J1アルビレックス新潟がホームで浦和レッズと戦っていたのと同じ時間帯、私はコンサート会場にいました。オペラ歌手がバリトンで歌うコンサートです。
予定を立てるのが遅かったため、1階席は隅の方しか空いてなく、2階席にしました。
場所は先週も行った宗次ホールで、いつものように地下鉄栄駅から徒歩数分で行けます。
この日の演奏は群馬県出身のバリトン歌手今井俊輔さんで、ピアノ伴奏は濱野基行さんです。
前半がヴェルディ、レオンカヴァッロ、ジョルダーノのオペラから5曲、後半が日本の歌で、北原白秋の詩に平井康三郎が曲をつけた歌曲集「日本の笛」全曲でした。
今井さん、濱野さんのコンビは前日西宮でもコンサートを行っていて、2日連続の公演です。
オペラでバリトンというと、どちらかといえば脇役、時に悪役なのですが、それはそれとして、オペラ歌手の声量にはいつも圧倒されます。それにしても、濱野さんの伴奏がとても素晴らしく、今井さんは濱野さんに相当助けられているのではないかと思いました。
ただ、後半の日本の歌曲は、正直、今井さんの発声法には合わないような気もしました。前半のイタリア語は聴いていてほれぼれとしたので、私としてはチョット残念でした。
むしろ、後半、リラックスのためとすれば、カンツォーネなんかでまとめられた方がよかったのではないかと思います。ただ、聴き方はそれぞれですので、もちろん、これでよかったという方もたくさんいらっしゃるでしょうが。
このホールではコンサートによって、撮影可能な「特別タイム」を設けていて、この日もそれがあり、私も撮りました。
2人が手にしているのは「今井俊輔特製タンブラー」だそうです。
アンコールでは、まず濱野さんのピアノ独奏がありました。平井康三郎の「幻想曲 さくらさくら」とタレガの「アランブラ(アルハンブラ)の思い出」で、特に後者では「えっ、ピアノ?ギターとどこが違うの(とまでは言いませんが)?」と2階席から思わず濱野さんの手元(指元)を覗き込みましたが、やはりピアノでした。細やかです。細やか過ぎます。
次いで今井さんは「バリトンはこういう時になかなか適当な曲がないので・・・隣り(のテナー)から借りてきます。」と言って、プッチーニの歌劇「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」、そして最後はカンツォーネで、ララの「グラナダ」でした。
平井さんのバリトンはもちろん素晴らしいのですが、濱野さんのピアノにも魅せられました。
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