みなさん、こんばんわ。


ギャラリー関連の記事を一つ前にアップして、急に思い出したのですが、


この前の例の大震災があって、それから電車(常磐線)が動き出してからすぐに茨城・取手の(準備中ギャラリーのある)現地に足を運んで、恐る恐るその部屋の中に入ったのですが、


確かに、いくつか倒れてました。でも、思ったほどではなかった、、、という感じでした。

ただ、幾分慌ててたので、写真を撮ってるような気持ちの余裕がなくて、途中で思い出したように、そうだ、一、二枚撮っとくかという感じで、

撮れたのが、下の写真ぐらいなのですが。


↓イーゼルがキャンバスとともに、倒れてたの図

☆心の波音に耳を傾けて・・・

↓ライトアップの照明の手作りシェードが倒れてたの図
☆心の波音に耳を傾けて・・・


こんな状況なので、部屋の中自体は、そう大したことはなかった、という感じでした。


ただ、そんな中で、何かを象徴・暗示しているかのような一つの光景が目の前に飛び込んできたのでした。


本当は今思うと、それを動かす前に一枚撮っておけば良かったと思っているのですが、


それは、北側のキッチンのある場所の近くの壁に、以前、ブログ上で載せたこともある、

オリジナル詩『純粋』の一節を書いた作品の額を飾ってあったのですが、


☆心の波音に耳を傾けて・・・

↑これは実際にその場所と額(以前に撮ったもの)


その付近に、下のようなメタルの間仕切りを立ててあったのです。


この写真はその場所と違いますが、


☆心の波音に耳を傾けて・・・
↑こういう間仕切りが・・・


で、地震後、見に行った時に、その間仕切りが壁に突き刺さるかのように倒れていたのでした。

そしてその倒れている先に、その『純粋』の一節の額があったのです。


ところが、本当にその額の縁のぎりぎりのところにその間仕切りが倒れていたのですが、


ギリギリのところでその額、作品が守られていたのでした。


写真には残ってないのですが、脳裏にはあの光景はしっかり焼き付いています。

本当に5mmか1cmか、どれぐらいの差だったか、測る余裕もなかったので、わかりませんが、とにかく、ぎりぎりだったのです。


私にとって、この『純粋』の詩は、100番目にできた詩でもあったし、個人的には最も核となる詩の一つだと思っている節があって、また、PureDreamProjectPureまさに『純粋』のことですし、この「純粋」というのは形容詞の「純粋な」という意味合いもありますが、むしろここでは、それよりも、すべての人の心の奥深くに存在しているこの宇宙ともつながった、ダイヤモンドのような神性とか仏性とか内在神とも言われるようなPureな存在のことを一方で表現しているものであるからなのです。


ですから、その現場で、その光景を見た瞬間、最初一瞬、焦ったのですが、よく見たら、ぎりぎり作品が額ごとぎりぎり守られていて、


「うわーっ、ぎりぎりで助かってるーー、すごいーーー」


と思ったのでした。何か象徴的なことのように、何かを暗示しているかのように思えました。


私たちの心の奥にあるそういう部分は、どんな困難にあっても、どんな悲惨な状況に陥っても、まさに詩にあるように、小さくうずくまりながらも、存在している、、、そう改めて思わされたのでした。

震災後、多くの方の、心の奥に眠っていた気持ちが、呼び覚まされたような現実も確かにありました。

これからは、そういった「Pure」な「純粋」な思いが、もっと強く発露されていく時代になると感じています。


最後にその一節と、詩全文を掲載して終わります。




☆心の波音に耳を傾けて・・・


「・・・"純粋"に触れる時、

人はその心を揺り動かされる。

"純粋"に触れた時、

人は涙さえも流す・・・」

・・・オリジナル詩『純粋』からの一節。





『純粋』



"純粋"に触れる時、

人はその心を揺り動かされる


"純粋"に触れた時、

人は涙さえも流す


"純粋"に見つめられた時、

人は嘘をつけなくなる


"純粋"に出会った時、

人は忘れかけていた大事なことを思い出す




"純粋"そのもので生まれてきた私たち

なのにいつから、そのままでいられなくなってしまったんだろう?

気が付くと、時に"純粋"を押し隠し、

時に自らの手で破壊し、

時に嘲(あざ)笑いさえしてきた




本当は"純粋"が素敵なことをわかっているはずなのに

本当はもっと"純粋"なままでいられたらと思っているのに




なぜ、"純粋"じゃいられないの?

"純粋"を見られることに困難が生じて

"純粋"を隠し続けたり、

誰も寄せ付けず、どこかにこもり続けたり、、、



あなたの"純粋"が見たい

私の"純粋"を見て



本当は無理に隠す必要はないはずなのに

無理に壊す必要もないはずなのに



"純粋"に触れた時、

触れ合った"純粋"が共鳴する



この世界で、我知らず汚れ果ててしまっていた時にも

見えないほどに小さくなり、うずくまりながらも、ずっとその出会いを待ち続けていた

そんな、自分の中の"純粋"、、、




隠さないで、

隠れさせないで、



どんなに小さくなりながらも、誰にだっていつづける"純粋"、、、

時に心が揺さぶられ、その存在に気付かせられる

時に涙があふれ出し、その存在に気付かされる




"純粋"に触れ、あなたの"純粋"が目を覚まし、涙さえ流す時、

そう、それは本当のあなたを取り戻していく、大切な大切な大切な瞬間になっていく


















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※なぜか毎年2月にその時々のまとめ的なシリーズ記事を書いてました。毎年進化してきています。