後藤田さんがいない。後藤田さんはこうした危機になる前に、中国要人に火消をしておられた。
民主党は建前論ばかりで、懐は浅い。
尖閣を国有化にするのではなく、政府の一時管理にしておけば、まだよかったのに、まあ後の祭りですね。