Smart Choice -6ページ目

無かったことにする。

知識人と呼ばれる人達の言葉の信用性が著しく低下している。


ツイッターで間違った情報を広めても何も無かったことにする人。
原発CMに出ていたが、黙ってしまうのはしかたないにせよ、
プロフィールから削除して無かったことにしている人…。
言う事が以前と違う専門家たち…。


間違えや誤解はしょうがない。でも、無かったことにしてしまうのだ。



先日、ある雑誌に糸井重里さんのインタビューが載っていた。


その中で、釣りという言葉が何度か出て来たが、
どうしてブラックバスと書いていないのかと思った。

この人が、ある有名なタレントと一緒に、ブラックバス釣りブームをしかけたことは有名だ。
だがその後、ブラックバスという魚が日本の生態系に影響を及ぼすという、
「害魚論争」が起こると同時に逃げた。そして、無かったことにしている。
もっとも、この人の場合そんな事だらけで、言ってたらきりがない。

ハガユイのだ。

ただ、この論争のもう一方の「害魚」と呼んでいた側の人間達もその後消えた。
当たり前の事だが、ブラックバスは悪くない。悪いのは人間だ。
そんな事すら分からない、魔女狩りだったのだから。


そんな糸井さんの無かった事にする仲間に、中沢新一さんいる。

一部にオウム事件の戦犯と言われるほど果たした役割が大きいにも関わらず、
ほとんど無かった事にして、多摩美術大学という大学の教授に収まっている。
このバカな大学の学生が本当に可哀想だ。


結局、そうやってうやむやにしてしまうのだ。知識人も大学も…。



この震災を経験した人間にそんな記憶の抹消ができる訳がない。
向かい続けるしかないのだから。