どん底からの脱出(7)



~欲の試練~


いろいろないいことがどんどん起こり始める。

が、しかし、

心の根底に潜む名誉欲、地位欲、財欲、色欲の試練が自分を試すために様々な形で襲ってくる。

その後、

何とか、断ち切り乗り越える。



地位や名誉やお金、そういった欲望との葛藤が人間にはある。

しかし、その葛藤がより激しくなるのはそういったものが目の前に現れて、手の届く所にやってきた時であろう。

実現する可能性さえもまだまだない中では、そういう欲もそれほど具体的には動き出さない。

私の場合、07年に出版の話が舞い込んだ際にそういう名誉欲のようなものが微妙に自分の心の奥底でうごめいてしまったことは大いに反省すべき所であった。

そして、次に私には、より大きな試練が恐らく来るだろうと思ってはいたのだが、それも不思議と現実味を帯びてやって来るのだった。

今思うと本当に考えられないようなシナリオでもあったが、これも見えない力が、その試練を越えさせるために準備したシナリオであったと今は思えて仕方がない。

それは私自身が、その気になったなら、その誘惑に少しでも乗ってしまったならば、間違いを犯すことは容易なことであった。

もし間違いの方向に一歩でも踏み込んでしまっていたならば、取り返しのつかないぐらい大きな穴をあけてしまったことになっていたと思う。

しばらくの期間、自分にとっては、本当に何か知らないがもがき苦しむ期間を通過させられた。

どうやって乗り越えたか、と言えば、大まかに言えば、助け舟となる知恵が与えられたことと、やはり自分の心の奥底に訪ねていって、一度その欲と自分自身を捨ててみる行動をしてみたことである。

一瞬の思い切りでもあり、一瞬の決心でもある。

そこから、事態は一変し流れは変わっていった。

しかし、その思いが完全に自分の中でしっかりとものになったかどうかは、これ以降に同じ試練が来た時にわかる。

この試練を本当の意味で完全に越えた時に私の大きな飛翔が始まるのかとさえ感じてやまない。



また、08年9月にはいって、悟りが得られ、いくつかの詩が湧きだした。

『本物であれば、』
『愛されたくて、人は』
『思い切り捨ててみよう』
『誘惑』

これらはまさに、上述した、名誉欲、地位欲、財欲、色欲、を越えていくべく自分に用意された一つの手がかりとなる戒め的な言葉であるように感じられた。ある気づき、悟りに至り、表出したように思われるが、その直前にはいくつかの試練が確かに襲ってきていたのも確かだった。
何とか一部乗り越えた部分があったのかもしれない。そしてそれを完全に乗り越えるために用意された言葉として与えられたのかもしれない。



※別ブログに多少関連記事あり



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