不況下で生き残る為には、企業の新卒採用状況を注視しておくべきです。
【 先日のエントリーはこちら → 不況下の覚悟 】
企業の新卒採用動向は、明確な企業指数のひとつとなっています。
これまで新卒採用を継続して行ってきた企業が中止にするという事は、いよいよ余力が少なくなってきたことを意味しています。
私としても、是非そうなってほしいと願っています。
この急速な不況下の犠牲者のひとりが、2009年卒の大学生です。
業界では09卒と呼ばれますが、彼らは「バブル期を凌ぐ売り手市場」ともてはやされ、一部の「超」大手企業以外なら目隠ししても入れる、といわれてきた世代です。
もちろん、学生側もそんな世間情勢は理解しているので、説明会や面接でも横柄な態度を取り、明らかに学生が「上」の採用活動でした。
企業側が学生にラブコールを送っても、学生は平気で「NO」を出す。
どこへ行ってもチヤホヤされ、企業側も「採用ノルマ」を達成するために採用基準を下げ、学生にゴマをするような採用活動を行う。
一人3~4社の内定は当たり前で、学生側は「とりあえず内定」を合言葉に、その場凌ぎの面接を繰り返す。
(それでもポンポンと内定が出てしまうのだから、学生が勘違いするのは当然でしょう。)
学生達は「内定辞退」が法律上何の問題もないことを知っているので、友達に自慢するために「内定獲得数」を競い合います。
まるでゲームのように内定を獲得し、企業側に当然のように「お断り」を入れてきた彼らが、まさかここへ来て企業側から「お断り」を入れられるとは・・・。
ここからは本音でお話しましょう。
企業側は、今年の学生が売り手市場で「役に立たない」ことを知っています。
学生達が大した企業研究もなく、手当たり次第応募してきていることを、知っているのです。
企業は昨年までの好業績がこの先もずっと続くと信じていたから、事業拡大の為には「質」うんぬんよりも、まずは「量」、つまり「労働力」を確保する事が最優先だったのです。
もちろん、企業側は世間体があるからこのような「本音」は語りません。
企業からすれば、今年の内定者はあくまでも「駒」のひとつでしかないのでしょう。
(これはあくまでも大量採用を繰り返してきた企業にのみ限定される事実です。)
私は仕事のひとつとして、企業の「採用コンサルティング」も手掛けてきましたが、仮に顧客側からオファーを頂戴しても、僭越ながら上記のような「人」を「駒」としか考えない文化の企業とは絶対に手を組みませんでした。
散々もてはやされ、自身の実力以上の価値があると錯覚したあげく、卒業間際で就職先を失った学生達。
彼らこそ、時代に踊らされた犠牲者ではないでしょうか。
彼らは、もはやひとつ下の学年の就職活動が本格化しているこの時期に、再び就職活動を行わなければならないのです。
しかも、今度は完全に立場が逆転してしまいました。
あれだけ下手に出ていた企業は手のひらを返すような態度を取るし、学生も正反対に企業を「ヨイショ」しなければなりません。
彼らがちょうど1年前に夢見た大手有名企業への道は、ほぼ閉ざされてしまいました。
自身の就職活動を振り返って、「あれは一体何だったんだ?」と思う学生も多い事でしょう。
彼らは、まさにこれから社会に対する自身の「無力さ」を痛感するのだと思います。
今回の事態は、企業側もあまりに無責任です。
「雇用」という責任を、軽視しすぎている。
「新卒」という、一生で一度限りの機会を真剣に判断する学生の「決心」を、甘く見すぎている。
内定を取り消した企業は、その「戒め」として、その社名を全国に公表されるべきです。
いくら世界が急激に変化したからといって、内定式の数日後に「取り消し」を行う企業は、もはや確信犯ではないでしょうか。
絶対にもっと早く、意志決定を下せたはずです。
取り消すにしても、せめてあと数ヶ月早く通知を出していれば、まだまだ学生側も沢山の企業に応募できたことでしょう。
世の中には、「汚い」大人が確かに存在します。
個人レベルでは、どうあがいても逆転できない事態にも遭遇することでしょう。
それでも、決して諦めないでほしいのです。
腐らず、常に自身のベストだと思える選択を決断してほしいのです。
あなたにとって、明日が今日以上に輝ける日でありますように。