来ましたね、地震。仕事帰りにお決まりのワインを一本、二郎先生と空けて帰ってすぐ。不謹慎にも私は夢の中。それよりも、朝になって冷蔵庫が故障しているのを発見したことの方がショックだった。吟醸酒が~、缶ビールが~ 何が起こるかしれない人生。茂木さんの呟きに、脳の健康状態を測る簡単なテストがある。あなたは、人生で起こる不確実性が、遠足の前の日のように楽しみですか、それとも、不安で仕方がないですか。前者なら健康、後者なら見直しの必要あり、とあった。なるほど。
ある日、ボスから頂いた一冊の本「ぜんぜん酔ってません 酒呑みおじさんは今日も行く」
開店前にチラリ目を通したらもう離れられなくなってしまった。そして、思い出した。この著者大竹さんは、以前愛読してた、酒飲み人生謳歌マガジン「酒とつまみ」の創刊編集長だった。その彼が綴る痛快&痛飲エッセイ集なら、面白くない訳がない。酒飲みなら誰もが経験したことのある失敗談はもちろん、酒を介しての男同士の友情、思わずホロリとくる出会いと別れの場面、そして愛すべき酔っ払いたちの姿を描いており、読み終えれば酒場へ繰り出したくなるから、不思議。いや、不思議ではないね。中に、二日酔いには点滴が効くとあったが、この私も、超二日酔いの時には掛り付けの病院で点滴を一発打って頂く。この道30年の国分町で有名な某ママも、飲み過ぎてしんどい時には点滴よ!って、おっしゃっていたから大丈夫、是非お試しあれ。酒呑みなら、誰氏も武勇伝は数知れず。この私も、サラリーマン時代に、ある大切な接待で生牡蠣に殺られた時のこと。後で知ったのだが、牡蠣毒なら数時間でバケツをひっくり返したような嘔吐が一晩中続く。まさしくそれであった。ちなみに、ノロなら12時間後に症状がでるという。二次会は…断れず。ヘロヘロになりながらも、作り笑顔で何度もブランデーを喉の奥に流し込み、膀胱炎かしら?などと偽りながら何度もトイレへ。そして、ついに牡蠣毒を退治したのであった。高級ブランデーのお陰で、三次会は、ゆったりと高級ワインで締めくくった。今でも、ブランデーを呑むとあの時の苦しみが蘇ってくる。幸か不幸か、私が後に薬膳バーなるものを開業することになったのは、過去のこのような酔っ払いの実体験が、根拠のない自信を生んだからかもしれない。ともあれ、何が起こるかしれない人生だが、ずっと愉しく酒を吞み続けていけるなら本望である。いつしか、何処かの酒場で大竹さんにお会いできたら嬉しいのだけど。彼の処女小説「愛と追憶のレモンサワー」を今週末は読んでみようと思う。
先日、開店と同時に入ったサイゼリア。一緒に入った老夫婦が、隣の席に座るや否や、赤ワインとマルゲリータを注文したのにはびっくらこいた。後ろの席では「暑い夏には取り敢えずビールかな」と若者達のグループ。勿論、私らも赤ワインを注文。ここサイゼリアが昼吞みの聖地と化したなら、嬉しい限りだが。その若者達が、動物占いの話で盛り上がっていた。その昔、私の店でも流行った動物占い。占いを信じない私でも、そのキャラの面白さに嵌り、自分の動物が恐ろしいくらいに当たっていたのには驚いたものだ。その動物とは、ゾウである。ネットの占いサイトでは多少表現が異なるものの、その性格は下記の通りである。

●常に何かに打ち込んでいたい
●その道のプロ、職人を目指す
●恋愛は一途で不器用
●嘘を嫌い努力という言葉も嫌い
●礼を重んじる
●個人プレーが多い
●やると決めたら最後までやる
●自分がダメだと思ったものには挑まない
●徹夜は平気
●「俺たちに明日はない」的な考え
●敵味方の区別を極めてハッキリする
●根回しが多い
●細かい計算はできない
●キレたら動物中もっとも怖い存在

どう?因みに別の動物占いのサイトで、出没するところは「立ち飲み屋」とあって、笑った。
そして私同様、怒らせると怖い娘も、ゾウだった…



自分ではまだまだ若いつもりでいても、歩く姿勢が老人だって娘に言われましてね~。今回、恥ずかしいけど杖を買おうかなと思ってますの。

あら、私もですのよ。杖はやっぱり三越で?でも、姿勢どころか目も耳も悪くなってきて。今までは一人暮らししてたけれど、震災の翌日に、娘夫婦がやってきてくれて、それからずっと娘のとこで一緒にくらしているんですの。やっぱり、一人じゃ心細くて…。

まぁ、私も同じ、偶然ですわね。息子はダメね。というより、嫁が。お母様、うちは狭いからって。こちらだって、一緒に暮らす気なんて無いけれど、初めから断ってこなくてもねぇ。

嫁はダメダメ!結局ね、主人の残した家には誰も住まないというし、半壊だったお陰で無料で解体・撤去してくれるっていうから、更地にしてもらいましたの。古い家具も震災ゴミで捨てられるっていうから、この際全部捨てちゃった(笑)。ほんと助かりましたのよ。

あら、私も。スッキリしましたわ。家だって家具だって古くなるんだし、何よりも処分が大変なんですのよ、処分が。それに、どんな大切なものでも、あの世に持っていけませんしね。ハハハハ。

そうそう、ハハハハ。あら、バスが参りましたわ。


まだまだお元気な、自称80歳というお二人のお母様の会話である。聞きたくなくても、声がデカイので耳に入ってくる。70歳になると、思うままに振舞って、道を外れないと語った孔子さま。80歳になったら、どうなのよ。怖いものが無くなるのか?とにもかくにも、笑を堪えるのに必死なわたし。暫し、暑さもぶっ飛んだ。