非常時の企業性。

非常時に、その人の対応を見ると人間性が分かるのと同じで、
企業にもまったく同じ事が言えるようだ。


災害後、オロオロするだけの企業。
周りの様子を見回す企業。
とりあえず、お金だけ出して体裁を整える企業。
経済を回すことが正しいという主張を楯に、何もしない企業…。


そのほとんどが、大手メーカーでサラリーマン社長の企業だった。
当然ながら、そんな経営者の下で働いている社員たちは、
自分達で物事を知り、判断する能力なんで欠如してしまっている。
だから、誰かが言い出したり、みんなで決めるということを大事にする。

このシステムは、誰も責任をとらずに事を済ませることを可能にしてきた。

だから、プライドだけは守られる。本当に救いようのない人間を生産するシステムでもある。
何もできないくせに、偉そうな事を言う人の典型…。



この非常時に、社員たち自らの判断で、何もかもを1日でやってしまった企業もあった。
この差はいったいどこからくるのだろうか。

残念なことに、この頭の使い方を忘れてしまった人達は、
自分たちの姿が、周りにどう写っているかすら忘れてしまったようだ。


あなた達を見て、その企業だって判断されているのですよ。


明解なのは、非常時に何もできなかった企業は業績も悪いということ。
そして、日本の企業。特にメーカーは肝心な時に思考を停止するという人災に見舞われてしまう。

非常時の企業性は分かりやすい。